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【社会】

元大関・琴光喜を逮捕 不法就労助長の疑い

 不法滞在していた外国人を、自らが経営する名古屋市西区の焼き肉店で働かせていた疑いが強まったとして、愛知県警は4日、入管難民法違反(不法就労助長)の疑いで、大相撲・元大関琴光喜の田宮啓司(37)=同市西区=と同店店長の佐谷英治(35)の両容疑者=同=を逮捕した。捜査関係者が明らかにした。

 逮捕容疑では、元大関らは、2012年4月の焼き肉店開店後、密入国などで不法に滞在していた中国人とタイ人の男2人を店員として雇い、就労させた疑いが持たれている。県警は、元大関が2人を雇った経緯についても調べる。

 「不法滞在の外国人が働いている店がある」との情報が寄せられたのをきっかけに、県警が捜査を始め、今年11月17日、入管難民法違反(旅券不携帯)容疑で、この店員2人を逮捕。元大関らの関与を調べてきた。捜査関係者によると、元大関は、県警によるこれまでの聴取に「男たちが不法滞在していたとは知らなかった」と話していたという。

 12年7月の入管難民法改正で、事業者は外国人を雇う際、在留カードの提示を求め、働く資格があるかを確認することが義務付けられた。県警は、元大関らがその確認を怠ったとみている。同法に違反した場合、3年以下の懲役、または300万円以下の罰金が科される。

 焼き肉店は、元大関の似顔絵が描かれた看板が立てられているほか、店内では元大関が自ら接客し、人気を集めていた。

 元大関は、愛知県岡崎市出身で、1999年春場所に初土俵。01年の秋場所に平幕優勝し、07年に大関に昇進した。

 10年7月、野球賭博に関与したとして、当時の大嶽親方=元関脇貴闘力=とともに日本相撲協会を解雇された。

(中日新聞)

 

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