医療法人「徳洲会」グループの内紛劇の火付け役だった元事務総長、能宗克行容疑者(57)が業務上横領の疑いで警視庁に3日、逮捕された。
公職選挙法違反事件から政界工作までをよく知る“ディープスロート”だ。
能宗容疑者は徳洲会のグループ企業から3000万円を横領した疑い。資金は株の運用に使われたという。これとは別に徳洲会側から「2億4000万円を着服した疑いがある」として、刑事告訴されている。闘病生活を送る徳田虎雄前理事長(75)の側近で同会の金庫番だったが、昨年9月に解任。その後、スキャンダルの告発に走り、東京地検特捜部の捜査が始まった。
どんな人物なのか。ベテラン秘書は「虎雄氏がまだ倒れる前のことですが、能宗氏はよく国会議員の事務所に出入りしていました。まさに虎雄氏の名代という感じ。腰が低くて人当たりは良い。ヤリ手というより、イエスマン的な印象でした。こき使われているのだろうなって思うほど。さすがに現金を事務所に持って来たなんて話は聞いてませんが…」と振り返る。
とても金庫番を任されるとは思えない人物にも思えるが、別の秘書は「でも、能宗氏に電話がつながれば、たいていのことは解決するというすごさがありました。虎雄氏に言わなくても能宗氏が全部処理してくれる。問題の選挙システムも能宗氏が作ったというし、タダ者じゃないですよ」とその素顔を語った。
様々な議員事務所に顔を出していたのは徳洲会に便宜を図ってもらおうという意図があったとみられる。「お金を受け取った政治家はビクビクしているでしょう。そういえば、徳洲会に協力すれば患者が選挙で名前を書いてくれるとかいう噂がありましたね。所詮は噂にすぎなかったけど…」(前出ベテラン秘書)
知りすぎた男の古巣への反撃はどこまで及ぶのか? 能宗氏の今後の供述内容が注目される。
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