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第十五話

第十五話 Fを取り戻せ/蘇った髑髏

前回までのあらすじ
フェイトと一緒に捕まったハズのアルフが海鳴市のバニングス邸に引き取られてる事を知りアルフと再会をする翔…そしてアルフの話を聞きミュージアムは時の庭園を占領し何かを目論んでいる事を知った…そしてアルフを追って来た敵シャークドパント
見事撃退に成功するが喜んでは居られないこうしている内にも奴等は確実に自分達の計画を進めている…頑張れ仮面ライダーW!お前達が頼りだ!

場所 アースラ艦内部医務室

翔&フィリップ&なのは&管理局side

先程の闘いを終え直ぐにアースラに戻った一同そしてシャークメモリを所持していた男は現在医務室のベットで横たわって居た

リンディ
「そうですか…奴等が時の庭園を…」

アルフの話を聞き浮かない表情を浮かべる

クロノ
「しかし何故奴等が時の庭園を…だがこれで奴らの居場所が解ったんだ…だが僕はまだ…」

未だに回復は出来て居らずそんな自分を酷く無力だと感じた…一方翔達は医務室で横たわってる男を見続けて居た…しかし一向に目覚めようとしなかった

なのは
「ねぇ翔君…どうしてあの人目を覚まさないの?」

首をかしげながら尋ねた


「ああ…あの人はもう目覚める事は無いよ…俺が、いや俺達がそうさせてしまったからな…」

帽子を深く被って答えた

なのは
「え?それってどう言う事?」

その言葉に理解出来ず再び尋ねる

フィリップ
『僕が話そう…彼等がドーパントになるのはマジックメモリとリンカーコア、この二つが揃ってこそ初めてドーパントになりそしてその力を振るう…だがそんな彼等にもデメリットが存在する…彼は今の技術では目覚める事無い…僕達のメモリブレイクでメモリとリンカーコアを砕き身体の機能は低下し一生眠り続ける事になるんだ言うなれば植物状態って奴かな…メモリとコアは繋がってるだからメモリが壊れたらそのコアも壊す事になる幸い命が助かる…強すぎる力を止める為にはこうするしかないんだ…』

何処か悲しげな声でその真実を呟く…Wが今まで倒して来たドーパント達は違法魔導師で有り彼等はメモリの力に溺れ罪を犯して来た…だからこそ彼等と闘い続けた…Wは倒す度に彼等を眠らせるだけの存在して来た…もう目覚める事無い…それが平和を守る為の代償で有る…そんな彼等を誰が裁く?裁く事は出来ない眠ってる人間にそんな真似は出来ないなら裁く存在は双色の仮面の戦士で有る…もう二度と彼が罪を背負わない様に眠らせるしかない…一番罪深い存在はドーパント達では無く仮面ライダーと言う存在かも知れない…彼等を生きる屍にしてしまった…仮面を被るのはその罪を隠しながらも闘い続ける事…人類の自由と平和を守るのは言葉で言うのは簡単だ…だがそれを語る重さも背負っている

なのは
「翔君、フィリップ君…辛く無いの?そんな…そんな生き方を続けて…」

悲しげな表情を浮かべ翔を見上げる…そして翔は


「ああ、辛いよ…けど誰かがやらなきゃ意味が無いだろ?だから俺達がやるんだ…彼等を一生、生きる屍にした罪はどう有っても消えない…だからこそだ俺達はその罪を背負う…それが平和を守る仮面ライダーの務めだから…」

