ニュース詳細
汚染水に5項目の追加対策 有識者会議が案12月3日 23時55分
K10035552411_1312040623_1312040644.mp4
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水対策を検討している国の有識者会議は、すでに打ち出している抜本的な対策に加え、汚染水がたまっている建屋への地下水の流入を抑える対策やタンクからの汚染水漏れを防ぐ対策など5つの項目を早急に追加して行うとする案を示しました。
福島第一原発の汚染水対策として国はことし9月、汚染水増加の一因になっている地下水の流入を防ぐため建屋周辺の地盤を凍らせる凍土壁などの抜本的な対策を打ち出しています。
こうした対策を補うため、国の有識者会議では、追加の対策を検討していて、3日の会議で示しました。
それによりますと、汚染水をためたおよそ1000基に上るタンクからの漏えいを防ぐため外側の壁を二重にした大型のタンクや、汚染水がたまっている建屋への地下水の流入を抑えるために損傷か所や配管が通る隙間をコンクリートで塞ぐ技術など、5つの項目を早急に導入すべきだとしています。
このほか、敷地内に降った雨がしみ込んで、汚染水が増えるのを防ぐため、地表面をアスファルトなどで覆う対策が有効だとした一方、凍土壁の効果を上げるために周囲をさらに別の壁で囲う対策は今後検討することになりました。
また汚染水から除去することが難しい放射性物質、トリチウムの処理については国が年内に設ける専門家の検討チームでさらに議論するとしています。
今回の案に盛り込まれた対策は、これまでに国の内外から寄せられた技術提案を参考にして導入していくということです。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|