阪神新助っ人・呉昇桓の一問一答

　‐サムスンの後進へ抑えの心構えを。

　「１試合、打たれたからと言って心が崩れたらダメ。年間１３０試合ある。日本やアメリカでは、抑えで１イニングしかないという話ですが、何イニング投げても構わない。抑えることが自分の仕事ですから」

　‐来年のセーブ数は？

　「具体的なセーブ数は難しいが、失敗を最小限にと思っている。セーブ王のタイトルが取れれば、チームが良い成績になる。個人タイトルには欲を出していきたい」

　‐投球フォームが２段モーションと指摘される可能性もあるが？

　「自分は２段モーションとは思っていない。過去に韓国からメジャーに投球映像を送って何の問題も無いと言われた。国際大会でも一度も言われたことがないから、大丈夫だと思っている」

　‐思い出に残るゲームは？

　「９シーズンやってきたので、これといったものは無いが、強いて言えば今年の韓国シリーズ。３連敗から優勝したのは初めてと聞いたし、このゲームを最後に日本へ進出するというのもありますので」

　‐数あるオファーの中で阪神を選んだ理由は？

　「エージェントと話をしていて、一番は（抑えの）仕事ができて優勝できるチームをと考えていた。あと韓国ロッテよりも強く、熱いファンだと聞いている。自分の成績が良ければ良いけど、悪くなれば日本語は分からないけど（ヤジも）受け入れる部分はある。気にならないとは思いますが」

　‐日本で抑えと言えば宣銅烈のイメージが強いが、何かアドバイスは？

　「今までやってきたことをやれば結果は出ると言われた」

　‐藤川球児と比較されることには？

　「その選手なりに特徴もあるし、自分にも特徴がある。一番は阪神に入って仕事をすることだけです」

　‐持ち球が直球とスライダー。新たな球種は？

　「直球とスライダーだけで考えている。呉昇桓が投げる姿を変えようとは考えていない」

　‐日本の生活に不安はあるか？

　「今の気持ちは不安と言うよりも、楽しみ。もっと良い環境で野球ができることは楽しみです」

　‐藤川が持つ４６セーブの記録は目標か？

　「自分の口からは言えないけど、それだけのセーブ数を挙げれれば球団も良い成績を残せるし、韓国のファンも喜んでくれると思っている」

　‐ライバルの巨人には阿部という強打者がいるが？

　「巨人がライバルと聞いているけど、戦うのは１球団だけではない。他の球団とも対戦するときは同じ気持ちでやらないといけない。阿部については同僚のイ・スンヨプから話を聞いて、色んな対策を考えている。ただマウンドに立てば考えず、逃げずに真っ向勝負で行きたい」

　‐マウンドであまり表情を変えないが？

　「それを意識したことはあまりない。自然にそのままの姿です。ただ言えることはマウンドで笑うことはありません」

　‐最大何イニングまで投げたことがある？

　「イニング的には最大、４イニングがある。ただそれ以上、行けと言われれば行ける。抑えはチームが必要なときに出て行くポジション。それが１週間に６ゲームあるとすれば、全部、行ける準備をしていく」

　‐関西の雰囲気は知っているか？

　「何回も行ったことがあるので、話を聞いていても韓国語が聞こえるし、店のメニューにはハングルが載っている。うまく行けると思う。甲子園も行ったことがないので、早く行ってみたい」