3日に大阪市のボディメーカーコロシアムで行われた国際ボクシング連盟(IBF)と世界ボクシング協会(WBA)スーパーフライ級王座統一戦を巡り、IBFの立会人リンゼイ・タッカー氏は試合後に記者会見し、前日計量で上限超過してWBA王座を剥奪(はくだつ)されたリボリオ・ソリス(31)=ベネズエラ=に1―2の判定で敗れたIBF王者の亀田大毅(24)=亀田=について、「相手は前日計量に失敗しており、王者ではない。勝っても負けても、IBFの王者は亀田だ」とした。

 IBF側は前日計量でソリスが失格した後、報道陣に対して「亀田が負けた場合はIBF王座は空位になる」と説明していた。だが、「そう言った記憶はない。もし言ったとしたら、それはミステーク(誤り)だ」とごまかした。また、タッカー氏は亀田大は敗れたが今回の試合を防衛回数にカウントすることも発表した。

 亀田大が王座にとどまることについて、日本ボクシングコミッション(JBC)の森田健・事務局長は「IBFが認めるなら、JBCは従うしかない」と説明。防衛回数に数えるかどうかは明言しなかった。