【仁川聯合ニュース】ソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子で2連覇を狙うキム・ヨナが3日、五輪の前哨戦となる国際大会「ゴールデンスピン」に出場するためクロアチアに向かった。
キムはソチ五輪を最後に引退する意向を示している。9月に右足甲を痛めグランプリ(GP)シリーズを欠場したが、順調に回復し、小規模大会のゴールデンスピンを今季初戦に選んだ。
キムは仁川国際空港で報道陣に対し、「五輪シーズンを始めるのが遅くなっただけに、より徹底的に準備しようと努めた。新プログラムを初公開する大会となるため、欲張るよりも良い思い出を残せるようにしたい」と語った。
また「小さな大会だが、これまで競い合ってきた日本の安藤美姫や新たに頭角を現しているロシアの選手(エリザベータ・トゥクタミシェワ)も出場する」と緊張感をにじませながらも、「五輪金メダルという夢をかなえたため、結果に対する欲やプレッシャーは全くない。リラックスして臨めると思う」と語った。
現在のコンディションについては「五輪で100%になるように準備したい。今は80~90%ほどまで上がっている」と話した。
キムにとって、ソチ五輪は「宿命のライバル」の浅田真央と競う最後の大会でもある。
浅田との関係について、キムは「ジュニアのころから何度も比較され、ライバル意識もあったため、互いに避けたい存在でもあるが、自分にやる気を与えてくれた。浅田がいなければ私もこれほど成長することはできなかったと思う」と振り返った。
ゴールデンスピンの女子シングルは日本時間の6日夜にショートプログラム(SP)、7日夜にフリーがそれぞれ行われる。