引き寄せの法則だったのか? 伊藤みどりのトリプルアクセル
それにしても、伊藤みどりさんのオリンピックにおけるトリプルアクセルにはやはりスピリッツを感じます。なぜなら、私も経験がありますが、スポーツは厳しい修練の後に修得する技術には違いありませんが、本番の試合において、最高のプレーが出来るかどうかは、本人の努力や意志だけではどうにもならない、運不運みたいな、神の領域のようなところはあると思います。「勝利の女神」と言う文句は、そういう理屈抜きの偶然性に向けて発せられた言葉だと思います。
スポーツの成否:「勝利の女神」と言ったスピリチュアルな領域
アルベールビルのおける伊藤みどり選手のトリプルアクセルを「引き寄せの法則」に照らし合わせて考えてみました。
彼女は、まだトリプルアクセルを飛ぶ前、カルガリーオリンピック以前の段階でもNHK杯などの国際大会で優勝を経験した世界のトップスケーターの一人でした。その彼女が、フリーの演技でスタンディング・オベーションの祝福を受けたカルガリーオリンピックで、惜しくもメダルに届かずに終わり(5位)、4年後のアルベールビルに強い意志を持ち、そこからトリプルアクセルの修得が始まりました。
「オリンピックでトリプルアクセルを飛んでメダル」
伊藤みどりさんにとって、88年から92年の4年間は「オリンピックでトリプルアクセルを飛んでメダル」を常に念じた日々だったと思います。
先の記事でも述べましたが、いよいよアルベールビルオリンピックにおいて、伊藤みどり選手は精神的な緊張から大不調であったとされます。「失敗するのではないか?」、「トリプルアクセル、着氷できないのでは?」、その結果として「メダルに手が届かないのではないか?」という、ネガティブな発想が意識に現れ、これが波動となって、現地入りしてからの不調やと、ショートおよびフリーの冒頭におけるジャンプの失敗に繋がったのかも知れません。
「失敗するのではないか?」
「着氷できないのでは?」
「メダルに手が届かないのではないか?」
→ 負の発想が不調とフリーでの転倒を引き寄せ?
しかし、フリーのトリプルアクセル転倒後の、伊藤みどり選手の表情には、なにか吹っ切れたような印象を受けます。その後のプレーに硬さが取れて、そして予定外のトリプルアクセルを演技後半の残り1分で挑戦しました。オリンピックでの最後の1分ですから、肉体疲労は頂点に達していたと思います。そんな時間帯に男子の4回転や、女子トリプルアクセルを入れる選手はいません。浅田真央選手も経験ないと思います。でも、彼女はオリンピックでトリプルアクセルを飛ばないわけにはいかなかった。「絶対に飛ぶ!」と言う鋼(はがね)のような強い意志があったと思います。それをプレー中に想い出したのではないでしょうか? それがトリプルアクセルの成功と銀メダルを引き寄せたのではないか?、と考える次第です。
想い出した強い意志 → トリプルアクセル成功とメダルの引き寄せ
私は、リアルに観た、伊藤みどり選手のオリンピック、トリプルアクセルには何かスピリチュアルなものを感じておりました。20年以上経った現在、あれも「引き寄せの法則」であったのでは?、と思います。
バンクーバーオリンピックで悔し涙の銀メダルであった浅田真央選手がソチオリンピックでどれほど大きなものを引き寄せるか?、期待を寄せる次第です。
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