片膝を付きポンと右手でなのはの頭を撫でる彼女が涙を流さない様に…それから艦内に警報音が鳴る

エイミィ
『艦長直ぐブリッジに来て下さい大変なんです!』

エイミィの慌ただしい声を聞き全員ブリッジに向かう…この時白き魔導師の少女には有る決断を迫られて居たのはまだ知らなかった

翔&フィリップ&なのは&管理局sideEnd


翔&フィリップ&なのは&アルフ&ユーノ管理局&ミュージアムside

全員ブリッジに辿り着きクロノはエイミィに呼び掛ける

クロノ
「一体何が有った?」

エイミィ
「そ、それが謎の電波ジャックを受けて此方に映像を繋ごうとしています発信コードは不明です、モニターに出ます!」

一同モニターを見てそしてそこに映って居たのは


「…ナスカ…やはりお前か!」

帽子深く被りモニターを睨む

ナスカ
『やぁやぁ、これは皆さんお揃いで…お久しぶりですね仮面ライダー君と白のお嬢さん』

片手を胸に当て挨拶をする


「お前達!一体時の庭園で何を企んでいる…何が目的だ!」

モニターに向け指を堂々と指す

ナスカ
『おや、その様子だとシャークは失敗しましたね…まぁ良いでしょう、そうですね…世界を揺るがす計画だと伝えて置きましょう』

左手を顔にそえて小馬鹿にする様に笑う


「世界を揺るがすだと?だが…お前達の計画は必ず叩きつぶす!そしてフェイトとプレシア・テスタロッサを助け出す!覚悟しろミュージアム!」

揺るがない決意を込めて言葉を張る

ナスカ
『流石は仮面ライダー君、実に良い言葉だ…おっと忘れる所でした実は貴方方に会わせたいゲストが居ました』

指をパチンと鳴らす


「ゲストだと?」

モニターの置くから足音が聞こえたそしてその先に居たのは


「嘘だろ?…フェイト…」

その場に居たのはナスカに捕まったフェイト自身だった何故ナスカの隣に居るのか周りの一同も驚き息を飲んだそしてフェイトは喋り出した

フェイト
『気安く私の名前を呼ぶな…我等ミュージアムの敵…【仮面ライダー】』

その言葉はとても冷たく感情がこもって居ないく目は光を失いとても暗いモノだった

アルフ
「ふぇい…」

アルフが呼び掛けるがしかし


(ダメだアルフ…今のフェイトは何を言ってもこっちの事は解らないんだ今は耐えてくれ頼む)

表情ではポーカーフェイスを気取って居るが心の中では悲しみの感情が広がった

アルフ
(解ったよ…翔)

そう言って頷き発言を抑える

ナスカ
『顔見せはこの様なモノで良いでしょそれではフェイト貴女は下がりなさい』

フェイト
『解りましたナスカ様…それでは失礼します』

一礼しモニターから離れ再びナスカは語り出す

ナスカ
『今貴方達が疑問に思うのは何故フェイト・テスタロッサが私の所に居るのかその事ですよね?』

不敵な笑みを見せるナスカ

リンディ
「一体何が目的なの?フェイトさんを利用して?」

その疑問に問いかけた

ナスカ
『ええ、今そちらの持ってるジュエルシードは12個のハズです…そして此方が所持してるのは9個です…ジュエルシードは全て揃ってその真の価値を発揮する代物それを良く知ってるのはそちらの少年君ですねよ?』

ユーノを品定めする様に見つめるナスカ

ユーノ
「確かにその通りだ…!まさか貴方達の狙いは…」

ナスカ達の目的気付く

ナスカ
『頭の回転が速いですね…そうその通り全てのジュエルシードを賭けた決闘ですよ…勿論此方の駒はフェイト・テスタロッサです、それと相手はこちらで指名させて貰いますよ…』

ナスカのその言葉を聞き一番大きく声を出したのは

クロノ
「待て!仮にその条件を飲んだとしてもお前達の罠だと言う可能性も有る…やはりこの決闘は…」

クロノは無効だと言いそうになるが

ナスカ
『言って置きますが…拒否ればフェイト・テスタロッサの命は有りませんよ…良いのですか?女の子を一人見捨てた事を管理局の管轄する世界に公表すれば貴方達の過去の汚職事件も全てがばれるそのリスクを覚悟するなら一向に構いませんよ』

ナスカは確実に管理局の上を行って居たこの言葉には流石に誰も逆らえなかった…これが奴等ミュージアムの手口だ

クロノ
「くっ…解ったそちらの指示に従おう」

なす術が無くなり身を引くクロノ

ナスカ
『流石は執務管殿話が解る…では改めて我々が指名する人物それは貴女です!』

その人物に向かって指を指すそしてその先に居たのは

なのは
「わ、私!?」

白き魔導師 高町 なのはで有った

ユーノ
「な、なのはが?」

アルフ
「そんな、いくらなんでもそんな事って…」

それは余りにも酷い選択だった囚われた少女を助ける為に決意した少女がまさか助けるハズの少女と闘う事になるとはとても残酷だった

ナスカ
『…そうそう言って置きますが彼女以外の介入は認められません…先程の事同様です勿論仮面ライダー君が彼女に力を貸す事も出来ませんので…それと何故フェイト・テスタロッサがあの様になったか説明して居ませんでしたね…彼女と闘う貴女にそれを知る権利が有る他の皆さんもご鑑賞して下さい』

そう言って別の画像をアクセスをしその画像を公開する

フェイト
『や、だ…忘れたくない…忘れたくないよ…アルフの事も…翔やフィリップの事も…それに友達になってくれるあの子の事も全部忘れたくない…』

映された映像は暗いラボ室で鎖で巻きつかれたフェイトの姿だその声はとても悲しく今にも消そうな声だった…そして緑の何者かが右手を出しフェイトの頭に緑色の光を送り徐々にフェイトの頭の中身を書き換えて行き…そしてそこで映像が途切れた

