JBC関係者は「聞いていない」と口をそろえるが、主管の責任を問うファンから抗議が殺到。2日のルールミーティングの経緯、大毅の記録の取り扱いなどについてJBCは、IBFのピープル会長に文書で回答を求めることを決め、亀田陣営からも事情聴取する方針を固めた。いずれにせよ、王座の権威が問われるファン不在の不可解な結末は、大きな汚点となった。
★大毅・3日の統一戦VTR
IBF&WBA世界Sフライ級王座統一戦として大阪で実施。前日計量で体重超過しWBA王座をはく奪されたリボリオ・ソリス(ベネズエラ)相手に苦戦し1-2の判定負け。王座陥落かと思われたが、試合後にIBF側は「体重超過した相手に負けた王者は王座を保持する」というルールがあると説明。大毅は“負けて防衛”という前代未聞の決着となった。
★IBFの計量に関する規定
王者が計量をパスして挑戦者がクリアできなかった場合は「王者の勝敗にかかわらず、王座が保持される」との申し合わせがあれば、試合を行ってもよいとしている。今回は王座統一戦だったが、IBFの立場では大毅が王者、ソリスは挑戦者となる。
(紙面から)