文部科学省の走行サーベイによる連続的な空間線量率の測定結果について
更新日:
2012年3月23日
文部科学省では、昨年、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故の全体像の把握や被ばく線量評価のための基礎情報を収集するため、航空機モニタリングを行いました。
その測定結果から年間1mSvに相当するような比較的、空間線量率が高い地域(0.2μSv/h相当)を中心に、昨年12月から走行サーベイ(注記)による連続的な空間線量率の測定を実施しました。
文部科学省ホームページ
走行サーベイによる連続的な空間線量率の測定結果(平成23年12月時点)[PDFファイル]
(注記)走行サーベイ
道路周辺の空間線量率を連続的に測定するため、乗用車内に放射線測定器を搭載し、走行しながら地上に蓄積した放射性物質からのガンマ線を詳細かつ迅速に測定する手法
文部科学省によると、江戸川区内において最大で0.27μSv/hの場所が3箇所ありました。
このことを受けて、区では各箇所につき4地点の詳細な測定を実施しました。
その結果、いずれの箇所も環境省の除染基準である0.23μSv/h以上の地点はありませんでした。
なお、文部科学省は、「走行サーベイによる測定では、低線量域(1μSv/h以下)において空間線量率を高めに評価している可能性がある」としています。
測定地点 | (1)西小岩5丁目16番 | (2)西篠崎1丁目4番 | (3)東篠崎2丁目4番 |
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4地点の平均値 | 0.19 | 0.17 | 0.14 |
最大値 | 0.21 | 0.19 | 0.15 |
最小値 | 0.16 | 0.16 | 0.12 |
測定機器
シンチレーションサーベイメータ TCS−172B 日立アロカメディカル株式会社製
測定方法
地表面から1メートルの高さを、それぞれ10秒間隔で7回読み取り最大値と最小値を除いた5つの値の平均値を四捨五入し、小数点以下二桁で表示しています。