ナスカ
『っと言う訳ですよ…ご理解出来ましたか?』

その映像を見て手をパンパンと叩くナスカ…そして帽子を被った少年の怒りは限界だった…そして


「ナスカ!!!!!!テメェ!ああやってフェイトを…あんな風にしたのか…フェイトを俺の依頼人を!!!」

ナスカを睨む翔、その視線はとてもつない怒りで満ち右手をグッと握りその指先から血が流れる程強く握り血が流れる

ナスカ
『おや、これは失礼しました…ですが闘うの貴方では無いそれを覚えて下さいね仮面ライダー君、それと闘いの舞台ですが場所は海鳴市海上です…決戦は明日ですそれでは白き魔導師のお嬢さん頑張ってくださいね…』

通信を切りモニターが消え黙る一同…そして一人の声が聞こえた

なのは
「私…やるよ、やって見るフェイトちゃんを助けるのがそれしか無いなら…」

なのはの瞳は決意と覚悟をした真っ直ぐな目だ

クロノ
「しかし、君とフェイト・テスタロッサの実力の差は圧倒的に差が有る一体どうすれば…」

深く考え込むが答えが見つからなかった…だが

フィリップ
『みんな深く考え過ぎだよ?そもそもナスカがあの映像を見せたのが誤算だったね』

全員フィリップの言葉を聞き翔の方に振り返る


「ああ、その通りだ…フェイトはマジックメモリの能力で操られて居るんだそして指定場所を何故海上を選んだのか恐らく記憶の遠隔操作をする為邪魔なビル街避けたんだつまりだ…何らかの電波を送る最適な場所にフェイトを記憶を弄った張本人が居る訳だ…正直最初はカッとなったがなのはちゃんの声で助かったよありがとう」

なのはの方を見て微笑む翔

なのは
「ううん、どういたしましてなの///」

若干頬を赤らめて首を横に振るう

クロノ
「お、お前あの映像とあの言葉だけどそこまで分析していたのか?」

まじまじと翔を見て有りえない表情を浮かべた


「探偵を舐めるなよ…なのはちゃん君には悪いけどフェイトの相手をしてくれ酷なことしてすまないと思ってるでも君だけが頼りなんだ…フェイトを助ける為には…だから俺に…いや、【俺達】に力を貸してくれ!」

帽子を脱ぎ深く頭を下げる翔

なのは
「翔君…頭下げなくても良いよ?私だってフェイトちゃんを助けたい気持ちは一緒だよ?だから頑張ろう、ね?」

ゆっくりと頬笑み彼女の優しさを見て頷いた


「そうだよな…ああ、絶対フェイトを助けよう…待っていろよフェイト!」

再び帽子を深く被り決意をする翔、だが翔がこの先闘う相手は何者かをまだ知らない…

翔&フィリップ&なのは&アルフ&ユーノ管理局&ミュージアムsideEnd

場所 海鳴市 海上

なのは&フェイトside

決戦の時間は朝7時今二人の魔導師が再び闘いの時が訪れた…だが…この闘いはお互いが望んだ結果では無い仕組まれた闘いだと言う事だ、黒き少女は記憶を奪われ闘うだけの存在になり、そして白き少女は彼女の記憶を取り戻し闘いを終わらせる事…今長い沈黙が破られた

なのは
「フェイトちゃん…いくよ最初で最後の本気の勝負!」

白き杖・愛機レイジングハートを構え視線を決して相手(フェイト)を逸らそうとしなかった

フェイト
「貴女を倒してジュエルシードを貰う母さんの為ミュージアムの為貴女を倒す!」

黒き杖・バルディッシュに金の刃が展開され鎌の形状になり強く握る…そしてやがて朝日が海面の全てを照らし出し、二人の少女は互いに駆け出す今闘いのゴング鳴っただがこの悲しき闘いでどちらが勝利をするのか…そして小さく一言

なのは
「絶対助けるからね」

白き少女は囚われた少女を助ける為自分の今出せる力を出し切る

なのは&フェイトsideEnd

翔&フィリップside

現在二人はなのは達の闘いの場と少し違い海鳴市住宅街に居た


「…ついに始まったか二人の闘いが…」

帽子を上げ空を見上げて呟く

フィリップ
『さぁ、早くフェイトを操ってるドーパントを探そう…時間は限られてると思うから』

なのはとフェイトの実力の差は明らかで有る、だが昨日のフィリップのレクチャーを受けフェイトの攻撃パターンを有る程度理解したが実際の戦闘ではそれはどれ程役立つか解らない…正直付け焼刃に等しい


