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草津蒲鉾屋回遊紀 広島市西区
【草津本町を中心とした蒲鉾工場の分布図】
●:現存する工場 ●:廃業した工場 ●:移転した工場
■草津の名物は牡蠣じゃが蒲鉾もあるでよ~
かつて
草津では住民の多くが水産物の漁獲・加工・販売に従事していた。
文政時代(1818)頃、残魚を始末するのに、魚肉を団子にして
塩を加えて煮、炭火で焼き“おれんかまぼこ”と銘づけ、商品化して
市場で売り始めた。
これが草津蒲鉾生産の草分けの始まりである。
明治20年頃、蒲鉾生産を生業とする業者が現れ始めた。
明治40年、草津蒲鉾組合が結成。組合員は約35名。
昭和13年、約155業者で広島県水産煉製品協同組合を結成。
草津地区の組合員数は60名であった。
以上、
「廣島軍津浦輪(いくさつうらわ)物語」:廣島郷土史研究会編集 より抜粋。
今回は、減少の一途を辿る草津地区の蒲鉾工場を、
「広島草津の蒲鉾屋」 という優れたHPと
中国地図出版の古い地図を参考に見物して回ります。
さて、
草津本町を貫く西国街道の、草津上町第3踏切の手前に見える、
坂井屋の看板に従って、
横道に入れば、
線路の向こうに、
坂井屋蒲鉾工場が見える。
表に回れば、あとから付け足された直売窓口あり。
㈲坂井屋 広島市西区草津本町6-3。明治後期創業。
近所のおばんが言うには、
午前中に来ると、あつあつの出来立てが食べられるという。
これは2年前の夏に買った坂井屋の製品。
左、玉ねぎ天。右、めんたいこ入りゴボ天。
ゴボ天は練り混ぜためんたいこがほのかにピリ辛で
歯ごたえ良しの逸品であった。
こちらは西国街道沿いにある松岡水産。
一応、直売コーナーみたいなのがあるけど・・
なんとなく近寄りがたいのでズームで撮る。
ここは「がんす」 を最も得意とする工場(がんす商標取得)だそうな。
㈲松岡水産 広島市西区草津本町10-1
こちらは西国街道からちょっと入った場所にある亀康。
ここも直売に応じられているという。
近所のおばんに「どうやって買うん?」と聞けば
「おはようあります~、ちゅうて戸を開けて入りゃええんよ。
ほいだら仕事しよる誰かが気が付いて相手(接客)してくれるけん」
とのこと。
ノレンが出ていなければ閉店ということ。
㈲亀康 広島市西区草津本町28-12
こちらは草津小学校近くにある吉山蒲鉾店。
直売に応じられているかどうかは不明。
寿司屋の作った玉子焼きのような蒲鉾は
例のあなご厚焼という製品だろうか?
ここは竹輪も製造されているらしい。
㈲吉山蒲鉾店 広島市西区草津東2-15-12
国道2号線沿いにある小西屋商店。あいにく定休日であった。
ここでは自家製品の他、大崎水産(草津港1丁目)や
村田蒲鉾(山口県萩市)の製品も販売されているとか。
なお
大崎水産は昭和49年に 「かに風味かまぼこ」 を開発したという。
だから草津は 「カニカマ」の発祥の地だ。
小西屋商店 広島市西区草津東2-16-22
こちらは近年廃業されたらしい音健商店。
草津本町の「遠見遮断」と呼ばれる路地沿いにある。
この路地のジグザグさは、むかーし昔、
戦いの時、身を隠すために都合のよいように
わざと町並みを入り組ませたんだとか。かつ、
敵側が遠くを見渡せないようにしてあるから遠見遮断なんだと。
地元のおばんが言うには、
音健さんは草津では大手業者の方で
学校給食センターなどにも納品されていたとか。
こちらは音健さんの真隣にあった和田蒲鉾店跡地。
おそらく草津地区の最北に位置していたと思われる
きもと商店跡。
住宅に改築されたけど、なんとなく工場だったなごりがありますね。
国道2号線沿いの草津交番付近のこの場所には
かつて蒲鉾工場が3軒連なっていたようだ。
一番右端の家の越屋根は、蒲鉾を炙る時に発する煙を
抜くための燻り出しで、草津に限っては蒲鉾屋特有の屋根だという。
これら築歴浅い住宅は蒲鉾工場を解体した跡地に建てられたもの。
左上:網岡商店跡 (駐車場になごりあり)
左下:網節商店跡 (がんすの先駆者らしい)
右上:戸野カマボコ工場跡
右下:㈱山下水産跡 (全国蒲鉾品評会などの受賞歴17回!)
その他の廃業した蒲鉾工場もほとんど解体され
同じように新しい住宅が建っていたり、
更地或いは駐車場だったりでガッカリの連続でしたけど、
ただ一軒、すごいのがありんした!
この一軒のみ当時のまんま残っていました。
木造の蒲鉾工場
名を播磨屋という。
表札は比較的新しいもので、
この古い建物を「あえて保存しているぞ!」
という持ち主様の意図が汲み取れます。
換気のためか、
路地側の窓は左右20センチづつ開けられていたので
内部の撮影は容易でした。
何もかも当時のまま残されているようです。
そこの赤いのはスクリュー型擂潰(らいかい)機、
すなわち魚肉をすり混ぜる機械でしょう。
昔の播磨屋の写真。
おそらく戦前に撮影されたと思われる。
この写真は2004年頃、草津公民館関連のホムペから
パクったもので、たぶん今は公開されていないと思う。
この写真の説明を見たくて探したが私では見つけられなかった。
ともあれ、この写真提供者の方、ごめんなさい!
