福島県のニュース
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IAEAが調査結果を公表
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業を検証してきた、IAEA・国際原子力機関の調査団は、たまり続ける汚染水について、放射性物質を取り除く処理を強化すべきだとした上で、
取り除くことが難しい放射性物質のトリチウムは、関係者の合意を得てから、国の基準を下回る濃度に薄めて海に流すことも検討すべきだ、という助言をまとめました。廃炉や放射性物質の専門家などが参加した、IAEAの調査団は、先月25日から、廃炉作業を検証するために、国や東京電力の聞き取りのほか、福島第一原発での調査を行って、助言を盛り込んだ検証結果の概要をまとめました。
それによりますと、福島第一原発の敷地内で、タンクなどにたまる汚染水が増え続けている問題について、東京電力が行っている放射性物質を取り除く処理を、さらに強化すべきだと指摘しました。
その上で、処理をしても取り除くことが難しい放射性物質の、トリチウムについて、タンクにため続けるのではなく、国の基準を下回る濃度に薄めて海に流すことも、選択肢として検討するべきだとしています。
調査団長のファン・カルロス・レンティッホ氏は会見で、「海に流す場合には、人の健康や周辺の環境への影響を評価し、国に認められることと、事前に関係者の合意を得ることが必要不可欠だ」と話しました。
トリチウムを巡っては、国が年内に設ける専門家のチームで、どのように取り扱うのかを議論することにしています。
12月04日 23時19分