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2013年12月4日(水)

秘密保護法案 反対 空前

映画人・学者・国際人権NGO…

映画人の会 宮崎駿さん・大竹しのぶさんら賛同

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 学者・研究者の反対声明の広がり、シナリオ作家や脚本家団体の共同声明、映画監督や俳優による「反対する映画人の会」の結成…。表現の自由と基本的人権を侵害する希代の悪法・秘密保護法案に反対し、廃案を求める声は空前の広がりをみせています。


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(写真)秘密保護法案の廃案を求め集まった新聞労連の人たちと市民=3日夜、参院議員会館前

 「特定秘密保護法案に反対する映画人の会」が3日、発足し、映画監督、俳優ら264人から賛同の声が寄せられています。呼びかけ人は、映画監督の高畑勲、羽田澄子、降旗康男、山田洋次、映画製作者の新藤次郎の5氏。

 賛同者として映画監督の宮崎駿、大林宣彦、是枝裕和、井筒和幸、山本晋也、小栗康平、俳優の吉永小百合、大竹しのぶ、奈良岡朋子、脚本家の山田太一、ジェームス三木、小山内美江子の各氏らが名前を連ねています。

 同会の「呼びかけ」では、「戦前、心ならずも戦争に対する翼賛を押し付けられた映画界の先達の反省に立ち、その苦渋と悔悟の思いを受け止め、日本映画界は戦後の歩みを開始しました。そのことを思うとき…この法案は…とても容認することはできません」として、映画界に反対の声を広げようと訴えています。

 呼びかけ人・賛同者からは「安倍晋三は、明るそうな顔をして、私たち日本国民を、いったいどこへ連れていこうとしているのでしょうか」(高畑勲)、「東アジアの平和のために日本は自由な国でいなければならない」(宮崎駿)、「どんな運動にも参加し、暴挙を止めさせる為、己の出来る限り戦うつもりです」(山本晋也)、などのメッセージも寄せられています。

 日本映画監督協会(崔洋一理事長)、日本児童文学者協会(丘修三理事長)、日本シナリオ作家協会(西岡琢也理事長)、日本美術家連盟(山本貞理事長)、日本脚本家連盟(中島丈博理事長)は3日、連名で秘密保護法案の廃案を求める緊急声明を出しました。

「学者の会」声明 賛同2000人超に

 「特定秘密保護法案に反対する学者の会」は3日、東京の学士会館で学者49人が参加して記者会見を行い、秘密保護法案の廃案を求める声明に賛同する学者が6日間で2006人(3日現在)に達したことを明らかにしました。新たな賛同者には、小熊英二慶応大学教授や平田オリザ大阪大学教授・劇作家なども入っています。

 会見では小熊氏は「非暴力的なデモに対して、テロだというような考えでこの法案が運用される可能性がある」と法案の危険性を指摘。平田氏は「大阪で2年前から起こっている自由にものが言えない状況が、この法案によって、全国でおきることになる」と述べました。

国際的人権基準から逸脱

アムネスティなど6団体が懸念

 人権侵害の危険性をはらむ秘密保護法案に対し強い懸念を表明する国際人権NGOなど6団体は3日、国会内で共同記者会見を開きました。会見したのは、アムネスティ・インターナショナル日本、反差別国際運動、ヒューマン・ライツ・ウオッチ、ヒューマンライツ・ナウ、自由人権協会、日本弁護士連合会の6団体です。

 同法案は、知る権利や表現の自由、情報へのアクセス(接続)の自由など、国際的な人権保障の基準や原則からかけ離れたものであると厳しく指摘し、わずかな審議で法案を成立させることに強い危機感を持つと表明しました。

新聞記者編集者も

 日本新聞労働組合連合(新聞労連)の呼びかけで3日夜、参議院会館前で秘密保護法案に反対する記者・編集者の抗議行動が行われました。

 「採決強行繰り返させない」「主義主張の自由 圧殺するな」と書いたプラカードを掲げ、採決強行反対、廃案を訴えました。同じ場所で有志の市民も抗議行動をしました。

 日比野敏陽委員長は、同法案は国民の自由な言論・行動を萎縮させるものだと批判。「絶対に参院で採決させてはいけません」と語りました。


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