なんと!播磨屋の隣の民家の敷地に
しお風呂跡と彫字された魚肉擂潰用石臼式記念碑 あり。
ここはもしかして銭湯があったのか?、はたまた
播磨屋関係者専用の風呂だったのか?
近所のおばんに聞こうと、その辺を歩くおばんを探したが
おばんはいなかったので、しお風呂の真実は謎のままである。
草津蒲鉾屋回遊紀・完
【補足】
蒲鉾屋さんではないが、左の家に注目してほしい。
これは平成20年3月31日で閉店された山口屋(酒類販売)。
草津本町の西国街道沿いに今も現存する。
先代までは造り酒屋を営まれていたらしいこの家は
今から200年以上も前に建てられ、明治後期の大火事
の際も難を逃れたとか。
居蔵建といって土蔵を住居に転用し土で造られた窓を
開閉して火災防止と寒暑を調整していたんだとか。
砕いて云えば、土の家だから燃えなかったってこと。
(ちなみに撮影で立ったこの空地は吉本屋という蒲鉾屋跡地です)
営業していた頃の山口屋。
山口屋閉店のニュースは当地所縁の女性から
お便りを戴いて知ったのだが、その時期は多忙で
閉店前の様子を撮りに出かける事ができなかった。
なのでこの写真もどこぞのサイトからパクったものです・・
いつも済みません・・
実は私自身、この店に二度お邪魔したことがある。
「屋根を修理する際はどこの職人にお願いするんですか?」
「この家の瓦、割れた破片でいいですから譲ってもらえませんか?」
「屋根裏をちょっとだけでも見させてもらえませんか?」
みたいな質問や奇妙なお願いをしたことがある。
でも80歳近い店主殿は気持ちよく応じて下さいました。
その節は有難うございました。
かつて私は「死に物狂い」にバカがつくほどの瓦屋根マニヤでして
屋根だけの知識はそこいらのハウスメーカーの営業さんよりは
持っていたつもりですんですぜ?
嘘つくな!という方はココを押せ → ●
ど僕さんからクスリマスプレゼントを戴きました!
広島ブログでお馴染みの、府中町のプティコション謹製の西洋菓子です。
中国家では贈物は必ずお仏壇にお供えしますっ!
小一時間お供えしたのち、
そーっと包みを開けていると、
愚娘どもが嗅覚ピカ一の猪のようにドドドと寄ってきて
こぶたさんのお菓子を全部食べられてしまいました。
ど僕さん、いつもありがとう御座います!
愚ムスメどもが大喜びでしたよ。
No title
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そういえば、あの日相談させてもらいました
ライトを付けたい件ですが、いい物を見つけました。
装着後、見てくださいネ。^^
No title
蒲鉾や天ぷらは大好物なので
年明けにでも買いに行ってみます。
練り物は健康に良いと見直されているので
どのお店もご商売が繁盛すると良いですね。
No title
No title
草津って漁港だったんですよね。
今は更地になってしまいましたが、旧宮島街道沿いに音堂鮮魚店ってのがあって、とてもいい雰囲気を出してました。
坂井屋は訪れて天ぷらを買ったことがあるんですが、プリプリして美味しかったことを憶えています。
拙ブログへのご訪問ありがとうございます。
拙い文章と構図の悪い写真ばかりで恥ずかしい限りですがお楽しみいただければ幸いです。
No title
No title
『常時低迷、しかし年一回のみTOPを目指す下克上ブログ』
と題して今年の正月も一位を目指しまして、
おかげさまで約600ポイント稼がせていただきましたが、
一位柿辰丸氏・二位みよこさんが800ポイント台で
気の遠くなるような差にて三位で断念。散りました。
ど僕さん
いや、いつも本当に有難う御座います!
へー、いいライトを見つけちゃったですか(←棒読み)
よかったですね(←棒読み)
装着後の拝見を楽しみにしております(←棒読み)
ライダーさん
年末時期でもありますでしょうが
どこの蒲鉾工場も大変忙しそうでしたよ。
製造されたばかりの蒲鉾はそこいらの
スーパーの刺身なんかより余程旨いですよね。
自分でブレンドした刺身醤油に吉和のワサビで
カマ刺し食ってます。
風さん
母が亡くなった時、わずかの保険金が入ったので
ほぼ全額投入して注文したんですよ。
vivace185さん
本当のことを言えば草津地区では音堂鮮魚店をはじめ
JR線路沿いやら広電車庫のある草津南4丁目あたりの
特に他になーんもない場所が一番好きなんですよ。
枕木の防腐剤のにおいのプンプンするあの殺伐とした道が。
音堂鮮魚店では巻寿司を買って食った記事を以前書きました
けど、この度更地になってるのを見てがっかりしました。
今年の初夏らしいですね。解体されたの。
プティコションさん
もうね、愚娘どもが「まるでピラニヤのごとく」でして・・
私がいただけたのはレーズン入りのお菓子だけでして・・
次回、ど僕氏が来店した時は超大箱を買い求めさせて下さいね。
No title
しんちゃん
ネット上では、かなり研究されている方々の記事が
多く見れますので少し遠慮しています。
ここのところランキングも低迷しておりますが、年に一度のランキング1位をやりませんか!
応援しますよ!