『もののけ姫』イベントで鈴木敏夫プロデューサーが製作エピソードを披露
ぴあ映画生活 12月3日(火)15時50分配信
先日、引退を表明した宮崎駿監督の1997年発表の『もののけ姫』が初めてブルーレイ化。これを記念しスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと西村義明プロデューサーが2日にトークイベントを開催。サプライズゲストとして「SKE48」の松井珠理奈と松井玲奈が揃って来場した。
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興行収入193億円を記録し、スタジオジブリのブランドを世界に知らしめた本作がついにブルーレイ化。ちなみに珠理奈は本作が公開された1997年生まれ。それを聞いた鈴木プロデューサーは「16歳? いやになっちゃうね」と苦笑い。西村プロデューサーも同作公開当時はまだ20歳で、仕事どころか浪人して大学にすらまだ通ってなかったとか。鈴木プロデューサーは時の流れを嘆くかのように苦笑いを浮かべていた。
本作の製作段階でのエピソードとして鈴木プロデューサーは、クライマックスのシーンでタタラ場の女主人のエボシ御前が腕をもぎ取られるシーンとタタラ場が台炎上するシーンに言及。当初の絵コンテの段階では、このふたつのシーンは存在していなかったと明かし「このふたつがないとあっさり終わると思ったけど、でも僕がひとこと言うと、(映画が)長くなって完成が間に合わなくなる可能性もあった」と悩みに悩んだことを告白。「久石譲さんのスタジオに向かう電車で宮さんに「エボシ御前は殺すべきではないか?」と意見したんですが、宮さんは電車に乗っていることも忘れたように大声で『そう思ってたんだ!』と言ってくれました。ついでに、これまでの作品では主たる舞台の多くが炎上しているので、それをやると観客が映画を観た気になると言ったんです。そうしたら宮さんは久石さんとも音楽の話ではなくその話ばかりしていた」と知られざる製作秘話を明かした。
宮崎駿と高畑勲というふたりの監督の違いに話題が及ぶと、西村プロデューサーはふたりが生むヒロイン像の違いに触れ「高畑さんは『こうあってほしい』ではなく『実際にこうだ』というものを描く。必ずしも希望が叶うわけではないという現実をヒロインに経験させる」と指摘。鈴木プロデューサーは逆に宮崎監督について「男は強いから女性を守らないといけないというエスコートヒーローを描くけど、高畑さんの描くヒロインはそもそも、守られるべき存在ではなくひとりの人間として立っている」と語った。
また、玲奈は「小学校1年生くらいで両親と一緒に劇場に観に行ったけど、衝撃だったのはタタリ神。ジブリのキャラで一番好きです! 劇場で売ってたか飾ってあったかしたタタリ神の人形をお母さんに『買ってほしい』と言って『そんなものはダメ!』と言われました」とタタリ神推しを告白し、鈴木から即座に「アタマおかしいんじゃない(笑)?」とツッコまれていた。
『もののけ姫』
ブルーレイ 12月4日(水)リリース
最終更新:12月3日(火)15時50分
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