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最終更新:2013年12月3日(火) 14時12分

中国PM2.5大気汚染、上海で初の「最悪レベル」

 深刻な大気汚染に苦しむ中国。これまで東北部と比べれば空気がきれいだと言われていた上海でも、ここ数日、PM2.5の数値が跳ね上がり、市民に不安が広がっています。

 普段ならはっきり見える上海の高層ビル群。3日朝は大気の汚れのせいでかすんでいます。上海市当局の発表によりますと、3日朝のPM2.5の数値は日本の環境基準である1立方メートル当たり35マイクログラムのおよそ5倍にあたる172マイクログラムでした。

 上海では去年から大気汚染のレベルを6段階に分けて毎日発表していますが、2日初めて、最悪の「厳重汚染」レベルに達し、3日も5番目の「重度汚染」にあたります。

 「北京周辺には工場がたくさんあるけど、上海の工場は郊外に移った、おかしい。北から汚れた空気が吹いてきてるんじゃないか」(上海市民)

 上海市は、子どもやお年寄り、心臓や肺に疾患のある人は部屋の外に出ないよう呼び掛けています。上海に2校ある日本人学校では、体育の授業など屋外活動を全て中止するということです。(03日11:50)

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