「絡む」というと?

2012年12月 4日(火)

皆さんは、'絡む'どんな意味で使いますか?『絡む』は、今、世代によって使い方が違うようです。街頭でどんな意味で'絡む'を使いますか?と聞いてみたところ、30代頃までの方々から【友達と絡む・・ワイワイ楽しいイメージ】【絡もう・・話そうと似ている・会話もすれば交流もするという感じ】との答えが返ってきました。このように、今、若者の間で'絡む'は、"話す""やり取りをする"という意味でも使われています。一方、年配の方々は、'絡む'にいいイメージはない。'言いがかりをつけられる''酔って絡む'の意味でしか使わないとのことでした。いつ頃から若い世代では好意的な意味でも使われるようになったのか?一説によると5年前頃~とされています。若者ことばの本などには、2008年頃~掲載されているようです。そこには、「絡む・・仲良くする・遊ぶ」の意味があります。さらに、最近の辞書には俗語として「絡む=友達付き合いをする」と意味を追加しているものもあります。なぜ、いい意味でも使われるようになったのか?一つには「絡む」には「密接に関連する・関わる」の意味があります。例えば「優勝争いに絡む」というと、悪い意味ではありません。ここから派生したとも考えられます。もう一つは、芝居用語の"絡みがある"から"絡む"になったという説です。歌舞伎など芝居で'絡み'には、「主役を引きたてる役」という意味があり、'絡みがある'は「掛け合い・台詞のやり取りがある」の意味で使われています。芝居からテレビの世界に広がって、番組を通して若い人たちに広がったと考えられます。さらに近頃はパソコンで書き込みをしたり、やり取りをすることにも'絡む'を使う若者もいるようです。ただ、目上の人の前では'絡んでください'などと言わないように!勘違いされますよ。

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