秘密保護法案 首相「今国会で成立を」12月4日 19時15分
今の国会で初めてとなる党首討論が行われ、民主党の海江田代表が「特定秘密保護法案は官僚のための情報隠しの法案だ」と批判し、慎重な審議を求めたのに対し、安倍総理大臣は特定秘密の指定の妥当性などについて、重層的なチェック機能は果たせると反論し、今の国会で成立させたいと強調しました。
この中で、民主党の海江田代表は、特定秘密保護法案について、「国会の会期末のあさって6日までに何が何でも仕上げてしまおうというところに無理がある。情報保全のシステムを作る一方で、本当に適切な秘密なのかチェックする機能をしっかり果たすためには、役人の手から離れた第三者機関がなければならない。特定秘密保護法案は、官僚による、官僚のための、官僚の情報隠しの法案で、ゆめゆめ強行採決して、この会期の中で終えてしまおうなどと考えないでほしい」と述べ、慎重な審議を求めました。
一方、安倍総理大臣は「情報保全諮問会議」や「保全監視委員会」という組織や「独立公文書管理監」というポストを設ける考えを示したうえで、「重層的なチェックの機能が果たされるということをはっきりと申し上げておきたい。今まで委員会でしっかりと議論がなされてきたと思う。議論を丁寧に進めながら、どこかの段階で終局に至るわけで、国会や委員会で、良識ある判断をすべきときには責任をもって判断していくという考え方のもとに判断してほしい」と述べ、今の国会で法案を成立させたいと強調しました。
さらに、安倍総理大臣は、4日発足した国家安全保障会議、いわゆる日本版NSCに関連して「例えば中国が設定した防空識別圏は、私たちの防空識別圏と重なっており、私たちと彼らの防衛能力にどのような差があるのかや、適切に対応できるのかを議論しなければならない。わが国の戦闘能力など当然多くの秘密が含まれるが、今のままでは罰則がなく、政治家が秘密を外に漏らしても罪に問われない」と述べ、特定秘密保護法案の必要性を強調しました。
日本維新の会の石原共同代表は、特定秘密保護法案について「時代の実情に即応した必要な法律で、安倍総理大臣はきぜんと対処してほしい。この法案を踏まえて、アメリカのCIA=中央情報局やイスラエルの諜報機関『モサド』のような国家組織を作るべきではないか」と述べ、情報収集機関創設の必要性を指摘しました。
これに対し、安倍総理大臣は「NSCを作り、情報を保全する法律を作るわけだから、秘密に当たる情報を収集してこなければ意味がない。情報収集の能力を向上させるために努力しているが、現状に甘んじることなく、さまざまな課題について能力を向上させていく努力をしなければならない」と述べました。
みんなの党の渡辺代表は「衆議院では法案に賛成したが、こんないい加減な国会運営が行われたら国会運営の手続きに反対せざるをえなくなる。会期延長は、しっかりとやってもらわなければならない」と述べ、国会の会期を延長するよう求めました。
これに対し、安倍総理大臣は「みんなの党との協議で法案はよりよくなったと思う。みんなの党、日本維新の会と修正協議をした成果を得ながら議論は進み、審議は相当、熟議を深めてきた。きょう、あす、あさってと会期はあり、さらに議論を深めていただく機会は十分にある」と述べました。
|
[関連ニュース] 自動検索 |
・ 首相「特定秘密の保全監視委を設置する」 (12月4日 14時19分) ・ 首相 秘密保護法案の今国会成立を強調 (12月2日 15時28分) ・ 来月4日 今国会初の党首討論 (11月29日 21時38分) |
|
[関連リンク] |
|