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第十四話
第十四話 ハンターはS/アルフの想いをかけた依頼
前回までのあらすじ
フェイトを助ける為六つの竜巻が渦巻いている海鳴の海上に行きなのはと共に協力し六つの竜巻を封印する事に成功し喜びを噛み締めるがしかし蒼の騎士の怪人の刃がフェイトに着き付けそのままフェイトを連れ去った
そしてそれをただ見る事しか出来なかった戦士は叫ぶ事しか出来なかった…
場所 アースラ艦内部自室
翔&フィリップside
フェイト達がさらわれて…二日程経った
翔
「はぁ〜アレからもう二日か…ちくしょう俺は一体何やってるんだよ!」
行き場の無い怒りが身体を巡りそのまま壁に目がけて殴る
フィリップ
『落ち着きたまえ翔、君が焦っても状況は一向に変わらない』
苛立ってる相棒を見て宥める
翔
「解ってるさ…とにかく今はどうするべきか…こんな時におやっさんならどうするんだよ…」
ベットにゴロンと倒れ天井を見上げる…今管理局ではフェイト達がどの次元世界に行ったか捜索中で有るが恐らく見つけるのにはかなりの時間が掛るハズだ更にテスタロッサ親子がミュージアムに捕まった事よって事情が大きく変わっただが正直喜んで居られない状況だ
翔
「手も足も出ない状況って言うのが今は一番痛いぜ…フェイト一体お前は今何処に居るんだ」
帽子を顔に被せ依頼人(フェイト)の名を呟くそれから暫く経ちドアを叩く音が聞こえた
なのは
「翔君!翔君…開けて!」
なのはの声を聞きベットから起きる
翔
「ん?なのはちゃん…どうしたんだ?」
そう言ってドアを開きなのはの方を見る
なのは
「あのね翔君…落ち着いて聞いてアルフさんが…アルフさんが見つかったの!」
翔
「え?アルフが?」
その言葉はフェイトの居場所を知る重要な手掛かりの一つのピースだった
翔&フィリップsideEnd
場所 海鳴市住宅街
翔&なのはside
今の翔は変身魔法で大人になって居た何故この姿になっているかと言うと理由が有った
翔
「えっと確かもう直ぐだよな友達の家って」
帽子を被り直し尋ねる
なのは
「うん、それにメールで会いたいって書いていたから…」
此処暫く友達に会って無かったので不安な表情を浮かべる
翔
「そっか…けどなのはちゃんの友達なら絶対大丈夫だ」
安心させる様に笑い掛け少しポンポンと軽く頭に手を置き撫で回した
なのは
「翔君…ありがとう」
それから暫くしとある豪邸に辿り着きそして一言
翔
「デカイ家だな此処に君の友達…アリサちゃんとすずかちゃんが居るのは」
その二人の名を言い改めてなのはの方を見る
なのは
「うん…あ、アリサちゃん!すずかちゃん!」
なのはの姿を駆け寄って来る
アリサ&すずか
「なのは!/なのはちゃん!!」
二人はなのはの手を取り再会を喜ぶ
なのは
「久しぶりだね二人とも!」
アリサ
「まったくよ…でもあんたやらなきゃならない事が有るのよね?」
なのは
「うん、どうしてもやらなきゃいけないんだ」
すずか
「なのはちゃんがそう決めたなら仕方ないよ…その頑張ってね」
なのはの言葉を聞き頷く二人本当に仲の良い親友だと思えた
アリサ
「所でそこの帽子の人って誰?」
アリサが翔を見て尋ねた
なのは
「あ、うん…この人は…」
なのはの説明を受け…とある依頼でアリサが拾った犬を探して最中出会いこの場所に案内した
翔
「実はその子の飼い主が事故に有ってしまって自分では探せなくて俺に依頼したんだ…だからその子に会わせてくれないか?」
アリサ
「そうだったの?なら直ぐに来て!」
アリサに袖を引っ張られ案内される
翔
「…アルフ…」
狼モードで包帯だらけになって檻の中で倒れてるアルフを見て小さく呟いた
翔&なのはsideEnd
場所 時の庭園 個室
アルフside
アルフ
「ん〜?此処は時の庭園…奴らのアジトじゃないんだ」
目を覚ましたアルフは辺りを見渡し見覚え有る部屋だと認識する
アルフ
「確かアタシはあの蒼い怪人のバインドにかけられ気絶して…その後、フェイトは!」
ハッと気付き捕まった事を思い出し自分の主の安否を考える
アルフ
「取りあえず此処から出て…」
アルフが扉を開けようとするが話声が聞こえ、扉越しに耳を当てる
マスカレイドA
「やれやれ、まさかこんな任務を押しつけられるなんてな…いくら下っ端でも犬一匹を見張って置けだぜ?」
自分の務めに対し愚痴る
マスカレイドB
「私語を慎め…この頑張りが認められれば我々も新たなメモリを手に入れる事が出来るのだぞ?気を引き締め」
Aのマスカレイドに注意をする
マスカレイドA
「へいへい、お前はマメで良いよな…でもよこのメモリで三年だぜ?いい加減下っ端は止めたいぜ」
マスカレイドになってからの苦労を思い出す
マスカレイドB
「まぁな…だが我々の頑張り次第で新しいメモリを…」
そう言いかけた時
アルフ
「残念だけど…それは無理だと思うよ!」
扉を蹴り破り部屋を出る
マスカレイドB
「しまった!おい、急いで誰かに!」
そう言いかけるが一瞬の隙を付くアルフの拳と蹴りが空を裂いた
アルフ
「遅い!」
持ち前の格闘術を使いAには鉄拳、Bには膝蹴りを決める
マスカレイドA&B
「ぐぅ/おのれ」
その言葉だけを残し倒れる
アルフ
「言っとくけどアタシは犬じゃ無くて狼だからね…おっとそんな事してる場合じゃない早くフェイトを助けないと!」
そのまま後ろを向き自分の主を助ける為に走り続ける
アルフsideEnd
ナスカ&プレシアside
ナスカ
『いやはや、まさかこうも簡単にこの場を我々に提供してくれるとは実に気前が良い』
プレシアの配慮に対しお礼を言う
プレシア
「構わないわ…それに【アルハザード】に行く為の条件だったら何だってするわ…例え私が犯罪者の汚名を被っても…」
何故ナスカ達ミュージアムの面々がこの場に居るのかそれアルハザードに行く為の装置を時の庭園に設置する為人員を集めプレシアと手を組んだ、つまりプレシアはミュージアムの共犯者になり
捕まったと言うのは嘘で敵の目を別の次元世界に目を向けさせる為で有る
ナスカ
『あくまで愛娘(アリシア)の為ですか…貴女らしいですねミセス・プレシア』
彼女の言葉を聞き左手を当て軽く笑うナスカ
プレシア
「ええ…そうよ…それとそちらの方はどうなの?」
ナスカ
『ええ、事は順調に進んで居ますよ…もう少しで貴女の従順な駒が出来ます楽しみに待てって下さいね』
右手を胸に当て軽くお辞儀をする…その時
マスカレイドC
「ナスカ様!大変です!」
一体のマスカレイドが慌てて部屋に入る
ナスカ
『何事ですか?そんなに慌てて?』
マスカレイドC
「報告します!先程見張りの交代の隊員から報告で狼女が逃げだし現在Cエリアで交戦中で並のマスカレイド達では歯が立ちません」
敬礼をし報告をする
ナスカ
『成程彼女が脱獄しましたか恐らく彼女の目的はフェイト・テスタロッサですね…なら私が行きましょう…少し躾が必要だと思うので』
剣を振るい笑みを浮かべる
プレシア
「あら?貴方自ら行くの?」
ナスカの行動を見て首をかしげる
ナスカ
『ええ、貴女は捕まった事を前提で話を進めてますその貴女が出って言ったら折角の作戦は台無しですからね…それではまた後ほど』
部屋を出てその場に向かう
ナスカ&プレシアsideEnd
アルフside
アルフ
「アンタ達しつこいだよ!」
回し蹴りをしマスカレイド三体を倒し進み続ける
マスカレイドD
「くっ…コイツ予想以上に強いぞ!だがこれ以上の失態は出来ん何としても奴を捕えるぞ!」
リーダー各のマスカレイドが他のマスカレイド達に指示を送りアルフの前に立ちはだかる
アルフ
「[何でこいつ等が此処に居るだい?でも今はそれ何処ろじゃ無い早くフェイトを…]」
とにかく今は主(フェイト)を助ける為拳を振るい続ける…その時
ナスカ
『いや、まさかたった一人でコレだけの数を相手に奮闘するとはお見事お見事…』
拍手をしマスカレイド達はナスカの為に道を開ける
アルフ
「アンタ…あの時の!」
ナスカの姿を見てグッと構え睨む
ナスカ
『そう怖い顔で睨まないで下さい…っと言っても無駄ですか…貴女の狙いは彼女(フェイト)を助ける事ですね…なんと美しい主の為にその命を張るとは美しい主従愛ですね…』
アルフを見ながらクスクスと嘲笑う
アルフ
「うっさい!それよりフェイトは何処?言わないとアンタ等ただじゃ置かないよ!」
今にも殴り掛りそうな勢いで声を張る
ナスカ
『ああ、貴女の主ですか…そうですね…何処に居るのでしょう…』
その質問対し白を切る態度を取る
アルフ
「なら、力づくで聞くまでだ!」
そのまま飛び出しナスカを殴ろうとするが
ナスカ
「遅いですよ」
剣を軽く振るいその後アルフの髪が切られていた
アルフ
「え?見えない…翔達はこんな奴を相手に…」
Wとジョーカーの闘いを思い出す、ナスカの実力は自分とは遥かに違った…だが
アルフ
「例え相手が強くても絶対諦めない…もし翔達が居たらそう言うからね!」
再び拳を構え瞳の中の闘士は消えない
ナスカ
『やれやれ…仕方ないですね少し躾が必要ですね』
剣を数度振るいその後斬撃が飛びアルフの至る所に切り傷が出来る
アルフ
「痛っ!全然見えない…くっ」
じりじりと後ろに下がり壁に肩が当たりもう後が無い
ナスカ
『もう後が有りませんよ?それに貴女は元々始末する予定でした…予定進めるのは正直嫌ですが仕方有りません…ああ、それと貴女の主はもう貴女の主ではありませんよ』
ナスカのその言葉を聞き、聞き返す
アルフ
「それは、どう言うことだい?」
ナスカ
『言葉通りの意味ですよ…ですがそれを知る事は出来ませんよ!』
剣を斜めにし切り裂こうとするが
アルフ
「そうは行かないよ!」
咄嗟に通路の下を殴り穴を作りそのまま下に落下しそのまま
アルフ
「うおぉぉぉぉ!」
魔法陣を作り転送魔法陣でその中に入る…だがそれは即席で作った転送魔法陣なので空間内はかなり不安定で有る
ナスカ
『やれやれ逃げられてしまいましたか…どうしますか』
これからどうするべきか考えるがその時
???