「ああ、解ってるそれじゃ検索だキーワードは距離、空、環境、最後に策略だ…」

ドーパントはこの闘いを何処かで監視をし更に見晴らしが良い場所に居ると考えられる

フィリップ
『絞れた…場所は海鳴公園だ遠隔操作をする場所にはぴったりな場所だね…恐らく人避けの結界を張ってこの闘いを監視してるハズだ…』

緑の本を開きその情報が頭に流れる


「了解、それじゃ行くぜ…待ってろよフェイト…」

帽子を深く被り空を見上げその場に向かい走り出しそして同時にメモリを取り出し起動した
『CYCLONE/JOKER』
既にBJを纏い赤いドライバーを輝かせ二人は改めてこの言葉を口した

翔&フィリップ
『【変身!】』

二本のメモリを差し込み左右に開き黒き風が全身を覆い左右に黒と緑の鎧を纏わせ顔に風を靡かせその瞬間大きな仮面に顔を覆い両目は複眼で隠され銀のV字の角飾りが伸び右横に銀のマフラーを靡かせ変身が完了を告げる様に赤い複眼に光が灯り再び電信音が響いた
『CYCLONE/JOKER』
彼等もまた自分達の闘いの場に赴いた


場所が変わって海鳴公園付近

???
『闘え闘え…お前達が闘いで傷付き合い互いに消耗した所でジュエルシードを奪えば簡単に事が済む…始めから決闘なのど、ただの前座でしか無い…ふふふ何も知らない馬鹿は実に騙しやすい…』

