福島県のニュース
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井戸の放射性物質濃度が上昇
東京電力福島第一原子力発電所の、海に近い護岸沿いの井戸で、ベータ線を出す放射性物質の濃度が、これまでで最も高い、1リットルあたり130万ベクレルを記録し、上昇傾向にあることがわかりました。
東京電力は、海への流出を防ぐための水のくみ上げなどによって、地下水の流れが変化しているおそれがあるとして、監視を強めています。
高い値が検出されたのは、2号機の東側の護岸沿いにある観測用の井戸で、2日に採取した地下水から、ストロンチウムなどの、ベータ線を出す放射性物質が、1リットルあたり130万ベクレルという、これまででもっとも高い値で検出されました。
この井戸では、9月の時点で、1リットルあたり40万ベクレルだった地下水の放射性物質の濃度が、10月中旬までに88万ベクレルまで上昇し、その後、いったんは下がりますが、再び上昇し、先月28日の観測では、1リットルあたり110万ベクレルを計測していました。
上昇傾向にあることについて、東京電力は、汚染水の海への流出を防ぐ対策として、▽地下水を大量にくみ上げたり、▽周囲の地盤を固める工事を行ったことによって、地下水の流れが変化しているおそれがあるとして、監視を強めています。
一方、東京電力は、原発の港湾内や沿岸で行っているモニタリングでは、いまのところ、海水に含まれる放射性物質の濃度に、目立った変化はないとしています。
12月04日 23時19分