『ナスカ様、奴の始末は俺に任せてくれませんか?』
鮫型の怪人が現れナスカに頭を下げる
ナスカ
『おや、貴方ですか…良いでしょう宜しく頼みますよ』
笑みを浮かべその怪人に任せる
???
『はは、必ずや果たしましょう』
鋭い牙が不気味に光る
アルフ
「はぁはぁ…此処地球だよね?早く翔にこの事を知らせないと…とにかくこの姿じゃマズイ…」
最後の力を振り絞って狼モードになるがその後倒れ、暫くし金髪の少女が駆け寄り治療の為自分の家に運ぶ…アルフを助けたその少女の目はとても真剣だった
アルフsideEnd
場所 バニングス邸
翔&フィリップ&なのは&アルフside
翔
「…アルフ…」
翔は檻の中に入って居るアルフの姿を見て小さく呟いた
アリサ
「えっと、探してる子ってこの子よね?」
アリサは首をかしげながら尋ねた
翔
「あ、ああ…この子だよ…しかし良く見つけたね…何処で見つけたんだ?」
アリサの一通りの事情を聞いたどうや車で家に帰る途中で道に倒れてるアルフを見つけ此処に運び連れて来たらしいだが野良犬か飼い犬か解らずに居た
翔
「そっか…君のお陰でこの子を無事見つけられた…ありがとう」
アリサの心遣いに感謝し帽子を脱ぎ胸に当て深く一礼する
アリサ
「え?いえ、そんな大した事はしてないわよ…ただ怪我してるこの子を放って置けなかっただけだから…///」
アリサはやや…そっぽを向きながら言った恐らく面と向かって言えないタイプだと思えた
なのは
「にゃはははは、アリサちゃん相変わらず素直じゃないの!」
すずか
「うんうん、確かに…」
親友二人はアリサの照れる姿を見て少し笑う…がしかし
アリサ
「って、誰が素直じゃ無いって言うのよ!」
両拳をグッと握り二人を追いかけ…そして逃げる二人…口は災いの元とは良く言ったモノだが…追いかけらてるなのはの顔は笑顔だった
翔
「久しぶりの親友との再会だからな…目一杯遊んで置けよ」
その光景を見て軽く微笑む翔
フィリップ
『さてと、翔…そろそろアルフに…』
翔
「そうだな…(アルフ…アルフ聞こえるか?俺だ翔だ)」
念話でアルフに呼び掛ける
アルフ
(え?翔?…良かった翔に会えて本当に良かったよ…でもどうして此処に居るって解ったんだい?)
目を開け翔を見上げながら尋ねた
翔/
(ああ…それは此処はなのはちゃんの友達の家なんだそしてメールでアルフの事を知らせそして俺達はリンディ提督に事情を話して来たんだ…でも、それ以外の理由も有るけどな…)
帽子を深く被り得意げな表情を浮かべ追いかけられて居るなのはの方を見てアルフも察しが付き頷いた
アルフ
(流石だね…そっかチビッ子の友達が…ありがとうって言いたいけどこの姿じゃ言えないしね…)
翔
(いや、そうでも無いぜ…おっと戻って来たな…アルフ俺に良い考えが有るそれは…)
翔の提案を聞き頷いた
アリサ
「まったく二人は何時もこうなんだから…」
まだ怒っており腕組をした
なのは
「うぅぅ…ごめんね」
すずか
「ごめんないさい」
どうやら随分と絞られ少し涙目を浮かべる二人
アリサ
「ゴメンで済んだら警察は要らないわよ!」
ビッシと指を差して未だに怒りが収まらない
翔
「お疲れさん…そうだこの子目が覚めたぜ」
親指で檻の方を差す
アリサ
「え?良かった…アンタ凄い怪我だったから心配したのよ」
アリサはアルフの檻に近付き膝を下げ手で頭を撫でようとするが
アルフ
「♪」
ぺロリとその手を舐める
アリサ
「きゃ、もうくすぐったいわよ」
手を下げるが顔は少し笑っていた
翔
「多分だと思うけどこの子、君に感謝してるんだよ…【ありがとう】って伝えたいってな」
アリサ
「え?そうなの?」
首を傾げ再びアルフの方を見る
アルフ
「ワン!(ありがとう!)」
喋れないアルフが出来る最大限の感謝で有る
アリサ
「そっか…それはそうとアンタのご主人様が事故に有って…心配で追いかたのよね?…でもそのアンタまで怪我したらアンタのご主人様、きっと心配するから…もう二度と無茶しないでね」
アリサは再び手をアルフに近付けその頭を撫でる…アルフは黙って撫でられる
そしてアルフを飼い主の所に連れて行く為檻の中を出て首輪を巻かれ手綱を握る翔
翔
「それじゃこの子は責任を持って、無事飼い主の所に返すよ…この子の飼い主も待ってるからな」
アリサ
「解りました…その子の事宜しくお願いします…早くご主人様と会えると良いわね」
再びアルフの頭を撫で別れを惜しむ
なのは
「それじゃ…私も行くね…まだやり切れて居ないから」
拳をギュッと握る
すずか
「うん…なのはちゃんなら大丈夫だよ…頑張ってね!」
アリサ
「ささっと…終わらせて帰って来なさいよノート取って置くから!」
なのは
「うん、ありがとうなの!すずかちゃん!アリサちゃん!」
二人の友情を確かめ笑顔になる
翔
「それじゃ…そろそろ行くか…それでは…」
帽子を脱ぎ深く一礼しこの場を後に別々の方向に行く二人…暫くたった後再び合流する
翔
「さてと此処からが本題だな…アルフ…一体何が有ったんだ?」
アルフ
「話したいけど…此処じゃちょっと無理…何処か良い場所ない?」
なのは
「そうだ、海岸はどうかな?今の時期じゃ誰も居ないと思うから」
なのはの意見を聞き頷く二人
しかしその場で息を潜める者が居た…それは…
暫くし住宅街を出て海岸付近を訪れる一同
翔
「さてと、此処なら話が出来るな…アルフお前はフェイトと一緒に奴らに捕まったハズだ、だが何故地球に?」
視線を向けその疑問に問いかける
アルフ
「うん…実はアタシ達が行った場所は時の庭園なんだ…」
アルフは自分達が時の庭園に居た事を話しフェイトとは別の場所に隔離され…そして傷はナスカの刃によるモノで有り、またフェイトがフェイトで無くなると言う…その後咄嗟の判断で転送魔法を使い地球に来てアリサに助けられたらしい
翔
「大間かな事情は解った…だがナスカの言葉が気になる…フェイトがフェイトで無くなる…か…どう言う意味だ」
指に顎を乗せナスカの手口が何なのかを考えるがどうも思いつかない
フィリップ
『取りあえず奴らが時の庭園に居る理由は恐らく自分達のアジトが見つからない様にする為だろ…プレシア・テスタロッサが捕まったならそれを最大限に利用するハズだ…奴ら時の庭園で何か企んでいるのは間違い無い…』
奴らの手口が徐々に解って来たが感じな部分がまだ解らない
翔
「とにかく奴らの居場所が解ったんだ…早く行かないと何か悪い予感がする」
なのは
「うん、早く助けに行こうフェイトちゃんもお母さんも!」
拳をギュッと握り居てもたっても居られなかった
アルフ
「みんな…ありがとうフェイトの為に…本当にありがとう」
その気持ちに感謝し一礼する
翔
「何言ってるだよ…フェイトは俺の依頼人だぜ?助けに行くの当たり前さ…だから任せな!」
ポンとその頭を撫でる
アルフ
「うん…ねぇ翔どうしてアタシがフェイトを此処まで想っているのか知ってる?」
首をかしげながら顔を見上げる
翔
「いや…そもそも何故アルフはフェイトの使い魔になったのか…その話聞いて無かったな」
記憶を探りその話を聞いて無い事を思い出す
アルフ
「そうだね…アレは…随分前になるかな…アタシがフェイトの使い魔になったのは…」
アルフは目を瞑ってゆっくりと語り出す自分は昔ミッドチルダの山奥に住む狼で有り暮らしていた
だが…生まれて間もなく死病に侵されて群れからも見放されたそれはとても寒い雨の日だった…その時自分を助けてくれたのは今より幼きフェイトだった言うフェイトは直ぐ自分を家に連れて帰るが…プレシアの使い魔のリニスの反対を押し切った行動らしくそして自分の命を救う為契約をする事にした…だが幼すぎるフェイトには契約は危険過ぎる…だがそれでもアルフを助けたかった…そして契約内容は「ずっとそばにいること」らしく命を無事繋ぎとめる事が出来たそれ以来アルフはずっとフェイトと一緒に居ると誓った
翔
「そうだったのか…だからアルフはフェイトの事をずっと想っていたんだな…その命を救ってくれた恩に報いる為に」
翔はゆっくりとアルフの頭を優しく撫でる
アルフ
「うん…それからアタシとフェイトはプレシアの使い魔のリニスの教育を受けてね…徐々に魔導師として使い魔として力を付けて来たんだ…でもね…そのリニスはもう居ないんだ…リニスは何時も願っていたんだ…【フェイトの幸せ】を」
