嫌がらせ１１０番１万５０００回！４４歳・無職女を逮捕

　嫌がらせの１１０番電話を半年間に約１万５０００回も繰り返したとして、大阪府警堺署は４日、業務妨害の疑いで、堺市堺区の無職の女、門前（もんまえ）友美容疑者（４４）を逮捕した。「何回１１０番してもすぐに切られるようになったので、かけ続けた」と容疑を認めている。

　堺署によると、門前容疑者は今年５～１１月にほぼ毎日、携帯電話から番号通知で１１０番し、多いときは１日に約９００回も電話をかけていた。署員は約６０回にわたって自宅を訪れ、嫌がらせの通報をしないように警告。だが、署員に「このままだと逮捕もある」と注意されても、門前容疑者はインターホン越しに「今から寝る」などと答えることが多く、一向に嫌がらせをやめなかったため、逮捕に踏み切った。

　通報の大半は「知り合いを逮捕しろ」などと意味不明の内容を一方的に訴えるもので、応対した警察官の制止を無視し、勝手にしゃべり続けていた。署員が「ほかに通報したい人や通信司令室に迷惑なので、それなら堺署にかけて」と呼び掛けても「電話代が高くつく」と答え、一貫して“通話料無料”の１１０番を続けたという。

　また、門前容疑者は自宅近くの交番をたびたび訪れ、電話と同様に自分の言いたいことだけを話して帰っていくこともあったという。捜査関係者は「この影響で他の府民から『１１０番がつながりにくくなった』などの苦情は現時点では入っていない」としている。

　逮捕容疑は１１月２２日、携帯電話から約１８０回の不必要な１１０番をして、府警通信司令室の業務を妨害した疑い。

（2013年12月5日06時04分  スポーツ報知）

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