代表取締役 佐々木孝
設立 | 2010年6月18日 |
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事業内容 |
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会社HP | http://neos.vc/ |
「大物になろう」と上京し、21歳で飲食店を開業
子供の頃からやんちゃで、少年時代も決して
品行方正ではありませんでしたが、読書だけは毎日していました。
18歳頃からはビジネス書も読むようになり、
「商売」というものに強い憧れを抱くようにもなっていました。
私は17歳で北海道から上京してきたのですが、
その頃は「自分は大物になるだろうな」と、
特に明確な根拠もなく思っていました(笑)。
大物になるには、まずは東京に出ないと始まらないと考えて上京し、
様々なアルバイトをして、多くの経験を積みました。
21歳の時に、働いていた飲食店がつぶれてしまったので、
その店を丸ごと引き取って、仲間と一緒にダイニングバーを始めました。
もともと私は、正社員として会社に属して働く気はありませんでした。
なぜなら朝が弱いから(笑)。
朝にきちんと起きることができないなら社長になるしかない、と。
それと、我が強くて人の言うことを聞けない性格でもあったからです。
飲食事業の中でソーシャルメディアマーケティングに可能性を見い出す
今の事業の軸となっているソーシャルメディアマーケティングは、
初めは飲食店のスタッフ採用が始まりでした。
飲食店をやっていく中で、従業員の出入りが多さに困っていた時に、
当時流行り始めていたSNSを活用したところ、意外と多くの人が集まったのです。
それでソーシャルネットワークのすごさを実感し、
店舗拡大に必要な人員の採用には、ソーシャルネットワークを使うようになりました。
さらに自社の人員だけではなく、友人や知人の店の採用に携わったり、
お客さんを呼んだりと、ソーシャルネットワークの可能性を見い出していきました。
そこで、これだけのことができるなら、自分で事業をする方がいいと考え、
2004年に「株式会社NEOS」を創業しました。
私が起業した頃は、ちょうど株式会社を「1円設立」できるようになった頃でしたし、
ベンチャー熱が盛り上がった、
いわゆるホリエモン世代で起業を志す人達が多い時代でした。
大事にしているのは「バランス良く働くこと」
現在は飲食店だけではなく、学習塾や通信事業も展開していますが、
いずれもソーシャルメディアマーケティングが軸になっています。
要はソーシャルメディアマーケティングの中で、多角的に事業を行っているということ。
また新規事業も積極的に展開していこうと考えています。
私は単純に新しいことが好きで、新規事業に取り組んでいますが、
当社のスタッフは、情報感度が高いのはもちろんですが、
組織に属したくない等の変わり者も多い(笑)。
そんな中で皆がやる気を持って仕事をするために、
当社ではインセンティブ制度があります。
これは社員だけではなく、アルバイトスタッフも同じ。
各々の業務によって歩合をつける制度で、例えばオークションの管理スタッフなら、
オークション売り上げの何%、制作業務であれば1件につき何%、
あるいは事業部自体の純利益の歩合をつけるなど、
いずれの職種でも歩合は必ずつきます。
ただし、自分の仕事ばかりに集中しないように、
毎月1回は懇親会を行ってチームワークを保っていくようにしています。
インセンティブ獲得だけに注力しないよう、
バランスをとることが大事だと考えているからです。
幸福度重視の会社でありたい
会社を大きくすることを目指してはいますが、
それは「良いバランス」を実現した上での話。
私は、まずは幸せのバランスありき、
幸福度重視の会社でありたいと思っているので、
上場よりも、まずは幸福であることを目指します。
上場したら株価のことで株主から怒られるかもしれない、
社長である私自身が幸せではなくなってしまうかもしれない、
そうなると私の下で働いている人間も幸せではなくなります。
大事にしたいのは、
自分たちのペースで仕事をすること、楽しく仕事をすることで、
それによって幸福度も高まると考えています。
もう一つ、私自身の理念として抱いているのが、
「頑張っている人を応援すること」です。
起業をしようと一生懸命になっている人に投資をする、
いわゆるエンジェル投資も積極的にやっていきたいと考えています。
私は起業家も起業のネタも好きで、何かを思い描いていたり、
皮算用をしている時は、本当に楽しい。
自分が新しいことをするのはもちろん、
他の起業家、起業しようとしている人たちを応援することで、
その楽しさに関わっていきたいですね。
学生へのメッセージ
今の20代は、何かにつけて「ゆとり世代だから」等と言われ、
世間の見る目はあまり良いイメージを抱かれていません。
しかし私の周りにいる若者たちは、そんなことはないですよ。
当社の社員も意識が高く、何でもしっかりとやるので、
私は彼らが「ゆとり世代」と感じたことはありません。
起業に関しては、私が起業した頃よりは、少し慎重だなあとは感じますが、
それも時代を考えると、やむを得ないとも言えます。
ただ、今の若者も、
起業をしたいと本気で考えている人の質は、昔と変わっていないと思います。
私も含めこれから起業を志す、すでに経営している人達の中には
これからの起業家を応援したいと考えている人もたくさんいるので、
ぜひ積極的に頑張ってほしいですね。