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深浦の座礁船が破断
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激しい波を受け続けて破断した座礁船=26日午後10時20分ごろ、深浦町森山海岸 |
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深浦町によると、26日午後1時半ごろ、同町岩崎地区に座礁し、放置されているカンボジア船籍の貨物船「AN FENG8」(アンファン号)が破断した。長期間放置されていたことで、座礁直後にできた亀裂部分を中心に無理な力がかかり続けたのが原因とみられる。
深浦町によると同日午前、船内に残留した重油の回収作業のため現地入りしていた大阪のサルベージ会社の社員が「船体に(大きな)亀裂が入ったようだ」と町に連絡。町職員が現場を確認したところ船体が、船尾側3分の1の部分から割れたという。
同日午後10時20分ごろ現場では、割れた座礁船が高波を受け激しく揺れていた。
関係者によると船底部分が接触している現場付近の海底は平らでないため、強い風や波を受けると海底に接触している亀裂箇所に無理な力がかかる。さらに11月中旬以降に強まった季節風と高波が駄目押しとなったとみられる。
町によると船体に残留している重油が少なくなっている上、波の力で攪拌(かくはん)されており、漁業被害等は現時点では確認されていないという。
同町の藤田修司総務課長は「もはや外洋にえい航することはできない。現場で解体するしかないが、船主3人のうち1人と連絡が取れていない。困った」と話した。
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