http://cryptome.org/eyeball/daiichi-npp/daiichi-photos.htm
から、写真を拝借しております。
まず、全体的な状況
格納容器がやられている2号機が外観が一番まともなのは、皮肉。奥から2番目の原子炉建屋に注目。建屋の中程に線がみられます。これが、先日も説明しました爆弾に耐えられる鉄筋コンクリートと張りぼての境目。この塗料の塗り方を注目します。
これと4号機の側面を比較してみます。
まず、海側から
ほとんど、地上と同じ高さまで、コンクリートの壁が崩落しています。
次に山側から
こちらは、海側よりはひどくはありませんが、少なくとも1ブロック分は分厚いコンクリートが崩壊しています。
また、本日の記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110422-00000057-jij-soci
核燃料を水中カメラで撮影へ=4号機プール―福島第1原発
時事通信 4月22日(金)12時22分配信
福島第1原発事故で、東京電力は22日、4号機の使用済み核燃料プールの水位や温度、放射線量などを長いアームがあるコンクリートポンプ車で詳細に調べるほか、水中カメラで燃料集合体の直接撮影を試みると発表した。燃料集合体は水面から3メートル程度下にあるのではないかという。
12日に同ポンプ車でプールの水を採取し、含まれる放射性物質を分析した結果では、東電は燃料の一部が破損しているものの、大部分は健全との見方を示していた。直接撮影できれば、状態をより正確に把握できると期待される。
調査は早ければ22日から始め、23日以降は注水も同時に行う予定。
また、東京電力が先日公開した4号機燃料プールの写真
どうしても、建物とつながらないのです。もし、燃料プールの中に燃料があったとしたら、この大規模な爆破はどうして起きたのか?使用済燃料以外にこんな爆発を来す物質があるのでしょうか。燃料の健全性が保たれているとすれば、また新たに大きな疑問が生じます。
今回の災害は、実は使用済燃料に脚光をあびせました。どの原子力発電所も、定格運転中の原子炉建屋に使用済み燃料を炉心以上に抱え、しかも不安定な建屋の最上階に保管しているのです。
この問題を解決しない限り、また、第二、第三の事故が起きます。もし、原発の存在する地方自治体の方がおられましたら、安全対策の一つに使用済燃料保管対策も考慮していただくようお願いいたします。
今後の原子力発電所安全対策私案も公開しています。あわせてみていただけますと幸いです。
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