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2525円なら安いしやる気のない奴も来るだろ
ドワンゴ採用ページ
馬鹿やろう!!
2525円とか子供の小遣いみたいなはした金を徴収してどうする!
本気で受験してほしいんなら新卒どもの本気を信じろ!!!
信じて5万円くらい徴収しろ!!
とはいえ「皆がやるならうちもやる」という経団連的な荒くれ企業がこれだけで納得するとは思えんから、どうやら俺が大正時代の就職活動を書かねばならぬようだな・・・
というわけで本日は大正時代の就職活動のお話です。
とろくさい野郎は田舎から出てきた瞬間に逮捕されて詰む
田舎から東京へやってきた青年が最初にくぐり抜けなければならない危機は逮捕、新橋や上野の停留所では警察が見張っているため、マゴマゴしていると次のようになります。
挙動不審ってだけで捕まるとかマジ最悪なんですけど、無罪になっても地獄は続く。
なんと金は没収されてしまう。所持金皆無となりまして詰んでしまって就活終了です。
大正時代はリクナビ見てエントリするのに1万円かかる
警察に捕まった奴は泥棒になるか死ぬかだから良いとして、警察から上手に逃げた若者が次に目指すのは職業紹介所である。
職業紹介所というのは今でいうリクナビとハロワが合体したみたいな私営の施設で、建前上は企業からの依頼を受け就職希望者を紹介するみたいな感じす。天狗商会という名前も格好いいし信頼できそうだなーとか思っちゃいそうだけども、お前らは大正の厳しさが全然わかっていない。
この職業紹介所という施設の大半はインチキで、オッさんが新聞の就職欄をスクラップしてるだけです。で、そのスクラップしたノートを1冊見るのに閲覧料として今の金で2400円くらいとられる。天狗商会のオッさんはマメだからそんなノートが5冊くらいありますから、この時点で8000円くらい余裕で消える。
帳面の中から良さそうな働き口を選ぶと、オッさんがハンコを押した紹介状をくれます。この紹介状も2000円くらい、さっそく会社の方に面接に行くわけですけど、紹介所はオッさんが勝手にやっているだけですから会社の人の反応は冷たい。
お前ふざけんなよと天狗商会に文句を言いに行くと、オッさんが出てきて諦めずに他の会社を探そうとかすごい励ましてくる。落ち込んでいるから、オッさんの励ましが心に染み入る。オッさんありがとう、俺、俺ッ、諦めずにがんばるよとまた2400円を払ってオッさん手作りのスクラップを見て、紹介状を2000円で買って。会社に行って冷たい反応をもらうというのを繰り返すうち、気力と金がなくなって若者は死にます。
就職したら240万円くらい払うのが大正
なんとか就職紹介所の罠を潜り抜け、会計主任として給料28万くらい手当が9万というような待遇で会社に雇われたとしても油断はできない。就職前にしなくてはならないことがある。
なんと保証金を払わなくてはならない。保証金っていくらかなーって思って質問すると、次のような金額です。
この書籍が書かれたのは明治末から大正2年位の時期、今の貨幣価値でいうとかなり難しいんですけど、感覚的には240万円くらいかな?(ネットで明治末の1円は今の3000円みたいな嘘が流通してるみたいなんで気をつけましょう。ぶっちゃけた話をすると階級によって金銭感覚がすごく違う)
少なく見積もって2525000円としても2525円の1000倍だしマジ厳しすぎる。仕方ないから親やら親戚から金を借りて保証金を払い、めでたく就職すると2ヶ月で首になる仕組みになっています。保証金返してくれって苦情を入れてもすごい怖い人とか出てきてメチャ怒られて絶対に返してくれないし、親とか親戚からも怒られるしで、就活は詰んで終わる。
大正時代の就活が厳しいわけ
今からみると幼稚な詐欺ばかりなんですけども、大正時代だと成立した。
なぜに成立するのか、詳しく書くと長くなるので簡単に書いちゃうと、明治政府は教育のある人を大量に作り上げたけど、そいつらを働かせる場所考えてなかったみたいな感じです。だから就職難がすごかったわけです。
明治の流行語の高等遊民ってのを聞いたことある人もいると思うけど、地方の学校を優秀な成績で卒業した天才少年が働く場所ってのもあまりなかった。このあたりの事情はなかなかおもしろいので、また書くかもしれない。
とにかく昔から就活という制度にのっかかり商売する人たちってのは、たくさん存在していたわけですね。
ところで最初に戻って、新卒の入社試験に3000円というのは合理的な話で、別に変なところはない。ところが新卒の入社試験に費用を払うのが普通になると、これまでとは新卒の就活が質的に変わってしまう可能性があります。そうすると就活に対する一般的な認識も変わってしまうわけです。
そうなると新しい騙し方や商売もまた発生するわけで、そういうの得意な会社は大喜びなんじゃないかなとかいろいろ思うわけなんですけど、俺はそういうのはあんまり興味ないのでどうでもいいし、騙されるんだったら天狗商会に騙されたいです。
