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遺伝子操作で植物の大きさ制御
11月27日 5時27分

遺伝子操作で植物の大きさ制御
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遺伝子操作の技術を使って、植物の葉や茎の大きさを自在に変化させることに理化学研究所などの研究グループが成功しました。
農作物の収穫を増やす技術の開発につながると注目されます。

この研究を行ったのは理化学研究所と千葉大学の研究グループです。研究グループでは、植物の細胞の中で、さまざまな物質を運んで移動する「ミオシン」と呼ばれるタンパク質に注目し、移動速度の速いミオシンを作る藻の遺伝子を植物のシロイヌナズナに組み込みました。
その結果、シロイヌナズナは細胞1つ1つが大きくなって巨大化し、葉の面積でみるとおよそ1.4倍になったいうことです。
さらに移動速度が遅いミオシンを作るヒトの遺伝子をシロイヌナズナに組み込むと、逆に細胞は小さくなり、葉の面積も0.7倍ほどに小さくなったということです。ミオシンは植物の細胞の成長に関わる物質を運んでいるとみられるということで、理化学研究所の富永基樹専任研究員は、「今回の方法を使えば植物の特定の部分の大きさだけを変えることもできる。食料やバイオ燃料に使う農作物の収穫量を増やせる可能性がある」と話しています。

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