緑の怪人が不敵な笑みを浮かべ勝ったと思いガッツポーズを取り空を見上げる

W/翔
『やっぱりそう言う事か…相変わらず汚い手を使ってくれるぜドーパント!』

緑のドーパントは振り返るその場に居たの緑と黒の双色の仮面の戦士・仮面ライダーWの姿が有った

???
『か、仮面ライダー!?馬鹿な何故俺が此処に居ると気付いたこの場所は伝えて無いハズだ何故、此処が解った?』

何故自分の居場所がばれた事に対して理解出来なかった

W/翔
『そんなに知りたきゃ教えてやるよ…それは俺達が探偵だからだ!』

答えになって無い答えを堂々と宣言する

W/フィリップ
『翔…それじゃ…答えになって無いよ…』

相棒の発言に対し軽くツッコミを入れる

W/翔
『良いんだよ…こう言うのは気持ちが大事なんだよ、それよりも…お前だなフェイトの記憶を弄びあんな風にした張本人は!』

ビッシと指を指しそのドーパント決して逃そうとしない言葉を強く張る

メモリードーパント
『ふふふふふ…ならばどうする仮面ライダー?…この俺、メモリーを倒す事が出来るかな?』

メモリードーパントは不敵な笑みを浮かべ拳を構える

W/翔
『ああ、倒すさ…こんな下らない策略は直ぐに叩き潰してやるぜ!!!』

Wは大きく飛びあがりそのまま右足の蹴りがメモリードーパントの顔面にクリーンヒットで決まる

メモリードーパント
『ぐふぅ、中々やるな…だが!』

顔を少し抑え相手が油断してると思い右拳を放とうとするが

W/翔
『…この程度か?』

左手で受け止めピクリとも動かなかった

メモリードーパント
『な、何ィ!?何故だ何故お前はそこまで強い!』

今のWは圧倒的に強かった…何故此処まで強いのかそれは…

W/翔
『決まってるさ…お前がフェイトの記憶を弄び利用したからだ…言って置くぜ今の俺は機嫌が悪い!!!でやぁ!!!』

そのまま右ストレートがメモリードーパントの腹部に決まり吹き飛ばされ公園のブランコが半壊した

メモリードーパント
『ぐっ…中々だな…だがお前の事はよーく解ったよ仮面ライダー、いや黒木 翔!』

Wの本名を呟き腹部を抑え立ち上がる

W/翔
『何だ?吹っ飛ばされて頭でも打ったか…言って置くが俺とお前では勝負にならない一気に決めるぜ!』

再び拳を握り駆け出すとするが

メモリードーパント
『待て!このメモリが何だか解るか?』

片手を前に出しその手に握られて居たのは黒い「S」と書かれたメモリだった

W/翔
『そ、そのメモリは…いやそんなハズは無い…あのメモリはもう存在しないんだ…』

首を横に振るい再びメモリードーパントに視線を移す

メモリードーパント
『いや、今此処に存在してるんだよ…そして今日此処でお前は敗北する!』

右手を空に上げ空間から突如銀のアタッシュケースが現れその中身を取り出す
その手に握られて居たのはロストドライバーと酷似した黒いドライバーだった

W/フィリップ
『そのドライバーはまさか…!』

メモリーの握らて居るドライバーを見て驚きを隠せなかった

メモリードーパント
『そう、我々は考えたドーパントではどう有ってもお前に勝てないとな…だから仮面ライダーを倒せるのは同じく仮面ライダーだ!』

そのドライバーを装着し右の腰に有るMAXIMUMスロットに酷似した灰色で有ったそして「S」のメモリを掲げスイッチを入れる

『SCULL』

メモリードーパント
『へ・ん・し・ん!』

黒のドライバーに差し込み右に倒し再び先程の音声が聞こえる

『SCULL』
黒の風がメモリードーパントに纏わり全身に黒の鎧を纏い胸の左には黒い銃が現れ首元には黒の穴ぼこのマフラーを巻き顔には髑髏に似た仮面を纏う

W/翔
『そんなバカな!』

かつて世界を守る為自身の命を燃やし最後まで闘い続けた髑髏の仮面の戦士…仮面ライダースカルの姿がそこに有った

MEMORY/スカル
『さぁ…お前の絶望を数えろ!』

今此処に仮面ライダー対仮面ライダーの対決が切って落とされた!

WsideEnd


場所 海鳴市海上

なのは&フェイト&ユーノ&アルフside


二人の魔導師の対決は熾烈を極めていた
 
フェイト
「ファイア!」

槍の魔力弾丸を放つ



なのは
「くっ、レイジングハート!お願い!」

レイジングハート
『プロテクション』

防御魔法を展開しその攻撃に耐え煙が上がる…だが

フェイト
「でやぁ!」

煙が上がった瞬間加速を付けバルディッシュで切り裂こうとする

なのは
「くぅ…フェイトちゃん!」

ギリギリの所をレイジングハートで受け止め攻撃を防ぐ

フェイト
「私の名前を気安く呼ぶな!」

睨みつけそのま切り裂こうとするが咄嗟に防御し火花が散る中なのはは、叫んだ

なのは
「フェイトちゃんは本当に覚えて無いの?あの人達の事を…翔君をフィリップ君を…仮面ライダーを!」

例え記憶を失っても覚えて居ないのはそれはとても悲しい事だった

フェイト
「…か、仮面ライダー?…翔?…フィリップ?…」

動きが鈍りその名前を呟く…だが

フェイト
「うわぁぁぁ…頭が痛い痛いよ…お前だな私を苦しませるのは…止めろ止めろ!!!」

頭を押さえ悲痛な叫びを上げバルディッシュを握り再び力を込める

フェイト
「お前は誰だ?…母さんの敵なら倒す!!!だから倒れろ!!!」

少女は記憶を思い出す事は許されずただ母との約束を守るそれだけが今の彼女の闘う理由だ…

なのは
「私は、なのは…高町 なのは…フェイトちゃんを助けたい人の代理で此処に居るの今その人は貴女の為に必死で闘ってるだから私がううん…【私達】がフェイトちゃんを助ける…デバイン・バスター!!!」

レイジングハートを砲撃形態に変え桃色の閃光を放つ、なのははフェイトを救う双色の仮面の戦士を信じ闘う事を躊躇わない…今自分の持てる全てを使って立ち向う


場所は少し変わって海岸付近

アルフ
「フェイト…なのは…」

空を見上げ二人の闘いを見届ける二人の影

ユーノ
「大丈夫だよ…アルフ、きっと今翔さん達がフェイトを助ける為頑張って居るよ…だから僕達は…」

アルフ
「うん、解ってるよ…だからお願い翔、フィリップ絶対フェイトを助けて…」

目を閉じ祈った此処にもまた戦士を祈る者が居た…彼等を信じこの闘いが終わる事を信じて居た


なのは&フェイト&ユーノ&アルフsideEnd

場所海鳴公園


W&MEMORY/スカルside

W/翔
『ば、馬鹿な…何故その姿を…』

Wは驚きを隠せなかった…何故なら今目の前に居るのはもうこの世に居ない戦士の姿だからだ

MEMORY/スカル
『驚いて居るようだな…仮面ライダー…確かに驚くのも無理は無いな、そうこれはスカルの姿さ…多少は違う所が有るがこの姿はオリジナルと同等いや、それ以上の代物だな』

拳を開いて握るのを繰り返し身体の調子を確かめる

W/フィリップ
『オリジナル?と言うと事はやはり本物では無い…だが何故SCULLのメモリを…』

存在しないハズのメモリが何故存在してるのかその疑問が頭に駆け巡る

MEMORY/スカル
『知りたいようだな…良いだろ冥土の土産に聞かせてやろう…俺の能力は相手の記憶を書き換え言いなりにする事以外に特別な力が有る失われたマジックメモリを再生する事が出来る…だがそれは所詮、本物の劣化版でしかない…そして我々は更に研究を進め新たな力を得たそれがこのドライバー【リミットドライバー】さ、このドライバーの力はメモリの力を限界まで引き上げる事が出来る代物だ…つまり本物を超えたスカルだ…どうだ嬉しいだろ?こうやってもう二度と会えない【師匠】に再び会えたのだから…感謝をして欲しいな…仮面ライダー…』