そう、フェイトと違ってプレシアの契約は違ったその内容とは「フェイトが魔導師として完成するまで」の事らしくその契約から一年と七か月後彼女は消えて無くなりそしてフェイトはリニスが居なくなり笑顔を無くして居た…そしてアルフは決めた…もうリニスが居ないだからだフェイトを守り続ける…それが居なくなったリニスを安心出来る様に
翔
「そっか…その使い、いやその人がフェイトを幸せを願って居たんだな…良いお姉さんじゃないか本当に」
その話を聞き目つぶりゆっくり頷く翔が…しかし
なのは
「うぅぅ…フェイトちゃんもアルフさんも色々有ったんだね…」
その話を聞き感動したらしく目から涙が零れる
翔
「ちょ、なのはちゃん…弱ったな…ほら前にも言ったけど女の子に涙は似合わないぜ?」
黒のハンカチを取り出しその涙を拭きとりまだ目が赤いままで有った
アルフ
「ありがとう…アタシはフェイトを支え続け様と頑張って来た…でもアタシ一人の力じゃもうどうにも出来ない…だからお願い!翔…フェイトを…フェイトを助けて!」
相手が強大な敵ミュージアムそれに対抗出来るのは管理局でも無いたった二人で世界を守り続けた探偵の力を信じる事しかできなかった…そして
翔
「ああ…勿論だその依頼引き受けたっと言いたい所だが…出て来いよ?居るだろ?」
岩場の方に視線を向ける
???
『気付いて居たかやれやれ…油断した所を一気に始末する予定だったが残念だぜ』
鮫型の怪人がその姿を現す
翔
「お前の殺気で気付いてたよ…ずっと影からこそこそと俺達を付け回して居たんだろ?ドーパントにしては随分小者だな」
帽子を被り直し相手を見る
シャークドーパント
『ふん、何とでも言え俺はハンターだ狙った獲物は何が有っても狩るそれがこのシャークのやり方だ』
口を開きその牙が不気味に光る
翔
「そうかい、ならそのハンティングは今日でお終いにしてやるぜ…アルフ、コイツを速攻で倒してフェイトを助けに行くぞ…なのはちゃんはアルフに側に居てくれ庇いながら闘う事は出来ない…頼むぜ?」
なのは
「解ったの…アルフさん!」
アルフ
「うん、翔…頑張って!」
翔にその場を任せ離れる二人
シャークドーパント
『助けに行くだと?たった一人で我らミュージアムと闘いを挑むとは貴様は馬鹿だな悪いが貴様には死んで貰うぞ!仮面ライダー!』
シャークドーパントは口を開き右手で歯を掴み歯を取り出しやがて歯は尖った刃の形状を作り出し翔に斬りかかろうとする
翔
「一人ね残念だが間違いだぜ…俺達は【二人だ】!」
両足に魔力を為ジャンプをしシャークドーパントから少し離れた位置で着地する
翔
「さてと、行くぜフィリップ!」
フィリップ
『ああ、そうだね翔コイツに僕等の力見せて上げよう!』
二人の意思が一つになり左手を腹部に当てキーワードを叫ぶ
翔&フィリップ
『W・モード・セット・アップ!』
黒と緑のリングは輝きを放ちやがて二つのスロットが有る赤いドライバーを作り出し腰に装着され黒のライダースーツを身に纏いWのロゴマークが輝く…そして視線をきりとさせシャークドーパントを睨む
翔&フィリップ
『「言って置くぜSHARKMAN…俺達は/僕達は…二人で一人の魔導師探偵で二人で一人の仮面ライダーだ!」』
そして両手をクロスし右手に黒と左手に緑のメモリを握りスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
そして自分達が変わる魔法の言葉を放つ
翔&フィリップ
『【変身!】』
左手でそのまま左のCYCLONEのメモリを差し…続けて右のJOKERのメモリを差し最後に両手でスロットを左右に倒し両手を広げる
『CYCLONE/JOKER』
黒の風が全身を纏い緑と黒の左右の鎧を纏い最後にその風は顔を被い隠し双色の仮面を作り赤い複眼銀のV字の角飾りが現れ、そして最後に銀のマフラーを靡かせ赤い複眼に光が走り周りの砂を巻き上げ敵を見続ける…巨悪(ミュージアム)と闘い続ける一人のいや二人で一人の仮面の戦士そして左手を前に出し左手でピストルのポーズを取りこの言葉を告げる
W/翔&フィリップ
『さぁ、お前の罪を…数えろ!』
フェイトを助ける為その力を解き放つシャークドーパントは刃を再び振るいWに攻撃を仕掛ける
シャークドーパント
『でやぁ!』
だがWは華麗なステップでその攻撃を避け続ける
W/翔
『さてと、どう行く?フィリップ?』
相棒の指示を待ちながら刃を左手で受け止める
シャークドーパント
『くっ!』
W/フィリップ
『なら、此処はMETALで行くべきだ…はぁ!』
その言葉を聞き右足でシャークドーパントに蹴りを入れ一旦距離を取る
W/翔
『だな、俺もそう思ってた所だ』
右手でWドライバーを戻しJOKERメモリを抜き変わりにMETALメモリに変えスイッチを入れる
『METAL』
スロットに差し込み展開する
『CYCLONE/METAL』
その後左側は黒から銀の鎧に変わり背中からメタル・シャフトが現れシャフトを握り左右の先端が伸びる
W/翔
『さてと、さっさと片付けてやるぜ!』
そのまま駆け出しシャフトの先端が刃と激しくぶつかり合う
シャークドーパント
『そう簡単に倒せると思うなよ!』
突如口が開き口の中の無数の歯がまるで弾丸の様に飛び出て来た
W/翔
『うわぁ!汚ったねぇ手を使ってくれるぜ…フィリップお前の方を変えるぜ!』
咄嗟に転がりその攻撃を避けそのま再びWドライバーを左手で戻し今度はCYCLONEメモリを抜きLUNAメモリを取り出しスイッチを入れる
『LUNA』
スロットに差し込みドライバーを倒す
『LUNA/METAL』
右の緑の部分が黄の鎧に変わる
シャークドーパント
『何をしようが無駄だ!喰らえ!』
再び口を開き歯の弾丸を発射する
W/翔
『無駄かどうか見せてやる!』
シャフトにグッと力を込め振るいシャフトの先端が突如揺れ動き鞭の様に動き左右の先端を巧に使い歯の弾丸を叩き落とす
シャークドーパント
『なにぃ!?だが俺はまだ負けてはいない!』
刃を握りWに迫るが
W/翔
『覚えて置きなSHARKMAN…闘いは焦ったら負けだぜ!』
鞭状になったシャフトの先端はシャークドーパントの身体を縛る
シャークドーパント
『くっこんなモノ!』
慌てて振り解こうとするが…しかしシャフトを握るWの手に力を入れる
W/翔
『おっとまだまだ!』
そのままWは両腕に力を込めシャフトの先端を高く上げ更に身体を高速回転させる
シャークドーパント
『うおぉぉぉぉ!!!』
縛られた上回転を加えられ身動きが取れなくなり目を回す
W/翔
『吹っ飛べ!』
そのままシャフトの先端を解き大空高く飛ばされ
落下しWから20〜30メートル程離れた地点の岩に頭をぶつけ既に満身創痍で有る
シャークドーパント
『こ、この俺がこんな屈辱を!』
歯ぎしりを立て歯にひびが入る
W/フィリップ
『さてと翔そろそろ決めようか?』
W/翔
『ああ、メモリブレイクだ!』
シャフトを背中に戻し右手でWドライバーを戻しMETALメモリを抜き再びJOKERメモリを取り出しスイッチを入れる
『JOKER』
そのままスロットに差し込む倒す
『LUNA/JOKER』
銀から黒の鎧に変わり左手首でスナップをする
シャークドーパント
『うおぉぉぉぉ!!!』
最後の力を振り絞り突進する…右手でJOKERメモリを抜き腰に有るマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…JOKER/STORAGE』
Wの身体は左右に別れそのまま右サイドのLUNAが五つに分身し右腕を伸ばし分身達も同じ動きをし五本の右腕はシャークドーパントに連続攻撃をし攻撃が終わり再び身体が戻りそして次にJOKERの部分が別れる
W/翔
『最後は三枚に下してやるぜ!』
左サイドのJOKERは左手を伸ばし三度の連続チョップを決める
JOKERの身体の部分が戻り身体が元に戻った事を確認し後ろを振り向いた
シャークドーパント
『ぐぅぅぅぅ、ただでは倒れん貴様を必ず倒す!!!』
爆発をする前に自分の中にメモリを握るが…「ドオオオン」爆発音が辺りに鳴り響く
なのは
「翔君!」
アルフ
「翔!」
Wの勝利を見届けた駆け寄る二人だが
W/翔
『待て来るな!まだ終わってない!』
シャークドーパントが爆発した所に再び視線を送るそして
???
