石破氏 ブログの「テロ」表現改め12月2日 12時41分
自民党の石破幹事長は、ブログで特定秘密保護法案に反対する国会周辺のデモを「絶叫戦術はテロ行為とその本質であまり変わらない」などとした部分を撤回しました。
一方で石破氏は、記者会見で「一般の人に恐怖の念を与えたり、静穏を妨げたりすることはやっていいことだとは思わない」と述べました。
自民党の石破幹事長は、ブログで特定秘密保護法案に反対する国会周辺のデモを「絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらないように思われる」などと書き込みましたが、野党などから批判が出ていることも踏まえ2日、「テロ」ということばを使った部分を撤回し、「本来あるべき民主主義の手法とは異なるように思う」と改めました。
そして石破氏は、政府与党連絡会議で一連の経緯を説明し、「法案審議の現場に迷惑をおかけし、深くおわびする」と陳謝しました。
石破氏は、このあとの記者会見で、国会周辺のデモについて「整然と行われるデモは民主主義に必要なことだが、一般の人に恐怖の念を与えたり、静穏を妨げたりすることは、いかなる主張であれ、やっていいことだとは思わない」と述べました。
さらに石破氏は、今回の問題が法案の国会審議に与える影響について「影響が出ないようにお願いしていかなければならない。現状では会期を延長するつもりはない」と述べました。
官房長官「法令範囲内デモは『言論の自由』」
菅官房長官は、特定秘密保護法案を審議する参議院特別委員会で、自民党の石破幹事長がブログで法案に反対する国会周辺のデモを「絶叫戦術はテロ行為とその本質であまり変わらない」と書き込んだことについて、「与党幹部の発言で、政府としてコメントすることは差し控えたいが、本人が誤解を招かぬように一部撤回するなど真意をきちんと説明している」と述べました。
そのうえで菅官房長官は「いずれにしても、デモについては、法令の定める範囲内である限り、『言論の自由』だと考える」と述べました。
これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で、石破幹事長から電話で「誤解を招かぬように撤回する」という連絡を受けたことを明らかにしました。
また記者団が「国会日程の遅れが懸念されるが」と質問したのに対し、菅官房長官は「国会に提出した法案を会期内に成立させてほしいというのが政府の考え方だ」と述べました。
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