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【サッカー】ザックがW杯抽選会へ出発 やったことない相手と戦いたい2013年12月4日 紙面から
日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(60)が3日夜、ブラジル北部のサルバドル郊外で開かれるW杯1次リーグ組み合わせ抽選会(日本時間7日未明)に出席するため、成田空港発の航空機で出発した。イタリア人指揮官は「3年間で一度もやっていない国と当たりたい」と未対戦国との組み合わせを望み、「サッカーに適した気候でやりたい」と、冬でも高温な北部ではなく、穏やかな気候の中南部での試合を希望した。 運命を分かつ抽選会が迫っても、ザック監督の言葉は決然としていた。「(1次リーグで)強豪国を避けたいとか、サッカー文化のある国を避けたいと思いがちだが、一概には言えない」と語ると、信念のにじんだ泰然の表情でこう続けた。 「できることなら、今まで対戦したことのある国とは当たりたくない。(未対戦国が)同じグループに3つ入ればいい」 首脳陣や協会スタッフらと各国のシード順、グループ分け、試合会場、移動など多岐にわたるシミュレーションを繰り返している。分析すればするほど強い国が並ぶ。それでも、勝負師の闘志を最もかき立てているのは「世界を驚かせる」という野望にほかならない。強豪の未対戦国といえばスペイン、ドイツ、イングランド、ポルトガル、コロンビア…。勝ち点を胸算用するようなことはしないが、どことやっても自信があるというわけだ。 もう1点。ザック監督が組み合わせと同時に注視するのが試合会場だ。 国土が広大なブラジルは北部と南部で寒暖差が15度以上もある。赤道直下である北部のマナウス、フォルタレザの6月の最高気温は30度を上回り、同じく北部で高温多湿なレシフェ、サルバドルも28度まで上昇する。暑さに屈するほど弱くはないが、「日本は美しいサッカーをした時に勝率が上がる」というザック流の理論に照らせば、選手がよりファイトしやすい環境は気候が穏やかな中南部。ザック監督は「サッカーに適した気候が良い」と、ベロオリゾンテ、サンパウロ、リオデジャネイロなど具体的な地名を挙げ、希望した。 ザック監督は「抽選会そのものは重要視していない」と指摘し、「相手に合わせるメンバー構成は採用しない」とも明言した。開幕前から勝ち点を勘定するより、「どうやった状態でW杯に向かうかが大事だ」。W杯本番に向け、ザック監督の青写真だけはすでに固まっている。 (松岡祐司) PR情報
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