『グガガガガアアアア!!!!』
巨大な鮫が現れ、そのまま海の方に飛び込む
W/翔&フィリップ
『フィリップ…こりゃ/ああ、メモリの暴走だね…これは少し骨が折れそうだ』
暴走したシャークドーパントを見て作を考える…しかしその時
巨大シャーク『ガアアアアアァァ!!!』
巨大な口を開きWの身体に噛みつき海の中に引きずり込まれる
W/翔&フィリップ
『ぐわぁぁぁ!!!!』
身動きは取れず海の中に潜って行く
アルフ&なのは
「仮面ライダー!」
手を伸ばそうとするが既に深い海の中で有る
W/翔
『フィリップこのままじゃマズイ、ハードスプラッシャーだ!』
相棒に指示を送り右手にはスタッグフォンを握られ操作し始める
W/フィリップ
『既に呼んでいる…リボル頼むよ!』
アースラの格納庫から装甲車の目が光り自身を左右に開きボイルダーユニットが斬り離され
後ろの大きなハンガー周り3と書かれそして黄色の大きなユニットが現れ接続される
リボル
『イエス、ボイルダーユニットアウト…スプラッシャーユニットセット…システムリンク…コネクト…システムチェック…オールクリア、ハード・スプラッシャーセット…OK転送魔法陣の展開を確認転送開始します…頑張って下さいマスター!』
リボルによって開かれた転送魔法で「ハード・スプラッシャー」は発進する自分の主を救わんが為にこのハード・スプラッシャーは水中戦を想定したマシンで水中戦でその真価を発揮する
W/翔
『くぅぅぅ、離せこの野郎!!!』
じたばた手足を動かすが脱出する事が出来ないしかし…その時海中の中から黒と緑の魔法陣が展開され
黒と黄色のマシン、ハード・スプラッシャーがその姿を現しそのまま巨大シャークに目がけて魚雷を発射する
巨大シャーク
『グギャアアア』
思わず口が開きそのチャンスを逃さずWに近づきそのままWはハンドルを握りハード・スプラッシャーに乗り込む
W/翔
『待ってたぜ、これさありゃ百人力だぜ!』
スイッチを押し魚雷で攻撃をする
巨大シャーク
『グガガガガ!!!』
その攻撃にたまらず海上に逃げる巨大シャーク
W/翔
『待てよ!逃がすか!』
アクセルを回し巨大シャークを追いかける…一方その頃海岸付近では
なのは
「翔君…フィリップ君」
暗い顔を浮かべ海の方を見るなのは
アルフ
「大丈夫だって…アイツ等は仮面ライダーなんだからそれに…約束したんだフェイトを助けるって…だから」
アルフはWの無事を信じなのはを元気づける
なのは
「そうだよね…頑張って仮面ライダー」
再び海面に視線を向けるその時
巨大シャーク
『ガアアアアァァァ!!!!』
巨大シャークは雄叫び上げ海を飛び出る
なのは
「にゃ!」
アルフ
「わぁ!」
突如現れた巨大シャークに驚く二人…その後
W/翔
『逃げんな!』
黒と黄色のマシンに乗るWの姿が目に映り、二人は笑顔を取り戻した
W/翔&フィリップ
『さてと、フィリップ此処はアレで行こうぜ?/仕方ないね…やり過ぎるなよ翔!』
相棒の意思を理解し右手でWドライバーを戻しJOKERメモリを抜きTRIGGERメモリを握りスイッチを入れる
『TRIGGER』
スロットに差し込みスロットを左右に広げる
『LUNA/TRIGGER』
黒から青の鎧に変わり左胸のトリガーマグナムを握る
W/翔
『さてと、新技第二段のお披露目だ!』
マグナムを左手に持ち替え右手でLUNAメモリを抜き腰のマキシマム・スロットに差し込む
『LUNA・MAXIMUM・DRIVE』
アクセルを回し巨大シャークの周りを回り始める
巨大シャーク
『ガアアア!』
Wに向かって噛み砕こうとするが
W/フィリップ
『おっと、君の行動パターンは単調なので直ぐ読める…それに僕等を捕まえる事は出来ない』
ハンドルを巧みに操作し避け続ける…しかしその動きは何処か妙だったWの身体がブレて見えた
W/翔
『俺達を舐めるなよ!』
その後Wの身体は黄色に輝き出しハード・スプラッシャーの黒の部分が黄色に変わりそして次にWとハード・スプラッシャーは二人次に四人、八人…だがそれだけでは終わらない更に別れ続けるW既にその数は千人の数になって居た、それを見た二人は
なのは
「翔君達が…いっぱい…」
アルフ
「もう凄いとしか言いようがないよ」
その光景を見て唖然とする二人
W/翔&フィリップ×1000『これで決まりだ!…LUNA/THOUSAND・SHOOT!』
1000人のWは同時に構え引き金を引き黄色の千の弾丸を放つ四方八方そして海中からの同時攻撃これを回避する事は不可能で有る
巨大シャーク
『グギャアアアア!!!!』
『ドオオオン』と大きな爆発音がなり響いた
千の弾丸に撃ち抜かれそして大爆発をしシャークのメモリを所持した男が浮かんで来た
W/翔
『さてと、後はコイツを管理局に渡すか…早くフェイトを助けないとな』
分身達は消え、海上にはW一人だけで有る
空を見上げ時の庭園に居るフェイトを思う…しかしその思いが裏切られるとはまだ予想も出来なかった
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
翔「嘘だろ?…フェイト…」
フェイトの姿を見て呟く翔
フェイト「お前は誰だ?…母さんの敵なら倒す!」
翔達の事を全てを忘れなのはに闘いを挑むフェイト
なのは「絶対、助けるからね!」
白き魔導師の少女は自身の力を信じそれを振るう
そして…Wの目の前に現れたのは
W/翔『そんなバカな!』
もうこの世には存在しない髑髏の仮面の戦士が現れた
第十五話「F(フェイト)を取り戻せ/蘇った髑髏」コレで決まりだ!
