新実死刑囚の妻、アレフ入信無理強いで逮捕「夫から指示」

　オウム真理教主流派アレフに知人を無理やり入信させようとしたとして、大阪府警は４日、強要未遂の疑いで、元教団幹部・新実智光死刑囚（４９）の妻で、アレフ元信者の由紀容疑者（３６）を逮捕した。

　捜査関係者によると、由紀容疑者は勧誘の際、「修行をさせるよう夫から指示を受けた」と説明。新実死刑囚と頻繁に面会しており、府警は意思疎通を図っていた可能性があるとみて、慎重に捜査する。アレフは最近、信者獲得の動きが活発化し、組織が拡大。会員制交流サイト（ＳＮＳ）を介した新たな手口も確認されていた。

　逮捕容疑は今年夏ごろ、知人の３０代男性に、夫が新実死刑囚で大量殺人事件に関わったなどと脅し、入信を迫った疑い。容疑を否認している。

　由紀容疑者は男性とＳＮＳ「フェイスブック」を通じて交友関係があった。１か月以上、メールや電話で執拗（しつよう）に勧誘を続けたほか、直接会ってアレフの教本も手渡していた。新実死刑囚は松本智津夫死刑囚（５８）＝教祖名・麻原彰晃＝の警護役も務めた教団最古参幹部のひとりで、地下鉄サリン事件などに関与したとして死刑が確定。由紀容疑者とは昨年８月に結婚した。

（2013年12月5日06時03分  スポーツ報知）

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