コンゴ放火 外務官僚「横領2200万円」に裏ガネ疑惑
2013年12月3日 掲載
ナゾだらけ/(C)日刊ゲンダイ
逮捕容疑は現地時間の6月20日午後7時半ごろ、首都キンシャサの4階建てビルで、大使館の入る4階部分にガソリンをまいて火をつけた疑い。火災直前に退勤する山田の姿が現場ビル1階の防犯カメラに写っていたことが逮捕のキメ手になった。
■もう一つの焦点
新潟県出身の山田は04年4月に外務省に入省したノンキャリ職員。バンクーバー総領事館などを経て昨年9月にコンゴに赴任した。大使館では会計を担当し、口座や金庫の鍵も管理していた。捜査当局は、山田が大使館に保管してあった公金2200万円を横領した証拠を隠す目的で建物を放火したとみている。しかし、本当にそうなのか。この事件の“本質”は別にありそうなのだ。
「疑惑について山田は全面否認している上、逮捕前の報道陣の直撃にも<知らぬ>とミョーに強気でした。3等書記官の給与は在勤手当や住居手当などを含めると月額100万円前後あります。カネには困らないはずだし、ましてコンゴでは使う場所もない。現地でカジノに通っていたとの話もあるが、2200万円も使っていたら現地でたちまち大騒ぎですよ。それよりも、そもそも何のために大使館に2200万円もの大金が保管されていたのか。必要だったとは思えない。さらに、なぜ上司は横領に気付かなかったのか。ナゾだらけです」(外務省担当記者)