前回までのあらすじ
フェイトを助ける為六つの竜巻が渦巻いている海鳴の海上に行きなのはと共に協力し六つの竜巻を封印する事に成功し喜びを噛み締めるがしかし蒼の騎士の怪人の刃がフェイトに着き付けそのままフェイトを連れ去った
そしてそれをただ見る事しか出来なかった戦士は叫ぶ事しか出来なかった…
場所 アースラ艦内部自室
翔&フィリップside
フェイト達がさらわれて…二日程経った
翔
「はぁ〜アレからもう二日か…ちくしょう俺は一体何やってるんだよ!」
行き場の無い怒りが身体を巡りそのまま壁に目がけて殴る
フィリップ
『落ち着きたまえ翔、君が焦っても状況は一向に変わらない』
苛立ってる相棒を見て宥める
翔
「解ってるさ…とにかく今はどうするべきか…こんな時におやっさんならどうするんだよ…」
ベットにゴロンと倒れ天井を見上げる…今管理局ではフェイト達がどの次元世界に行ったか捜索中で有るが恐らく見つけるのにはかなりの時間が掛るハズだ更にテスタロッサ親子がミュージアムに捕まった事よって事情が大きく変わっただが正直喜んで居られない状況だ
翔
「手も足も出ない状況って言うのが今は一番痛いぜ…フェイト一体お前は今何処に居るんだ」
帽子を顔に被せ依頼人(フェイト)の名を呟くそれから暫く経ちドアを叩く音が聞こえた
なのは
「翔君!翔君…開けて!」
なのはの声を聞きベットから起きる
翔
「ん?なのはちゃん…どうしたんだ?」
そう言ってドアを開きなのはの方を見る
なのは
「あのね翔君…落ち着いて聞いてアルフさんが…アルフさんが見つかったの!」
翔
「え?アルフが?」
その言葉はフェイトの居場所を知る重要な手掛かりの一つのピースだった
翔&フィリップsideEnd
場所 海鳴市住宅街
翔&なのはside
今の翔は変身魔法で大人になって居た何故この姿になっているかと言うと理由が有った
翔
「えっと確かもう直ぐだよな友達の家って」
帽子を被り直し尋ねる
なのは
「うん、それにメールで会いたいって書いていたから…」
此処暫く友達に会って無かったので不安な表情を浮かべる
翔
「そっか…けどなのはちゃんの友達なら絶対大丈夫だ」
安心させる様に笑い掛け少しポンポンと軽く頭に手を置き撫で回した
なのは
「翔君…ありがとう」
それから暫くしとある豪邸に辿り着きそして一言
翔
「デカイ家だな此処に君の友達…アリサちゃんとすずかちゃんが居るのは」
その二人の名を言い改めてなのはの方を見る
なのは
「うん…あ、アリサちゃん!すずかちゃん!」
なのはの姿を駆け寄って来る
アリサ&すずか
「なのは!/なのはちゃん!!」
二人はなのはの手を取り再会を喜ぶ
なのは
「久しぶりだね二人とも!」
アリサ
「まったくよ…でもあんたやらなきゃならない事が有るのよね?」
なのは
「うん、どうしてもやらなきゃいけないんだ」
すずか
「なのはちゃんがそう決めたなら仕方ないよ…その頑張ってね」
なのはの言葉を聞き頷く二人本当に仲の良い親友だと思えた
アリサ
「所でそこの帽子の人って誰?」
アリサが翔を見て尋ねた
なのは
「あ、うん…この人は…」
なのはの説明を受け…とある依頼でアリサが拾った犬を探して最中出会いこの場所に案内した
翔
「実はその子の飼い主が事故に有ってしまって自分では探せなくて俺に依頼したんだ…だからその子に会わせてくれないか?」
アリサ
「そうだったの?なら直ぐに来て!」
アリサに袖を引っ張られ案内される
翔
「…アルフ…」
狼モードで包帯だらけになって檻の中で倒れてるアルフを見て小さく呟いた
翔&なのはsideEnd
場所 時の庭園 個室
アルフside
アルフ
「ん〜?此処は時の庭園…奴らのアジトじゃないんだ」
目を覚ましたアルフは辺りを見渡し見覚え有る部屋だと認識する
アルフ
「確かアタシはあの蒼い怪人のバインドにかけられ気絶して…その後、フェイトは!」
ハッと気付き捕まった事を思い出し自分の主の安否を考える
アルフ
「取りあえず此処から出て…」
アルフが扉を開けようとするが話声が聞こえ、扉越しに耳を当てる
マスカレイドA
「やれやれ、まさかこんな任務を押しつけられるなんてな…いくら下っ端でも犬一匹を見張って置けだぜ?」
自分の務めに対し愚痴る
マスカレイドB
「私語を慎め…この頑張りが認められれば我々も新たなメモリを手に入れる事が出来るのだぞ?気を引き締め」
Aのマスカレイドに注意をする
マスカレイドA
「へいへい、お前はマメで良いよな…でもよこのメモリで三年だぜ?いい加減下っ端は止めたいぜ」
マスカレイドになってからの苦労を思い出す
マスカレイドB
「まぁな…だが我々の頑張り次第で新しいメモリを…」
そう言いかけた時
アルフ
「残念だけど…それは無理だと思うよ!」
扉を蹴り破り部屋を出る
マスカレイドB
「しまった!おい、急いで誰かに!」
そう言いかけるが一瞬の隙を付くアルフの拳と蹴りが空を裂いた
アルフ
「遅い!」
持ち前の格闘術を使いAには鉄拳、Bには膝蹴りを決める
マスカレイドA&B
「ぐぅ/おのれ」
その言葉だけを残し倒れる
アルフ
「言っとくけどアタシは犬じゃ無くて狼だからね…おっとそんな事してる場合じゃない早くフェイトを助けないと!」
そのまま後ろを向き自分の主を助ける為に走り続ける
アルフsideEnd
ナスカ&プレシアside
ナスカ
『いやはや、まさかこうも簡単にこの場を我々に提供してくれるとは実に気前が良い』
プレシアの配慮に対しお礼を言う
プレシア
「構わないわ…それに【アルハザード】に行く為の条件だったら何だってするわ…例え私が犯罪者の汚名を被っても…」
何故ナスカ達ミュージアムの面々がこの場に居るのかそれアルハザードに行く為の装置を時の庭園に設置する為人員を集めプレシアと手を組んだ、つまりプレシアはミュージアムの共犯者になり
捕まったと言うのは嘘で敵の目を別の次元世界に目を向けさせる為で有る
ナスカ
『あくまで愛娘(アリシア)の為ですか…貴女らしいですねミセス・プレシア』
彼女の言葉を聞き左手を当て軽く笑うナスカ
プレシア
「ええ…そうよ…それとそちらの方はどうなの?」
ナスカ
『ええ、事は順調に進んで居ますよ…もう少しで貴女の従順な駒が出来ます楽しみに待てって下さいね』
右手を胸に当て軽くお辞儀をする…その時
マスカレイドC
「ナスカ様!大変です!」
一体のマスカレイドが慌てて部屋に入る
ナスカ
『何事ですか?そんなに慌てて?』
マスカレイドC
「報告します!先程見張りの交代の隊員から報告で狼女が逃げだし現在Cエリアで交戦中で並のマスカレイド達では歯が立ちません」
敬礼をし報告をする
ナスカ
『成程彼女が脱獄しましたか恐らく彼女の目的はフェイト・テスタロッサですね…なら私が行きましょう…少し躾が必要だと思うので』
剣を振るい笑みを浮かべる
プレシア
「あら?貴方自ら行くの?」
ナスカの行動を見て首をかしげる
ナスカ
『ええ、貴女は捕まった事を前提で話を進めてますその貴女が出って言ったら折角の作戦は台無しですからね…それではまた後ほど』
部屋を出てその場に向かう
ナスカ&プレシアsideEnd
アルフside
アルフ
「アンタ達しつこいだよ!」
回し蹴りをしマスカレイド三体を倒し進み続ける
マスカレイドD
「くっ…コイツ予想以上に強いぞ!だがこれ以上の失態は出来ん何としても奴を捕えるぞ!」
リーダー各のマスカレイドが他のマスカレイド達に指示を送りアルフの前に立ちはだかる
アルフ
「[何でこいつ等が此処に居るだい?でも今はそれ何処ろじゃ無い早くフェイトを…]」
とにかく今は主(フェイト)を助ける為拳を振るい続ける…その時
ナスカ
『いや、まさかたった一人でコレだけの数を相手に奮闘するとはお見事お見事…』
拍手をしマスカレイド達はナスカの為に道を開ける
アルフ
「アンタ…あの時の!」
ナスカの姿を見てグッと構え睨む
ナスカ
『そう怖い顔で睨まないで下さい…っと言っても無駄ですか…貴女の狙いは彼女(フェイト)を助ける事ですね…なんと美しい主の為にその命を張るとは美しい主従愛ですね…』
アルフを見ながらクスクスと嘲笑う
アルフ
「うっさい!それよりフェイトは何処?言わないとアンタ等ただじゃ置かないよ!」
今にも殴り掛りそうな勢いで声を張る
ナスカ
『ああ、貴女の主ですか…そうですね…何処に居るのでしょう…』
その質問対し白を切る態度を取る
アルフ
「なら、力づくで聞くまでだ!」
そのまま飛び出しナスカを殴ろうとするが
ナスカ
「遅いですよ」
剣を軽く振るいその後アルフの髪が切られていた
アルフ
「え?見えない…翔達はこんな奴を相手に…」
Wとジョーカーの闘いを思い出す、ナスカの実力は自分とは遥かに違った…だが
アルフ
「例え相手が強くても絶対諦めない…もし翔達が居たらそう言うからね!」
再び拳を構え瞳の中の闘士は消えない
ナスカ
『やれやれ…仕方ないですね少し躾が必要ですね』
剣を数度振るいその後斬撃が飛びアルフの至る所に切り傷が出来る
アルフ
「痛っ!全然見えない…くっ」
じりじりと後ろに下がり壁に肩が当たりもう後が無い
ナスカ
『もう後が有りませんよ?それに貴女は元々始末する予定でした…予定進めるのは正直嫌ですが仕方有りません…ああ、それと貴女の主はもう貴女の主ではありませんよ』
ナスカのその言葉を聞き、聞き返す
アルフ
「それは、どう言うことだい?」
ナスカ
『言葉通りの意味ですよ…ですがそれを知る事は出来ませんよ!』
剣を斜めにし切り裂こうとするが
アルフ
「そうは行かないよ!」
咄嗟に通路の下を殴り穴を作りそのまま下に落下しそのまま
アルフ
「うおぉぉぉぉ!」
魔法陣を作り転送魔法陣でその中に入る…だがそれは即席で作った転送魔法陣なので空間内はかなり不安定で有る
ナスカ
『やれやれ逃げられてしまいましたか…どうしますか』
これからどうするべきか考えるがその時
???
