秘密保護法案:「政府の横暴許すな」人間の鎖に6000人

毎日新聞 2013年12月04日 19時37分(最終更新 12月04日 23時15分)

人間の鎖で国会を取り囲み、特定秘密保護法案への反対の意思表示をする人たち=国会前で2013年12月4日午後1時1分、梅村直承撮影
人間の鎖で国会を取り囲み、特定秘密保護法案への反対の意思表示をする人たち=国会前で2013年12月4日午後1時1分、梅村直承撮影

 参院で審議中の特定秘密保護法案に反対する市民が、手をつないで抗議の意思を示す「ヒューマンチェーン(人間の鎖)」が4日、国会議事堂(東京都千代田区)を取り囲んだ。市民団体でつくる「『秘密保護法』廃案へ!実行委員会」が主催。6000人以上(主催者発表)が集まって手をつなぎ「秘密保護法を廃案に」と訴えた。

 実行委が「STOP THE 秘密保護法」と書かれたスローガンボードを用意し、参加者は「私たちが主権者だ」「私たちはテロリストでない」などと声を張り上げた。

 参加した神奈川県秦野市の会社員、鍋田政士さん(50)は「法案は国民を口封じするための仕組み。強行採決は政府の横暴だ。国会はすぐ目の前に見えているのに遠く感じる」。東京都八王子市の元教員、河原井純子さん(63)は「4人の孫がいるが、この子たちの将来を思うと廃案にしなければいけない」と力を込めた。【水戸健一、中村藍】

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