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【プロ野球】

巨人井端が入団会見 「ここで全部出し切る」

2013年12月4日 紙面から

入団会見で背番号2のユニホームに袖を通して健闘を誓う巨人・井端=東京・大手町の球団事務所で(川越亮太撮影)

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 中日を自由契約となり、巨人に入団が決まった井端弘和内野手(38)が3日、東京・大手町の球団事務所で正式契約を交わしたあと、入団会見した。年俸4500万円、背番号は「2」に決定。会見で井端は「16年間プロ野球でやってきたことをここで全部出し切って終わりたい」と新天地で完全燃焼する決意で、チームが来季の目標に掲げる日本一奪回に向けて、攻守で貢献することを誓った。

 巨人の一員としてその身を完全燃焼させる。真新しいユニホームに袖を通した井端の心は、すでに新天地でのプレーに飛んでいた。原沢敦球団代表兼GMとともに臨んだ入団会見。冒頭のあいさつにたった井端は力強い口調で言い切った。

 「持っていることをすべてこのチームで発揮したい。残り少ない野球人生をここで全うしようと思います」。報道陣から巨人で燃え尽きる覚悟かと聞かれると「僕はそのつもりです」とキッパリ。竜への未練を捨て、故郷の関東に骨をうずめる決意を鮮明にした。

 これまでは「打倒・巨人」一筋だった。今はその思いが消えた。あるのは巨人のため、という思いだ。年俸2億5000万円から減額制限40%を大幅に超える88%減の提示を受けて竜を去ることになり、将来への不安を覚えた中、巨人は右足首と右肘の手術直後というリスクを省みずに声をかけ、先発・代打・守備固めとマルチな活躍を期待する。

 さらに井端を心から感激させたことがある。背番号だ。

 巨人で1桁の数字を背負うことは少年時代からの夢。原監督の意向で提示されたのは、その思い通りの「2」だった。阿部や同い年の高橋由からは「心配しないでいいですよ」と温かい言葉ももらった。粋な計らいに覚えた感謝の思い。報いる方法は一つしかない。東京ドームでの活躍だ。

 「走り始めていますし逆算してもキャンプや開幕には間違いなく間に合うと思う。うまく調整したい」。もちろん、中日への感謝の思いもある。「ドラゴンズ、ドラゴンズファンにより一層いいプレーを見せたい」と語る井端にもう、不安はない。野球人生第2章の幕はたった今、切って落とされた。 (川越亮太)

(金額は推定)

 

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