Updated: Tokyo  2013/12/05 05:18  |  New York  2013/12/04 15:18  |  London  2013/12/04 20:18
 

アジア・太平洋株式サマリー:上海指数上昇、香港・印株は続落

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  12月4日(ブルームバーグ):アジア・オセアニア各株式市場の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場 は続落。ハンセン指数は2日に付けた約2年半ぶり高値からの下落が続いている。米金融当局の緩和縮小時期を探るため投資家が注目している米雇用統計が6日に発表される。

上海電気集団(2727 HK)は4.8%下落。前日は2011年10月以来の大幅高となっていた。靴小売りで中国最大手の百麗国際 (1880 HK)は1.5%安。同銘柄がFTSE中国25指数から除外されるとドイツ銀行が指摘した。

一方、世界最大の電話会社、チャイナ・モバイル(中国移動、941HK)は0.9%上昇。同社が第4世代(4G)通信サービスの免許を授与されたと、ネットイーズ(網易)が伝えた。

ハンセン指数 は前日比181.77ポイント(0.8%)安の23728.70で終了。構成50銘柄中、値下がりと値上がりの比率は約8対1。ハンセン中国企業株(H株 )指数は0.7%安の11368.78。

KGIアジアのベン・クウォン最高執行責任者(COO)は、「香港株が高値を付けた後、市場は目先の調整の口実を探している」と指摘。「投資家の焦点は米金融当局が緩和縮小を開始する時期に移っている」と述べた。

【中国株式市況】

中国株式相場は上昇。上海総合指数が11週間ぶりの高値となった。中国人民銀行(中央銀行)が上海自由貿易区で3カ月以内に改革措置を実施すると表明したことから、同貿易区関連の銘柄が買われた。

上海外高橋保税区開発(900912 CH)や上海に本社を置く中国東方航空(600115 CH)が高い。中遠航運(コスコ・シッピング、600428CH)は10%高。政府が改革の一環とし業界支援を拡大するとの観測が背景。短期金利が低下したことから、平安銀行(000001 CH)など銀行株も高くなった。

上海証券取引所 の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動している上海総合指数は前日比29.09ポイント(1.3%)高の2251.76と、終値としては9月12日以来の高値となった。上海、深圳両証取のA株に連動するCSI300指数は1.3%高の2475.14。

山西証券の杜亮アナリストは電話取材に対し、「市場のセンチメントは良好だ。きょうは自由貿易区のニュースが出た。これが買い材料になるかもしれない」と述べた。

【インド株式市況】

インド株式 相場は下落し、指標のS&Pセンセックス指数は続落した。銀行株と工業株の下げが目立った。原油相場が5週間ぶりの高値となり、これがインフレをあおるとの懸念が強まった。

ICICI銀行 は1.8%下げ、銀行株指数は約1週間ぶりの大幅下落となった。エンジニアリング会社ラーセン・アンド・トゥブロ はここ2週間で最もきつい値下がり。国営の石油精製会社、ヒンドゥスタン石油 は1.5%下げた。

ムンバイ市場でセンセックス指数 は前日比146.21ポイント(0.7%)安の20708.71で引けた。インドは原油需要の約80%を輸入に頼っている。

【オーストラリア株式市況】

S&P/ASX200指数は前日比17.68ポイント(0.3%)高の5273.75。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前日比22.56ポイント(1.1%)安の1986.80。

【台湾株式市況】

加権指数は前日比25.45ポイント(0.3%)高の8418.00。

更新日時: 2013/12/04 21:28 JST

 
 
 
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