大阪市内で行われた一夜明け会見。しかし、現れたのはWBO王座初防衛に成功した三男・和毅(22)だけで、大毅は姿を見せなかった。
ジムの嶋聡マネジャーは「減量の影響と試合のダメージが大きいため」と説明。和毅が「(大毅は)これから絶対に強い姿で戻ってくる。まだ24歳だし、これで終わりじゃない」と兄にエールを送ったあと、嶋氏は前代未聞の「負けて防衛」となった経緯について説明した。
相手のWBA王者ソリスが2日の前日計量で体重超過し失格となったあとのルールミーティングで、亀田陣営は大毅が試合に敗れても王座防衛となることを書面で確認していたと明かした。大毅本人も「試合前には知っていた」と嶋氏はいう。
確かにIBFの規定には、挑戦者が計量で失格した場合「王者は勝敗にかかわらずタイトルを保持する」と明記されている。その上で両陣営とJBC、IBF、WBAによるルールミーティングで「大毅が勝てば王座統一、負ければ両王座とも空位」と決め、一度は発表された。これが試合後に突然、翻された。