嘲笑いながら一歩一歩Wに近づく

W/フィリップ
「くっ!お前!」

相手の笑う姿を見て怒りを覚えるフィリップ…だが

W/翔
『ふ、ふふふふ…フハハハハ…ゴホゴホ…ハハハハ!!!!!』

突如左手で腹を抑え翔は笑い出し少しむせる

W/フィリップ
『翔?』

その行動を見て理解出来ず頭を悩ませる

MEMORY/スカル
『ほ〜う、どうやら嬉しさのあまり狂乱でもしたか?…脆き心だな…』

未だに歩みを止めずWに近づくが

W/翔
『黙れよ…この【偽者】!』

顔を上げスカルに堂々とその言葉を出す

MEMORY/スカル
『何?』

歩みを止めWを睨む

W/翔
『本物以上のスカルだって?ハハハハ…一体お前の何処がスカルだよ…』

更に可笑しそうに笑腹を抱え、ただ笑い続けた


MEMORY/スカル
『なら、解らせてやろう…この力を…トォ!!!』


ジャンプをし右の蹴りが入り続けて左の拳が入り連打蓮撃の拳と蹴りが入るWはノーガードのままだった

W/フィリップ&フィリップ
『翔、反撃しないと…翔!!!/……』

無言になった相棒に呼び掛けるが返事がなかった


そして数分後スカルの攻撃を受け鎧の部分至る所が凹み傷が入る…だが決して片膝を付かずその場から一歩も動いて居なかった

MEMORY/スカル
『無様だな…仮面ライダー…やはり力の差が有り過ぎるか…所詮はその程度お前ではあの【人形】を救える事は出来ん!!!!』

最後の右拳のストレートが入るが…「バッシ」左手でそれを受け止める

MEMORY/スカル
『何ィ!?』

今まで無反応だったWは左手で奴の攻撃を防いだ

W/翔
『良かった…俺の知ってるスカルはこんなに弱くは無いからな…』

顔を上げスカルを見上げる

MEMORY/スカル
『俺が弱いだと?負け惜しみを!!!』

咄嗟に離れスカル・マグナムを握り弾丸を四発放つが…

W/翔
『行くぜ…フィリップ!!!』

W/フィリップ
『まったく君は相変わらずだね…でも嫌いじゃないよ!!!』

風を両手両足に纏わせそのままジャンプをし先ず両足で弾を二発蹴り飛ばし…続けて両手で残り二発の弾丸を受け止め掌から煙を上げる

MEMORY/スカル
『ば、馬鹿なスペック上能力はオリジナルと上なのに…何故だ何故!?』

あまりの出来事に先程までの冷静さが無くなった

W/翔
『言ったろ…偽者だって?やはりお前はスカルでは無い…あの人の魂を宿して居ない偽者(ドーパント)だ…お前では決して俺には、いや【俺達】には勝てない!』

左手をピストルの様なポーズを取り相手を指す

MEMORY/スカル
『くっ…一体…一体お前は何なんだ!!!』

頭を抱え叫び怒りの咆哮を上げスロットからSCULLメモリを抜き取る

W/翔
『俺か?いや…【俺達】は…鳴海荘吉の忘れ形見…二人で一人の魔導師探偵で…二人で一人の仮面ライダーだ!』

こっちも右手でJOKERメモリを抜き取り腰のマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』

MEMORY/スカル
『調子に乗るなよガキィィィィィィィ!!!!!』

SCULLメモリをマグナムに差し込む
『SCULL・MAXIMUM・DRIVE』

MEMORY/スカル
『死ねぇぇぇぇぇ!!!』

引き金を引き黒の弾丸『SCULL・PUNISHER』を放ち…それでも戸惑う姿勢を見せない

W/翔
『俺は命懸けで依頼人を守るそれが立ち塞ぐ奴が誰だろうが許さないぜ…俺はあの人の教えを守る…だから見ていてくれ…師匠(おやっさん)!!!』

覚悟を決め足を駆け出すWそのまま勢い良くジャンプする更にマキシマム状態を利用し…『スカル・パニッシャー』の弾丸を蹴り更に大きく空に飛びあがる

MEMORY/スカル
『何だと!?』

大きく飛びあがったWを見上げる…通常のCYCLONE/JOKERのMAXIMUMの距離とは大きく違い通常の三倍の大きさまで飛んだ…

W/翔&フィリップ
『行くぜ、フィリップ!/ああ、行くよ翔!…これで決まりだ…JOKER/SCULL・XTREAM!!!!!!』

そのまま両足でスカル・パニッシャーの弾丸を蹴り込み更に風の力で加速と飛距離、落下を加えWの中心から金色の光が漏れ、Wを半分にし緑と黒の足を突き出しWの周りには黒い風を纏わせ髑髏の『S』の字を纏わせ吸いこむように黒のドライバーに両の足の蹴りが決まり最後に『S』の髑髏がスカルを噛みつく姿が見え、最後に身体が戻った事を確認しマフラーを靡かせ振り返る…振り返った先には今にも倒れそうな全身ヒビだらけのスカルの姿でドライバーからバチバチと煙を上げた