『ナスカ様、奴の始末は俺に任せてくれませんか?』
鮫型の怪人が現れナスカに頭を下げる
ナスカ
『おや、貴方ですか…良いでしょう宜しく頼みますよ』
笑みを浮かべその怪人に任せる
???
『はは、必ずや果たしましょう』
鋭い牙が不気味に光る
アルフ
「はぁはぁ…此処地球だよね?早く翔にこの事を知らせないと…とにかくこの姿じゃマズイ…」
最後の力を振り絞って狼モードになるがその後倒れ、暫くし金髪の少女が駆け寄り治療の為自分の家に運ぶ…アルフを助けたその少女の目はとても真剣だった
アルフsideEnd
場所 バニングス邸
翔&フィリップ&なのは&アルフside
翔
「…アルフ…」
翔は檻の中に入って居るアルフの姿を見て小さく呟いた
アリサ
「えっと、探してる子ってこの子よね?」
アリサは首をかしげながら尋ねた
翔
「あ、ああ…この子だよ…しかし良く見つけたね…何処で見つけたんだ?」
アリサの一通りの事情を聞いたどうや車で家に帰る途中で道に倒れてるアルフを見つけ此処に運び連れて来たらしいだが野良犬か飼い犬か解らずに居た
翔
「そっか…君のお陰でこの子を無事見つけられた…ありがとう」
アリサの心遣いに感謝し帽子を脱ぎ胸に当て深く一礼する
アリサ
「え?いえ、そんな大した事はしてないわよ…ただ怪我してるこの子を放って置けなかっただけだから…///」
アリサはやや…そっぽを向きながら言った恐らく面と向かって言えないタイプだと思えた
なのは
「にゃはははは、アリサちゃん相変わらず素直じゃないの!」
すずか
「うんうん、確かに…」
親友二人はアリサの照れる姿を見て少し笑う…がしかし
アリサ
「って、誰が素直じゃ無いって言うのよ!」
両拳をグッと握り二人を追いかけ…そして逃げる二人…口は災いの元とは良く言ったモノだが…追いかけらてるなのはの顔は笑顔だった
翔
「久しぶりの親友との再会だからな…目一杯遊んで置けよ」
その光景を見て軽く微笑む翔
フィリップ
『さてと、翔…そろそろアルフに…』
翔
「そうだな…(アルフ…アルフ聞こえるか?俺だ翔だ)」
念話でアルフに呼び掛ける
アルフ
(え?翔?…良かった翔に会えて本当に良かったよ…でもどうして此処に居るって解ったんだい?)
目を開け翔を見上げながら尋ねた
翔/
(ああ…それは此処はなのはちゃんの友達の家なんだそしてメールでアルフの事を知らせそして俺達はリンディ提督に事情を話して来たんだ…でも、それ以外の理由も有るけどな…)
帽子を深く被り得意げな表情を浮かべ追いかけられて居るなのはの方を見てアルフも察しが付き頷いた
アルフ
(流石だね…そっかチビッ子の友達が…ありがとうって言いたいけどこの姿じゃ言えないしね…)
翔
(いや、そうでも無いぜ…おっと戻って来たな…アルフ俺に良い考えが有るそれは…)
翔の提案を聞き頷いた
アリサ
「まったく二人は何時もこうなんだから…」
まだ怒っており腕組をした
なのは
「うぅぅ…ごめんね」
すずか
「ごめんないさい」
どうやら随分と絞られ少し涙目を浮かべる二人
アリサ
「ゴメンで済んだら警察は要らないわよ!」
ビッシと指を差して未だに怒りが収まらない
翔
「お疲れさん…そうだこの子目が覚めたぜ」
親指で檻の方を差す
アリサ
「え?良かった…アンタ凄い怪我だったから心配したのよ」
アリサはアルフの檻に近付き膝を下げ手で頭を撫でようとするが
アルフ
「♪」
ぺロリとその手を舐める
アリサ
「きゃ、もうくすぐったいわよ」
手を下げるが顔は少し笑っていた
翔
「多分だと思うけどこの子、君に感謝してるんだよ…【ありがとう】って伝えたいってな」
アリサ
「え?そうなの?」
首を傾げ再びアルフの方を見る
アルフ
「ワン!(ありがとう!)」
喋れないアルフが出来る最大限の感謝で有る
アリサ
「そっか…それはそうとアンタのご主人様が事故に有って…心配で追いかたのよね?…でもそのアンタまで怪我したらアンタのご主人様、きっと心配するから…もう二度と無茶しないでね」
アリサは再び手をアルフに近付けその頭を撫でる…アルフは黙って撫でられる
そしてアルフを飼い主の所に連れて行く為檻の中を出て首輪を巻かれ手綱を握る翔
翔
「それじゃこの子は責任を持って、無事飼い主の所に返すよ…この子の飼い主も待ってるからな」
アリサ
「解りました…その子の事宜しくお願いします…早くご主人様と会えると良いわね」
再びアルフの頭を撫で別れを惜しむ
なのは
「それじゃ…私も行くね…まだやり切れて居ないから」
拳をギュッと握る
すずか
「うん…なのはちゃんなら大丈夫だよ…頑張ってね!」
アリサ
「ささっと…終わらせて帰って来なさいよノート取って置くから!」
なのは
「うん、ありがとうなの!すずかちゃん!アリサちゃん!」
二人の友情を確かめ笑顔になる
翔
「それじゃ…そろそろ行くか…それでは…」
帽子を脱ぎ深く一礼しこの場を後に別々の方向に行く二人…暫くたった後再び合流する
翔
「さてと此処からが本題だな…アルフ…一体何が有ったんだ?」
アルフ
「話したいけど…此処じゃちょっと無理…何処か良い場所ない?」
なのは
「そうだ、海岸はどうかな?今の時期じゃ誰も居ないと思うから」
なのはの意見を聞き頷く二人
しかしその場で息を潜める者が居た…それは…
暫くし住宅街を出て海岸付近を訪れる一同
翔
「さてと、此処なら話が出来るな…アルフお前はフェイトと一緒に奴らに捕まったハズだ、だが何故地球に?」
視線を向けその疑問に問いかける
アルフ
「うん…実はアタシ達が行った場所は時の庭園なんだ…」
アルフは自分達が時の庭園に居た事を話しフェイトとは別の場所に隔離され…そして傷はナスカの刃によるモノで有り、またフェイトがフェイトで無くなると言う…その後咄嗟の判断で転送魔法を使い地球に来てアリサに助けられたらしい
翔
「大間かな事情は解った…だがナスカの言葉が気になる…フェイトがフェイトで無くなる…か…どう言う意味だ」
指に顎を乗せナスカの手口が何なのかを考えるがどうも思いつかない
フィリップ
『取りあえず奴らが時の庭園に居る理由は恐らく自分達のアジトが見つからない様にする為だろ…プレシア・テスタロッサが捕まったならそれを最大限に利用するハズだ…奴ら時の庭園で何か企んでいるのは間違い無い…』
奴らの手口が徐々に解って来たが感じな部分がまだ解らない
翔
「とにかく奴らの居場所が解ったんだ…早く行かないと何か悪い予感がする」
なのは
「うん、早く助けに行こうフェイトちゃんもお母さんも!」
拳をギュッと握り居てもたっても居られなかった
アルフ
「みんな…ありがとうフェイトの為に…本当にありがとう」
その気持ちに感謝し一礼する
翔
「何言ってるだよ…フェイトは俺の依頼人だぜ?助けに行くの当たり前さ…だから任せな!」
ポンとその頭を撫でる
アルフ
「うん…ねぇ翔どうしてアタシがフェイトを此処まで想っているのか知ってる?」
首をかしげながら顔を見上げる
翔
「いや…そもそも何故アルフはフェイトの使い魔になったのか…その話聞いて無かったな」
記憶を探りその話を聞いて無い事を思い出す
アルフ
「そうだね…アレは…随分前になるかな…アタシがフェイトの使い魔になったのは…」
アルフは目を瞑ってゆっくりと語り出す自分は昔ミッドチルダの山奥に住む狼で有り暮らしていた
だが…生まれて間もなく死病に侵されて群れからも見放されたそれはとても寒い雨の日だった…その時自分を助けてくれたのは今より幼きフェイトだった言うフェイトは直ぐ自分を家に連れて帰るが…プレシアの使い魔のリニスの反対を押し切った行動らしくそして自分の命を救う為契約をする事にした…だが幼すぎるフェイトには契約は危険過ぎる…だがそれでもアルフを助けたかった…そして契約内容は「ずっとそばにいること」らしく命を無事繋ぎとめる事が出来たそれ以来アルフはずっとフェイトと一緒に居ると誓った
翔
「そうだったのか…だからアルフはフェイトの事をずっと想っていたんだな…その命を救ってくれた恩に報いる為に」
翔はゆっくりとアルフの頭を優しく撫でる
アルフ
「うん…それからアタシとフェイトはプレシアの使い魔のリニスの教育を受けてね…徐々に魔導師として使い魔として力を付けて来たんだ…でもね…そのリニスはもう居ないんだ…リニスは何時も願っていたんだ…【フェイトの幸せ】を」
