阿部、初観戦ＮＢＡに感激！よりスピーディーに“慎化”する

ＮＢＡを初観戦した阿部

　【ニューヨーク１日】巨人の阿部慎之助捕手（３４）が、松井秀喜氏（３９）と対談した翌日、米プロバスケットボール（ＮＢＡ）を初観戦した。同市内のマディソン・スクエア・ガーデン（ＭＳＧ）で行われたニックス・ペリカンズ戦を、スタンドからファン目線で体験。野球でのスピードアップの大切さと、野球ファンの底辺拡大を誓った。

　高ぶる興奮を隠そうとしなかった。阿部は目まぐるしく変わる試合展開に心を奪われた。「いやあ、いいものを見させてもらったよ。お客さんとの距離がすごく近い。チケットを買って並んでみて、ファンの方の気持ちがよく分かった。迫力があって興奮した」。ＭＳＧを出ると、満足げに振り返った。

　安田学園高３年時の夏休みにニューヨークを訪問。ヤンキー・スタジアムで大リーグを見たことはあったが、野球以外のプロスポーツを観戦するのは初めてだった。「瞬時に判断したプレーや、攻守の切り替えの速さなど非常に勉強になった。スピード感があって、そこは野球につながるんじゃないかと感じた」

　今季はキャッチングから投手への返球、打席に入る際の時間の短さを評価され、スピードアップ賞を受賞した。ＮＢＡから球界発展へのヒントと感じたのは、攻守の切り替えの速さだ。「プレーはもちろん、選手の休憩時間もお客さんを退屈させない。これがエンターテインメント。選手として、無駄な動きをなくしていければいい」。今後は攻守交代時のスピードなど、ファンの目線を意識していくつもりだ。

　今季の巨人主催試合の総入場者数は、昨年比１０万４２５０人増。０５年の実数発表以降初の３００万人突破となる３００万８１９７人をマークした。「お客さんが多い方が当然、試合は盛り上がる。もっとファンの方に球場に来てもらえるように、一選手として頑張りたい」。世界最高峰のプロスポーツから刺激を受け、さらなる球界発展とＧ党の獲得につなげていく。