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とはいえ「皆がやるならうちもやる」という経団連的な荒くれ企業がこれだけで納得するとは思えんから、どうやら俺が大正時代の就職活動を書かねばならぬようだな・・・
というわけで本日は大正時代の就職活動のお話です。
とろくさい野郎は田舎から出てきた瞬間に逮捕されて詰む
田舎から東京へやってきた青年が最初にくぐり抜けなければならない危機は逮捕、新橋や上野の停留所では警察が見張っているため、マゴマゴしていると次のようになります。
挙動不審ってだけで捕まるとかマジ最悪なんですけど、無罪になっても地獄は続く。
なんと金は没収されてしまう。所持金皆無となりまして詰んでしまって就活終了です。
大正時代はリクナビ見てエントリするのに1万円かかる
警察に捕まった奴は泥棒になるか死ぬかだから良いとして、警察から上手に逃げた若者が次に目指すのは職業紹介所である。
職業紹介所というのは今でいうリクナビとハロワが合体したみたいな私営の施設で、建前上は企業からの依頼を受け就職希望者を紹介するみたいな感じす。天狗商会という名前も格好いいし信頼できそうだなーとか思っちゃいそうだけども、お前らは大正の厳しさが全然わかっていない。
この職業紹介所という施設の大半はインチキで、オッさんが新聞の就職欄をスクラップしてるだけです。で、そのスクラップしたノートを1冊見るのに閲覧料として今の金で2400円くらいとられる。天狗商会のオッさんはマメだからそんなノートが5冊くらいありますから、この時点で8000円くらい余裕で消える。
帳面の中から良さそうな働き口を選ぶと、オッさんがハンコを押した紹介状をくれます。この紹介状も2000円くらい、さっそく会社の方に面接に行くわけですけど、紹介所はオッさんが勝手にやっているだけですから会社の人の反応は冷たい。
お前ふざけんなよと天狗商会に文句を言いに行くと、オッさんが出てきて諦めずに他の会社を探そうとかすごい励ましてくる。落ち込んでいるから、オッさんの励ましが心に染み入る。オッさんありがとう、俺、俺ッ、諦めずにがんばるよとまた2400円を払ってオッさん手作りのスクラップを見て、紹介状を2000円で買って。会社に行って冷たい反応をもらうというのを繰り返すうち、気力と金がなくなって若者は死にます。
就職したら240万円くらい払うのが大正
なんとか就職紹介所の罠を潜り抜け、会計主任として給料28万くらい手当が9万というような待遇で会社に雇われたとしても油断はできない。就職前にしなくてはならないことがある。
なんと保証金を払わなくてはならない。保証金っていくらかなーって思って質問すると、次のような金額です。
この書籍が書かれたのは明治末から大正2年位の時期、今の貨幣価値でいうとかなり難しいんですけど、感覚的には240万円くらいかな?(ネットで明治末の1円は今の3000円みたいな嘘が流通してるみたいなんで気をつけましょう。ぶっちゃけた話をすると階級によって金銭感覚がすごく違う)
少なく見積もって2525000円としても2525円の1000倍だしマジ厳しすぎる。仕方ないから親やら親戚から金を借りて保証金を払い、めでたく就職すると2ヶ月で首になる仕組みになっています。保証金返してくれって苦情を入れてもすごい怖い人とか出てきてメチャ怒られて絶対に返してくれないし、親とか親戚からも怒られるしで、就活は詰んで終わる。
大正時代の就活が厳しいわけ
今からみると幼稚な詐欺ばかりなんですけども、大正時代だと成立した。
なぜに成立するのか、詳しく書くと長くなるので簡単に書いちゃうと、明治政府は教育のある人を大量に作り上げたけど、そいつらを働かせる場所考えてなかったみたいな感じです。だから就職難がすごかったわけです。
明治の流行語の高等遊民ってのを聞いたことある人もいると思うけど、地方の学校を優秀な成績で卒業した天才少年が働く場所ってのもあまりなかった。このあたりの事情はなかなかおもしろいので、また書くかもしれない。
とにかく昔から就活という制度にのっかかり商売する人たちってのは、たくさん存在していたわけですね。
ところで最初に戻って、新卒の入社試験に3000円というのは合理的な話で、別に変なところはない。ところが新卒の入社試験に費用を払うのが普通になると、これまでとは新卒の就活が質的に変わってしまう可能性があります。そうすると就活に対する一般的な認識も変わってしまうわけです。
そうなると新しい騙し方や商売もまた発生するわけで、そういうの得意な会社は大喜びなんじゃないかなとかいろいろ思うわけなんですけど、俺はそういうのはあんまり興味ないのでどうでもいいし、騙されるんだったら天狗商会に騙されたいです。
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