MEMORY/スカル
『ぐぅぅぅぅ…早くドライバーを外さないと…嘘だろ?外れろよ…俺は嫌だ死ぬのは嫌だ嫌だ…助けて…助けてくれ!!!』

先程の衝撃でドライバーの解除機能が故障し解除出来なくなり爆発寸前でWに手を伸ばそうとするが…だが

W/翔
『それは出来ない相談だな…お前は罪を犯し過ぎた…一つは少女(なのは)の想いを汚し悲しき闘いを招いた事…二つ…恩師(おやっさん)の姿になり侮辱した事…そして三つ…俺の依頼人(フェイト)の記憶を弄び…人形と呼んだ事だ…二人の少女の心に悲しい涙を流した、お前は越えてはならない一線を越えた…だからこの言葉をお前に送ろう…』

右手でピストルのポーズを取る…そしてWの隣には白い帽子を被ったスカルの幻影が映り同じポーズを取りこの言葉を同時に告げる

W&スカル
『「…さぁ、お前の罪を…数えろ!!!…」』


MEMORY/スカル
『嫌だ死ぬのは…いやだあぁぁぁぁぁ!!!!!』

『ドオォォォォォォォォン』断末魔を上げ爆発音が辺りに響いた

そしてWはスカルの幻影に顔を向ける

W/翔
『ありがとう…師匠(おやっさん)』

その言葉を聞き後ろを振り向き風と共にその幻影は消えた

W/翔
『本物は…何時も胸の中で生きてるんだ…』

グッと拳を握り胸を掴む…その時

アルフ
(翔、聞こえる、そっちはどうなったの?)

アルフの念話を受けとる

W/翔
(ああ、たった今終わったぜ…フェイトは戻っ…)

そう言いかけた時しかし予想外の答えが返って来た

アルフ
(フェイトの様子が変なんだよ…頭を押さえて痛いって言い続けてる…一体どうしたら…)

その言葉を聞き自身を疑った

W/翔
『そ、そんな馬鹿な…アイツは確かに倒したぞ?なのに何でフェイトが…』

再び空を見上げ苦しむフェイトの姿が映った

W&MEMORY/スカルsideEnd


W&なのは&フェイト&ユーノ&アルフside

フェイト
「痛い痛い痛い…痛い!!!!」

突如頭を押さえ痛みに苦しむフェイト

なのは
「いったい、どうしたの…フェイトちゃん?」

手を伸ばそうとするがしかし彼女の魔力が暴発し辺り全体落雷が鳴り響いた

なのは
「きゃ!」

フェイトの魔力に強さを感じ思わず身体が下がる

フェイト
「お前がお前が居るから苦しむんだ…だから私の前から消えろ…」

バルディッシュ
『ファランクスシフト』

バルディッシュが繰り出す魔法の名称を発すると、フェイトの周りに紫色で雷を纏った光球が数個出現した…

なのは
「!」

それが危険なモノだと感じレイジングハートを構えたなのはの左腕が磁石のように後ろに引っ張られ、縫い付けら両腕に金のバインドが仕掛けられ身動きが取れなくなる

アルフ
「アレは…ライトニングバインド!?まずい!あのままじゃなのはが!!!」

その威力はとても危険な代物でフェイトの最高の技である

ユーノ
「大丈夫だよ…アルフ…なのはは絶対負けない…だってまだ目の輝きが消えてない」

なのはの目を見て彼女の信じて居た

アルフ
「でも…」

そう言いかけ時…

W/翔
(ユーノの言う通りだぜアルフ…まだなのはちゃんは諦めていないぜ)

念話でWの言葉を受け取る…今海岸付近を目がけてハードボイルダーを走らせていた

アルフ
「翔…でもあのままじゃ…」

W/翔
(大丈夫…俺はあの子を信じるぜ…だからお前も信じるんだ白き魔導師 高町 なのはを…)

