東京電力は2日、福島第一原発の建屋海側の護岸に掘った観測井戸の水から放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり110万ベクレル検出されたことを明らかにした。過去最高値という。

 東電によると、検出されたのは11月28日に2号機のタービン建屋近くの観測井戸で採取した水。近くの坑道などから汚染水が染み出しているとみられる。東電は「近くの井戸で地下水をくみ上げており、周囲の放射性物質が集まったのではないか」と説明している。

 また、東電は2日、汚染水を淡水化する装置で汚染水が約1リットル漏れたと発表した。装置内にとどまり、外部への流出はないという。