初防衛を果たした亀田和毅=ボディメーカーコロシアム
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◇WBC世界バンダム級
完勝にもどことなく表情が硬い。初防衛のコールを聞いても和毅は控えめにガッツポーズ。ベルトを巻いてもちょこっと白い歯を見せただけ。内容には不満げだった。
「地元の大阪での試合で気合は入ってたけれど、ちょっと体が硬くなった。自分のボクシングができてない。(自己採点は)5点ぐらいやな。帰ったらオヤジ(父の史郎さん)に怒られますわ」
王者としての凱旋(がいせん)試合に気合がみなぎっていた。序盤から強烈な左ボディーで毎回のようにナイジャラの腹をえぐった。だが無敗の挑戦者も左ジャブで距離を取って応戦。ジャッジは最大10ポイント差をつけたが、KO勝利を宣言していただけに「狙ったらアカンな。自然に戦う方がエエんかな」と苦笑いした。
フィリピンで行われた8月のWBO世界バンタム級タイトル戦では、過酷な減量から前日計量後に衰弱が激しいと判断され、病院へ直行。今回は国内での調整とあって11キロの減量もこなせた。アジア人で初めて主要4団体で王者になったドネア(フィリピン)らが使う海外製の器具で鍛え、スタミナも強化。だが最高のパフォーマンスは披露できなかった。
次戦は指名挑戦者で同級1位のカバジェロ(米国)とV2戦が濃厚だ。さらに1戦挟んで階級をスーパーバンタム級に1つ上げる可能性もある。「まずは指名試合をクリアしてその次のプランを考えたい。22(歳)やし、まだまだ伸びていくから焦らんとゆっくりやっていく」。亀田家の最終兵器は一歩ずつ進化を遂げていく。(永井響太)
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