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ドイツ議会 極右政党の非合法化を申請12月4日 7時47分
ドイツの議会は、州議会レベルで議席を持つ極右政党に関して、外国人の排斥などを訴えていることから、「ナチスの思想とつながりが深く、民主主義を揺るがすおそれがある」として非合法化するよう憲法裁判所に申請しました。
ドイツの各州の代表で組織する議会上院の連邦参議院は、3日、2つの州議会で議席を持つ極右政党「ドイツ国家民主党」を非合法化するよう憲法裁判所に申請しました。
非合法化を求める理由について、連邦参議院は、この政党が難民の受け入れや外国人のドイツ国籍取得に反対していることから、「ナチスの人種差別的な思想とつながりが深く、民主主義を揺るがすおそれがあるため」としています。
これに先立ち、ドイツ政府のザイベルト報道官は、記者会見で「決断に敬意を表する」と述べ、政府としても支援する考えを示していました。
ドイツでは、失業率が高い旧東ドイツ地域を中心に、ネオナチや極右政党が徐々に支持を広げていて、政府や議会としては、極右政党の非合法化という手段によって極右勢力を抑え込みたい考えです。
ただ、ドイツで政党の非合法化は極めて例外的な措置とされていて、今回の申請が却下された場合、「極右政党の存在が法的に認められた」という受け止めが出て、むしろ勢力の拡大につながりかねないという指摘もあり、議論を呼んでいます。
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