【ＢＯＸ】村田、複雑　大毅の王座防衛問題「後味悪い」

会見後、笑顔で健闘を誓い合う（左から）井上尚、八重樫、村田

　◆プロボクシング　▽スーパーミドル級（７３キロ契約）８回戦　村田諒太─デイブ・ピーターソン（６日、東京・両国国技館）　ＷＢＣ世界フライ級王者の八重樫東が、好ファイトでボクシング界の信頼を取り戻す。４日、都内で行われた同級１位エドガル・ソーサとの２度目の防衛戦の調印式に出席。最強挑戦者と激闘を繰り広げ、亀田騒動で逆風が吹く業界を盛り上げる。同じ興行の前座でプロ２戦目を行う東洋太平洋・日本ミドル級１位の村田諒太、東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦に臨む前日本同級王者の井上尚弥も会見に出席した。

　ロンドン五輪ミドル級金メダリストで東洋太平洋、日本同級１位の村田諒太は、デイブ・ピーターソンとの“イケメン対決”に「８回までいかないように攻めます。要するにノックアウトを狙います」とＫＯ宣言した。

　両者は会見の席上で初対面。村田が第一印象を「なかなか男前」と言えば、ピーターソンも村田の顔を見て「グッドルッキングガイ」とニヤリと笑った。この日調整を打ち上げた村田は、プロ初の外国人との対戦にも「（アマで）国代表として戦ってきたキャリアが生きている。日本人相手より気持ちは楽」とリラックスモード。亀田大毅の王座防衛問題についても触れ「亀田君の気持ちを考えると、言い訳もできないし、言い訳できる材料もある。（減量の）ルールを守った人間が負けとなると後味が悪い」との考えを述べた。