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最終更新:2013年12月4日(水) 17時41分

沈没船に取り残された男性、奇跡的に救出

 ナイジェリア沖で今年5月、沈没した船に取り残された男性が、3日後、奇跡的に救出される出来事がありました。その一部始終を救助隊のカメラが捉えていました。

 沈没した船を捜索するダイバーが水中を撮影していると・・・。突然、目の前に人の手が現れます。

 「生きてる!生きてる!」(レスキュー隊)

 差し出されたダイバーの手をしっかりと握り返す手。さらにカメラが進むと、そこには一人の男性の姿がありました。この男性は船で働いていたコックで、海の底に沈んだ船内にわずかに残った空気の中で、3日間、奇跡的に生き延びていたのです。

 「彼に水を飲むように言え。水はどこだ?飲めよ、ゴクゴクいけよ」(レスキュー隊)

 ダイバーたちは直ちに男性の救出作戦を始めます。3日間、わずかな水分だけで助けを待ち続け、弱り果てた男性を励ますため、声をかけます。

 「名前は?」(レスキュー隊)
 「ハリソン」(男性)
 「OK、ハリソン。僕はコルビー。絶対に助けてやる。そこにいるダイバーが手助けする。名前はニコだ」(レスキュー隊)

 さらにこんな冗談も・・・。

 「君の仕事は?」(レスキュー隊)
 「僕はコックだ」(男性)
 「コックだって?タイタニックでも生きてたな」(レスキュー隊)

 そして男性は潜水具を身につけた後、ダイバーらに導かれ、ついに沈没船から脱出しました。

 「よくやったな。君は生き延びたよ」(レスキュー隊)

 暗い海の底で起きた奇跡とダイバーたちの勇気が1つの命を救いました。(04日14:34)

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