アルフ
「そうだよね…頑張ってなのは!」

なのはを信じエールを送り再びその闘いを見守る

フェイトは目をつぶった

フェイト
「…アルカス・クルタス・エイギアス…」

やがて詠唱が始まる…目は開かずにひたすら詠唱と発動までの現段階の維持をする事に集中し

フェイト
「…バルエル・ザルエル・ブラウゼル…」

詠唱が終盤にまで差し掛かると、閉じていた瞳を開く…その瞳に映る先は…なのは(ターゲット)
無数の金色の光球が肥大化し、紫色の雷を纏っている…バチバチバチと激しい音がフェイトの耳に入り…フェイトは右手を天に掲げ、発射態勢に入った

フェイト
「フォトンランサー・ファランクスシフト・ファイア!!!!!」

無数の雷を纏った電撃の光弾がフェイトが右手を振り下ろすと同時に、光弾が放たれた…

フェイト
「くっ!」

これだけの光弾を操りには余程の集中力を必要とし更に負担をかける技である…光弾の全てはバインドにかけられたなのはに全て直撃し最後の一発が決まる

フェイト
「はぁはぁ…これで…どうだ!!!」

肩で息をしバインドを解除するが

なのは
「ははは…攻撃が終わるとバインドも解けるんだね…」

BJがボロボロだったがなのはは、フェイトを見続けて居た

フェイト
「嘘…アレを喰らって…でも、くっ!」

大技を出した反動と更に頭の痛みが激しくなった

なのは
「でも…いったいどうしたら…」

その時だった、地上を走る彼等が空を見上げ語り掛けてきた

W/フィリップ
(聞こえるかい…高町 なのは…今フェイトに起こってる事を簡単に説明する良く聞いてくれ…操って居たメモリードーパントが居なくなり記憶のコントロールが維持が出来なくなったんだこのままだったらフェイトの精神が崩壊する…)

なのは
「そんな!?どうしたら良いの?」

今こうしてる内にもフェイトの精神は崩壊に近づく一方…どうすれば

W/フィリップ
(確証は無いけど一つ方法が有る強い衝撃を与えれば精神の崩壊を防ぐ事が出来るかもしれない…今それが出来るのは君だけだ高町 なのは!)

なのは
「私が?でもいったいどうやって…」

苦しむフェイトを見てどうする事も出来なかった

W/フィリップ
(大丈夫だよ…今レイジングハートにこのデータを送るよ君ならきっと使いこなせる受け取ってくれ僕達の想い君に預ける!)

レイジングハートにあるデータが送られるそれはデバインバスターの+αの技のデータだった

なのは
「これって…もしかして翔君達の技の応用版?…解ったのやって見るよ!」

そのデータを読み取り意を決するなのは

巨大な魔法陣を展開し、レイジングハートに魔力を収束させているなのは叫んだ

なのは
「行くよフェイトちゃん!…ディバインバスターのバリエーション!!」

レイジングハート
『スターライト・ブレイカー』

レイジングハートがこれから発動する魔法名を告げ…散りばめられた桜色の光球が、なのはの前に収束され、それは巨大な光球へとなっていく

フェイト
「くっ、これはバインド!」

フェイトは両腕両足にバインドで拘束され身動きが取れなくなった

なのは
「行くよ、これが私の…ううん…違う【私達】の全力全開!スタァァァァライトォォォブレイカァァァァァァ!!!!」

ディバインバスターとは比較にならない桜色の光線、いや超巨大な大砲とも呼ぶべき一撃がフェイトに向かって行った…バインドをかけられて拘束されているフェイトに直撃をしバインドが解除され海にそのまま落下をする…フェイトは気を失っていた

なのは&ユーノ&アルフ
「フェイト/ちゃん!!!」

誰もが手を伸ばして叫んだその時「ブオオオォン」と豪快なエンジンが海を駆ける黒と黄色マシン・ハードスプラッシャーで有るそして落下地点所に止め両手を伸ばすWそして落ちて来た少女をゆっくりと抱きしめる

W/翔
『…待たせたなフェイト…助けに来たぜ』

仮面で表情が解らなかったが…その仮面の下は最高の笑顔だと思う

続く

次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは

翔「フェイトが二人?」
生体ポットに入ってる少女はフェイトと瓜二つだった

プレシア「もう時間が無いのよ私には…」
悲痛なるプレシアの叫び

フェイト「私は生きる事が許されない」
少女は自分の罪に押しつぶされそうになる

翔「フェイト…お前がその罪をどう受け入れるのはお前の自身の決断だ…もし罪を一人で背負えなくなったら俺も一緒に背負う…だから決めるんだお前の決断を…」
ポンと手を少女の頭をゆっくり優しく撫でる

第十六話「隠された本当のF(フェイト)の真実/二人の探偵の罪」コレで決まりだ!
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プロフィール

血液型
血液型はB型
自己紹介
どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
趣味
漫画・アニメ・ゲーム・特撮
特技
特に無い
職業
食品関係
小説について
俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!

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