そう、フェイトと違ってプレシアの契約は違ったその内容とは「フェイトが魔導師として完成するまで」の事らしくその契約から一年と七か月後彼女は消えて無くなりそしてフェイトはリニスが居なくなり笑顔を無くして居た…そしてアルフは決めた…もうリニスが居ないだからだフェイトを守り続ける…それが居なくなったリニスを安心出来る様に
翔
「そっか…その使い、いやその人がフェイトを幸せを願って居たんだな…良いお姉さんじゃないか本当に」
その話を聞き目つぶりゆっくり頷く翔が…しかし
なのは
「うぅぅ…フェイトちゃんもアルフさんも色々有ったんだね…」
その話を聞き感動したらしく目から涙が零れる
翔
「ちょ、なのはちゃん…弱ったな…ほら前にも言ったけど女の子に涙は似合わないぜ?」
黒のハンカチを取り出しその涙を拭きとりまだ目が赤いままで有った
アルフ
「ありがとう…アタシはフェイトを支え続け様と頑張って来た…でもアタシ一人の力じゃもうどうにも出来ない…だからお願い!翔…フェイトを…フェイトを助けて!」
相手が強大な敵ミュージアムそれに対抗出来るのは管理局でも無いたった二人で世界を守り続けた探偵の力を信じる事しかできなかった…そして
翔
「ああ…勿論だその依頼引き受けたっと言いたい所だが…出て来いよ?居るだろ?」
岩場の方に視線を向ける
???
『気付いて居たかやれやれ…油断した所を一気に始末する予定だったが残念だぜ』
鮫型の怪人がその姿を現す
翔
「お前の殺気で気付いてたよ…ずっと影からこそこそと俺達を付け回して居たんだろ?ドーパントにしては随分小者だな」
帽子を被り直し相手を見る
シャークドーパント
『ふん、何とでも言え俺はハンターだ狙った獲物は何が有っても狩るそれがこのシャークのやり方だ』
口を開きその牙が不気味に光る
翔
「そうかい、ならそのハンティングは今日でお終いにしてやるぜ…アルフ、コイツを速攻で倒してフェイトを助けに行くぞ…なのはちゃんはアルフに側に居てくれ庇いながら闘う事は出来ない…頼むぜ?」
なのは
「解ったの…アルフさん!」
アルフ
「うん、翔…頑張って!」
翔にその場を任せ離れる二人
シャークドーパント
『助けに行くだと?たった一人で我らミュージアムと闘いを挑むとは貴様は馬鹿だな悪いが貴様には死んで貰うぞ!仮面ライダー!』
シャークドーパントは口を開き右手で歯を掴み歯を取り出しやがて歯は尖った刃の形状を作り出し翔に斬りかかろうとする
翔
「一人ね残念だが間違いだぜ…俺達は【二人だ】!」
両足に魔力を為ジャンプをしシャークドーパントから少し離れた位置で着地する
翔
「さてと、行くぜフィリップ!」
フィリップ
『ああ、そうだね翔コイツに僕等の力見せて上げよう!』
二人の意思が一つになり左手を腹部に当てキーワードを叫ぶ
翔&フィリップ
『W・モード・セット・アップ!』
黒と緑のリングは輝きを放ちやがて二つのスロットが有る赤いドライバーを作り出し腰に装着され黒のライダースーツを身に纏いWのロゴマークが輝く…そして視線をきりとさせシャークドーパントを睨む
翔&フィリップ
『「言って置くぜSHARKMAN…俺達は/僕達は…二人で一人の魔導師探偵で二人で一人の仮面ライダーだ!」』
そして両手をクロスし右手に黒と左手に緑のメモリを握りスイッチを入れる
『CYCLONE/JOKER』
そして自分達が変わる魔法の言葉を放つ
翔&フィリップ
『【変身!】』
左手でそのまま左のCYCLONEのメモリを差し…続けて右のJOKERのメモリを差し最後に両手でスロットを左右に倒し両手を広げる
『CYCLONE/JOKER』
黒の風が全身を纏い緑と黒の左右の鎧を纏い最後にその風は顔を被い隠し双色の仮面を作り赤い複眼銀のV字の角飾りが現れ、そして最後に銀のマフラーを靡かせ赤い複眼に光が走り周りの砂を巻き上げ敵を見続ける…巨悪(ミュージアム)と闘い続ける一人のいや二人で一人の仮面の戦士そして左手を前に出し左手でピストルのポーズを取りこの言葉を告げる
W/翔&フィリップ
『さぁ、お前の罪を…数えろ!』
フェイトを助ける為その力を解き放つシャークドーパントは刃を再び振るいWに攻撃を仕掛ける
シャークドーパント
『でやぁ!』
だがWは華麗なステップでその攻撃を避け続ける
W/翔
『さてと、どう行く?フィリップ?』
相棒の指示を待ちながら刃を左手で受け止める
シャークドーパント
『くっ!』
W/フィリップ
『なら、此処はMETALで行くべきだ…はぁ!』
その言葉を聞き右足でシャークドーパントに蹴りを入れ一旦距離を取る
W/翔
『だな、俺もそう思ってた所だ』
右手でWドライバーを戻しJOKERメモリを抜き変わりにMETALメモリに変えスイッチを入れる
『METAL』
スロットに差し込み展開する
『CYCLONE/METAL』
その後左側は黒から銀の鎧に変わり背中からメタル・シャフトが現れシャフトを握り左右の先端が伸びる
W/翔
『さてと、さっさと片付けてやるぜ!』
そのまま駆け出しシャフトの先端が刃と激しくぶつかり合う
シャークドーパント
『そう簡単に倒せると思うなよ!』
突如口が開き口の中の無数の歯がまるで弾丸の様に飛び出て来た
W/翔
『うわぁ!汚ったねぇ手を使ってくれるぜ…フィリップお前の方を変えるぜ!』
咄嗟に転がりその攻撃を避けそのま再びWドライバーを左手で戻し今度はCYCLONEメモリを抜きLUNAメモリを取り出しスイッチを入れる
『LUNA』
スロットに差し込みドライバーを倒す
『LUNA/METAL』
右の緑の部分が黄の鎧に変わる
シャークドーパント
『何をしようが無駄だ!喰らえ!』
再び口を開き歯の弾丸を発射する
W/翔
『無駄かどうか見せてやる!』
シャフトにグッと力を込め振るいシャフトの先端が突如揺れ動き鞭の様に動き左右の先端を巧に使い歯の弾丸を叩き落とす
シャークドーパント
『なにぃ!?だが俺はまだ負けてはいない!』
刃を握りWに迫るが
W/翔
『覚えて置きなSHARKMAN…闘いは焦ったら負けだぜ!』
鞭状になったシャフトの先端はシャークドーパントの身体を縛る
シャークドーパント
『くっこんなモノ!』
慌てて振り解こうとするが…しかしシャフトを握るWの手に力を入れる
W/翔
『おっとまだまだ!』
そのままWは両腕に力を込めシャフトの先端を高く上げ更に身体を高速回転させる
シャークドーパント
『うおぉぉぉぉ!!!』
縛られた上回転を加えられ身動きが取れなくなり目を回す
W/翔
『吹っ飛べ!』
そのままシャフトの先端を解き大空高く飛ばされ
落下しWから20〜30メートル程離れた地点の岩に頭をぶつけ既に満身創痍で有る
シャークドーパント
『こ、この俺がこんな屈辱を!』
歯ぎしりを立て歯にひびが入る
W/フィリップ
『さてと翔そろそろ決めようか?』
W/翔
『ああ、メモリブレイクだ!』
シャフトを背中に戻し右手でWドライバーを戻しMETALメモリを抜き再びJOKERメモリを取り出しスイッチを入れる
『JOKER』
そのままスロットに差し込む倒す
『LUNA/JOKER』
銀から黒の鎧に変わり左手首でスナップをする
シャークドーパント
『うおぉぉぉぉ!!!』
最後の力を振り絞り突進する…右手でJOKERメモリを抜き腰に有るマキシマム・スロットに差し込む
『JOKER・MAXIMUM・DRIVE』
W/翔&フィリップ
『これで決まりだ!…JOKER/STORAGE』
Wの身体は左右に別れそのまま右サイドのLUNAが五つに分身し右腕を伸ばし分身達も同じ動きをし五本の右腕はシャークドーパントに連続攻撃をし攻撃が終わり再び身体が戻りそして次にJOKERの部分が別れる
W/翔
『最後は三枚に下してやるぜ!』
左サイドのJOKERは左手を伸ばし三度の連続チョップを決める
JOKERの身体の部分が戻り身体が元に戻った事を確認し後ろを振り向いた
シャークドーパント
『ぐぅぅぅぅ、ただでは倒れん貴様を必ず倒す!!!』
爆発をする前に自分の中にメモリを握るが…「ドオオオン」爆発音が辺りに鳴り響く
なのは
「翔君!」
アルフ
「翔!」
Wの勝利を見届けた駆け寄る二人だが
W/翔
『待て来るな!まだ終わってない!』
シャークドーパントが爆発した所に再び視線を送るそして
???
