ザックジャパンに「死の組」の恐怖が迫ってきた。国際サッカー連盟(FIFA)は3日(日本時間4日)、ブラジル・コスタドサウイペでW杯組織委員会を開き、6日(日本時間7日)のW杯組み合わせ抽選会に先立ち、出場チームのグループ分けを行った。日本などアジア勢は北中米カリブ海と同じ第3ポットに入ったが、第4ポットに振り分けられたシード外欧州勢9チームのうち、1チームが無作為抽選で第2ポットに回ることが決定。最悪の場合、日本はFIFAランク1桁の3チームと同組になる可能性も出てきた。
日本にとっては厳しいポット分けとなった。4チームずつ出場しているアジアと北中米カリブ海が同じポットになるのは想定内。だが、比較的力量が劣る大陸との対戦がなくなったことで、日本が厳しい組に入ることが現実味を帯びてきた。
誤算は、9チームあるシード外欧州勢の取り扱いだった。当初、9チームの中で10月発表のFIFAランク最下位(当時21位)のフランスが第2ポットに回ることが予想されていた。だがFIFAは、6日の抽選会当日に予備抽選を行い、第4ポットの中から「無作為に」1チームを抽出し、第2ポットに組み入れることを決めた。
舞台裏では政治的な謀略説も浮上。欧州サッカー連盟(UEFA)のミシェル・プラティニ会長(58)がFIFA副会長の要職に就いていることで“何らか”の力が働いた、との臆測が現地で流れている。いずれにしても、フランスは“命拾い”する可能性が高まり、他のシード外欧州勢が厳しい組に入れられる恐れも出てきた。
そのとばっちりをモロに受けそうなのが日本だ。第2ポット行きとなった欧州チームは、第1ポットの南米勢と同組になることが確認されている(欧州勢3チームが同組になることを避けるため)。そこに日本が入った場合、過去とは比較できないほどの「死の組」が完成する。
最悪のケースは、第4ポットでFIFAランク最上位のポルトガル(5位)が第2ポットに回り、第1ポットの南米最上位のアルゼンチン(3位)、第4ポット最上位に繰り上がるのイタリア(7位)との同組。つまり、日本はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(26=バルセロナ)、ポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(28=レアル・マドリード)、イタリア代表FWマリオ・バロテッリ(23=ACミラン)と対戦することになる。逆に“最良”は、ベルギー、カメルーン(またはアルジェリア)、ロシア(またはギリシャ)あたりとの同組か。
3日夜に日本を出発したアルベルト・ザッケローニ監督(60)は「(組み合わせが)良ければいいかな。コンフェデ杯は運がなかったので」と弱気。ブラジル、イタリア、メキシコに3連敗した半年前のコンフェデレーションズ杯の“トラウマ”が残っていることをうかがわせた。日本を待ち受けるのは「死の組」か、それとも――。
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