フレッツ光営業員が他社の電源プラグ抜き通信を妨害

　福岡県警は３日、マンションに侵入し、競合社であるＫＤＤＩの通信機器の電源プラグを抜いてインターネットを使えなくしたとして、有線電気通信法違反（通信妨害）、建造物侵入の疑いで、ＮＴＴ西日本の光回線「フレッツ光」販売代理店に勤める営業員・樋渡丈二容疑者（２８）＝福岡市博多区＝を逮捕した。

　県警によると、福岡を中心に熊本、大分両県の約２０か所で同じような被害が確認され、一部のマンションには樋渡容疑者が営業に回っていた。県警は、樋渡容疑者が顧客獲得を有利にするためにＫＤＤＩの通信を妨害した可能性もあるとみて調べている。９月にＫＤＤＩ側から被害について相談を受けていた。

　逮捕容疑は８月２２日午後５時半ごろ、福岡市のマンションに侵入し、１階部分に設置されたＫＤＤＩの光回線の通信機器の電源プラグを抜いて約３時間、居住者５人の優先電気通信を妨害した疑い。勤務中だったとみられる。

　ＮＴＴ西日本広報室は「報道されていることは存じておりますが、事実関係を確認中です」。一方、ＫＤＤＩ広報部は「まだ警察の捜査段階なのでコメントは差し控えさせていただきます」としながらも、「事実が確定した状況になれば、損害賠償請求などの対応についても考慮していかなければと思っております」との見解を示している。

（2013年12月4日06時03分  スポーツ報知）

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