関市山田地区に計画がある競艇の場外舟券売り場(ミニボートピア)建設問題で、地元不動産会社や地権者らでつくる事業会社が、計画地を東海北陸自動車道関インター近くから岐阜市境の採石場跡に変更したことが二日、同社や地元関係者への取材で分かった。
当初は、関インター西側の国道248号バイパス沿い約四千平方メートルに計画。関係者によると、より広い敷地を探し、二・三キロ西の国道156号沿いを新たな計画地とした。当初計画の倍以上の敷地が確保できるという。
また事業会社は山田区民を対象に名古屋市港区の「ボートピア名古屋」と市民団体「港まちづくり協議会」の見学会を企画している。
山田区では計画地の変更を全戸に回覧板で知らせ、見学会なども踏まえて各自治会ごとにアンケートや総会で意見集約。その結果をもとに、あらためて計画に同意するかどうかを判断する方針。
国土交通省の通達では、ボートピア設置は地元自治会や首長、議会の同意が条件。関市では、市PTA連合会や周辺地域の住民らが、教育や治安面などから市に同意しないよう求める要望書や署名を提出している。
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