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JR大湊線の運転規制基準見直し
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JR東日本は30日から、大湊線(野辺地−大湊駅間、58.4キロ)での風による運転規制の基準を見直す。安全対策を追加することで、強い風が吹く中でも従来より列車が運行できるようにする。同線は強風による運休や遅れが多いことが長年の懸案となっていたが、見直しにより、運休などの大幅な減少が期待される。
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大湊線の風規制の基準見直しは、27日のむつ市議会で理事者側が報告した。
JR青森支店によると、現在同線は風速20メートルで時速25キロ以下に落とす速度規制、同25メートルで運転中止としている。30日からは風速25メートルで速度規制、同30メートルで運転中止と、やや基準を緩める。
強い風が吹く中でも安全性を保つため、JRはカーブに設けている線路の傾斜角度を下げる工事を行い、列車の横転を防止する対策を実施済み。また、列車がカーブに入る前には、より速度を落とす対応を取るという。
大湊線には7カ所に風速計が設置されている。全区間単線のため1カ所でも規制値に達すると、全線で列車の遅れや運転見合わせが出てしまうケースが多い。このため、地元では改善の必要性が叫ばれていた。
青森支店によると、2012年度に大湊線で風による速度規制が行われた日は計50日、運転中止をした日は計23日。今回の基準の見直しにより、試算では速度規制は半分以下の年間23日、運転中止は5分の1以下の年間4日程度に減る見込みだという。
担当者は「今後運休や遅れは大幅に減少すると考えられる」と話している。
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