『グガガガガアアアア!!!!』
巨大な鮫が現れ、そのまま海の方に飛び込む
W/翔&フィリップ
『フィリップ…こりゃ/ああ、メモリの暴走だね…これは少し骨が折れそうだ』
暴走したシャークドーパントを見て作を考える…しかしその時
巨大シャーク『ガアアアアアァァ!!!』
巨大な口を開きWの身体に噛みつき海の中に引きずり込まれる
W/翔&フィリップ
『ぐわぁぁぁ!!!!』
身動きは取れず海の中に潜って行く
アルフ&なのは
「仮面ライダー!」
手を伸ばそうとするが既に深い海の中で有る
W/翔
『フィリップこのままじゃマズイ、ハードスプラッシャーだ!』
相棒に指示を送り右手にはスタッグフォンを握られ操作し始める
W/フィリップ
『既に呼んでいる…リボル頼むよ!』
アースラの格納庫から装甲車の目が光り自身を左右に開きボイルダーユニットが斬り離され
後ろの大きなハンガー周り3と書かれそして黄色の大きなユニットが現れ接続される
リボル
『イエス、ボイルダーユニットアウト…スプラッシャーユニットセット…システムリンク…コネクト…システムチェック…オールクリア、ハード・スプラッシャーセット…OK転送魔法陣の展開を確認転送開始します…頑張って下さいマスター!』
リボルによって開かれた転送魔法で「ハード・スプラッシャー」は発進する自分の主を救わんが為にこのハード・スプラッシャーは水中戦を想定したマシンで水中戦でその真価を発揮する
W/翔
『くぅぅぅ、離せこの野郎!!!』
じたばた手足を動かすが脱出する事が出来ないしかし…その時海中の中から黒と緑の魔法陣が展開され
黒と黄色のマシン、ハード・スプラッシャーがその姿を現しそのまま巨大シャークに目がけて魚雷を発射する
巨大シャーク
『グギャアアア』
思わず口が開きそのチャンスを逃さずWに近づきそのままWはハンドルを握りハード・スプラッシャーに乗り込む
W/翔
『待ってたぜ、これさありゃ百人力だぜ!』
スイッチを押し魚雷で攻撃をする
巨大シャーク
『グガガガガ!!!』
その攻撃にたまらず海上に逃げる巨大シャーク
W/翔
『待てよ!逃がすか!』
アクセルを回し巨大シャークを追いかける…一方その頃海岸付近では
なのは
「翔君…フィリップ君」
暗い顔を浮かべ海の方を見るなのは
アルフ
「大丈夫だって…アイツ等は仮面ライダーなんだからそれに…約束したんだフェイトを助けるって…だから」
アルフはWの無事を信じなのはを元気づける
なのは
「そうだよね…頑張って仮面ライダー」
再び海面に視線を向けるその時
巨大シャーク
『ガアアアアァァァ!!!!』
巨大シャークは雄叫び上げ海を飛び出る
なのは
「にゃ!」
アルフ
「わぁ!」
突如現れた巨大シャークに驚く二人…その後
W/翔
『逃げんな!』
黒と黄色のマシンに乗るWの姿が目に映り、二人は笑顔を取り戻した
W/翔&フィリップ
『さてと、フィリップ此処はアレで行こうぜ?/仕方ないね…やり過ぎるなよ翔!』
相棒の意思を理解し右手でWドライバーを戻しJOKERメモリを抜きTRIGGERメモリを握りスイッチを入れる
『TRIGGER』
スロットに差し込みスロットを左右に広げる
『LUNA/TRIGGER』
黒から青の鎧に変わり左胸のトリガーマグナムを握る
W/翔
『さてと、新技第二段のお披露目だ!』
マグナムを左手に持ち替え右手でLUNAメモリを抜き腰のマキシマム・スロットに差し込む
『LUNA・MAXIMUM・DRIVE』
アクセルを回し巨大シャークの周りを回り始める
巨大シャーク
『ガアアア!』
Wに向かって噛み砕こうとするが
W/フィリップ
『おっと、君の行動パターンは単調なので直ぐ読める…それに僕等を捕まえる事は出来ない』
ハンドルを巧みに操作し避け続ける…しかしその動きは何処か妙だったWの身体がブレて見えた
W/翔
『俺達を舐めるなよ!』
その後Wの身体は黄色に輝き出しハード・スプラッシャーの黒の部分が黄色に変わりそして次にWとハード・スプラッシャーは二人次に四人、八人…だがそれだけでは終わらない更に別れ続けるW既にその数は千人の数になって居た、それを見た二人は
なのは
「翔君達が…いっぱい…」
アルフ
「もう凄いとしか言いようがないよ」
その光景を見て唖然とする二人
W/翔&フィリップ×1000『これで決まりだ!…LUNA/THOUSAND・SHOOT!』
1000人のWは同時に構え引き金を引き黄色の千の弾丸を放つ四方八方そして海中からの同時攻撃これを回避する事は不可能で有る
巨大シャーク
『グギャアアアア!!!!』
『ドオオオン』と大きな爆発音がなり響いた
千の弾丸に撃ち抜かれそして大爆発をしシャークのメモリを所持した男が浮かんで来た
W/翔
『さてと、後はコイツを管理局に渡すか…早くフェイトを助けないとな』
分身達は消え、海上にはW一人だけで有る
空を見上げ時の庭園に居るフェイトを思う…しかしその思いが裏切られるとはまだ予想も出来なかった
続く
次回:魔導師探偵W/魔法少女リリカルなのは
翔「嘘だろ?…フェイト…」
フェイトの姿を見て呟く翔
フェイト「お前は誰だ?…母さんの敵なら倒す!」
翔達の事を全てを忘れなのはに闘いを挑むフェイト
なのは「絶対、助けるからね!」
白き魔導師の少女は自身の力を信じそれを振るう
そして…Wの目の前に現れたのは
W/翔『そんなバカな!』
もうこの世には存在しない髑髏の仮面の戦士が現れた
第十五話「F(フェイト)を取り戻せ/蘇った髑髏」コレで決まりだ!
20/20
プロフィール
- 血液型
- 血液型はB型
- 自己紹介
- どうも、ピクシブから移転した二人で一人の探偵です。以後宜しくお願いします!
- 趣味
- 漫画・アニメ・ゲーム・特撮
- 特技
- 特に無い
- 職業
- 食品関係
- 小説について
- 俺の小説が【これは苦手、これは嫌だ】と言う方は回れ右をしてください。
苦手だと言う方はご遠慮します!
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