写真・図版12月4日、バイデン米副大統領(写真左)は、中国の習近平国家主席(同右)に対し、米中関係は信頼に基づき築かれるべきだと述べた。北京で同日撮影(2013年 ロイター/Lintao Zhang/Pool)

 [北京 4日 ロイター] -バイデン米副大統領は4日、中国の習近平国家主席に対し、米中関係は信頼に基づき築かれるべきだと述べた。

 人民大会堂で会談した。

 バイデン副大統領は、習国家主席が率直かつ前向きな人物とし、米中が新たな関係を構築していくうえで必要となる資質との見解を示した。

 「率直さによって信頼は生まれ、信頼が建設的かつ真の変化の礎となる」と言明した。

 習国家主席は、国際および地域情勢が「深遠で複雑な変化を遂げている」とし、「地域での問題は繰り返し発生し、気候変動やエネルギー安全保障といったより顕著なグローバルな課題も存在する。世界は穏やかな場所ではない」と述べた。

 バイデン副大統領、習国家主席いずれも、記者団の前で、中国が設定した防空識別圏について直接言及しなかった。

 バイデン副大統領は訪中を終えた後、韓国に向かう。

 中国の英字紙チャイナ・デーリーは4日付紙面に掲載した論説で、バイデン副大統領の訪中をめぐり「米政府のこれまでの誤った一方的発言を繰り返すだけならば、大きな進展を期待すべきではない」とけん制。「米国が域内の緊張緩和を望むのであれば、まず、日本の危険な瀬戸際政策への黙従をやめるべき。好戦的な安倍晋三首相をつけあがらせるのをやめるべきだ」とした。

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