初めに
- 2037/12/02
- 01:09
※ブログ内容を修正しました。
周知の通り、ネット上の各SNS(ニコニコ動画・pixiv等)では個人が創作したイラスト・漫画・小説等の投稿やそれを介したコミュニケーショ ンが盛んに行われています。本来なら各SNSの全ての利用者は、明文化された利用規約(残虐な描写や性描写が存在する場合のR-18タグの使用 等)以外に拘束される義務は無く、規約の許す範囲内での自由な作品発表を行う権利があります。
しかし現在、各SNSでの利用規約に従った作品でありながら、所謂BL(主に女性読者を想定して描かれた男性同性愛作品)に該当する作品にのみジャンルの表記に留まらない過剰な隔離を強いる圧力があり、その結果として、タグやタイトルに「腐向け」と記す、二次創作の場合は元となった作品名ではない隔離目的の特殊なタグを使う、作品の閲覧基準にもなるサムネイルを「腐向け注意」などの文字のみによる警告に差し替える、といった、不文律と化している「見えない自主規制ルール」が成立しており、従わなければコメント等で罵声を浴びせられるために、BLの投稿者は完全に萎縮してこのルールに従うことを余儀なくされています。
このような「利用規約には存在しない余計なルール」は男性向けの作品には一切存在せず、女性の作者や読者も多い ジャンルで あっても、所謂百合(女性同性愛作品)や男女の恋愛を扱った作品には一切存在しません。
また、BLに対する隔離タグの名称にもなっている「腐向け」という呼び方自体が、同じく同性愛作品へのタグではある「百合」のような「ジャンル」を指したものではなく、「それを好む人への侮蔑的なレッテル」です。
つまり「BLを好むこと」だけが当事者に対するスティグマを意味するものになっており、「BLを好むかどうか」が間違いなく「差別されて当然の存在であるか否か」の踏み絵の一種として機能しています。
こうした状況は、同じ「利用規約内での投稿作品」であるはずのものに、一切お咎めを受けない「男性向け作品」を頂点にしたヒエラルキーが成立していること、「女性に向けて描かれた男性同性愛作品」がヒエラルキーの最底辺に位置づけられ、「それを好む人そのものへの蔑視」 に当然のように直結していることを意味しています。このような根拠の無い差別的なヒエラルキーを成立させている抑圧の正体は、ヘテロ男性の視点で規定されたホモフォビア(男性同性愛嫌悪)とミソジニー(女性蔑視)でしかありません。
つまり、BLだけを男女の恋愛物や百合と違う「異常で劣ったもの」として扱い、あまつさえそれを好きな女性を「蔑視されて当然の存在」と見なす理由は、本来なら当の女性の側にはありません。男女の恋愛物や百合を好きな人が、BLやそれを好きな女性を「あんなものとは/あんな人たちとは違う。一緒にされたくない」と考えるとすれば、それは上に書いたようなヘテロ男性視点でのホモフォビアとミソジニーを内面化しているからに過ぎません。そもそも、BLを好きな人にも男女の恋愛物や百合も好きな人が当然いるにも関わらず、BLを好きだというだけで「それだけをクローズアップされ異常な種族として扱われてしまう」こと自体、BLにだけ外部からの差別的な視線が働いていることの証拠です。こんな差別的な視線によって分 断されなければならないのも、「男性による女性蔑視」の結果でしかありません。
以上の理由から、当企画では単にBLに対する蔑視だけでなく、「ヘテロ男性の差別的な価値観を内面化して、男女の恋愛物や百合と比べてBLだけを異常視・蔑視すること/さ せられること」自体に反対し、「ミソジニーとホモフォビアによって作られた差別的な決まりを守る必要などない」と表明するために、利用規約のみに従った作品発表を多人数で行うのを目的とします。参加者が「女性に向けて描いた」作品であれば、作品のジャンルはBLだけに限りません。現状の差別的な扱いに疑問を感じていても、一人では行動に移せなかった 方々、ぜひ集まって表明しましょう。もちろん参加者の性別やセクシャリティも問いません。
※当企画の主催者が「ゲイのために企画を行っている」と発言してゲイから批判を受けているというデマが回っています。そのような事実はあ りません。主催者はむしろ「ゲイのためだと受け取られて女性差別が根本の原因であることをうやむやにされたら意味がない」とすら思っています。
周知の通り、ネット上の各SNS(ニコニコ動画・pixiv等)では個人が創作したイラスト・漫画・小説等の投稿やそれを介したコミュニケーショ ンが盛んに行われています。本来なら各SNSの全ての利用者は、明文化された利用規約(残虐な描写や性描写が存在する場合のR-18タグの使用 等)以外に拘束される義務は無く、規約の許す範囲内での自由な作品発表を行う権利があります。
しかし現在、各SNSでの利用規約に従った作品でありながら、所謂BL(主に女性読者を想定して描かれた男性同性愛作品)に該当する作品にのみジャンルの表記に留まらない過剰な隔離を強いる圧力があり、その結果として、タグやタイトルに「腐向け」と記す、二次創作の場合は元となった作品名ではない隔離目的の特殊なタグを使う、作品の閲覧基準にもなるサムネイルを「腐向け注意」などの文字のみによる警告に差し替える、といった、不文律と化している「見えない自主規制ルール」が成立しており、従わなければコメント等で罵声を浴びせられるために、BLの投稿者は完全に萎縮してこのルールに従うことを余儀なくされています。
このような「利用規約には存在しない余計なルール」は男性向けの作品には一切存在せず、女性の作者や読者も多い ジャンルで あっても、所謂百合(女性同性愛作品)や男女の恋愛を扱った作品には一切存在しません。
また、BLに対する隔離タグの名称にもなっている「腐向け」という呼び方自体が、同じく同性愛作品へのタグではある「百合」のような「ジャンル」を指したものではなく、「それを好む人への侮蔑的なレッテル」です。
つまり「BLを好むこと」だけが当事者に対するスティグマを意味するものになっており、「BLを好むかどうか」が間違いなく「差別されて当然の存在であるか否か」の踏み絵の一種として機能しています。
こうした状況は、同じ「利用規約内での投稿作品」であるはずのものに、一切お咎めを受けない「男性向け作品」を頂点にしたヒエラルキーが成立していること、「女性に向けて描かれた男性同性愛作品」がヒエラルキーの最底辺に位置づけられ、「それを好む人そのものへの蔑視」 に当然のように直結していることを意味しています。このような根拠の無い差別的なヒエラルキーを成立させている抑圧の正体は、ヘテロ男性の視点で規定されたホモフォビア(男性同性愛嫌悪)とミソジニー(女性蔑視)でしかありません。
つまり、BLだけを男女の恋愛物や百合と違う「異常で劣ったもの」として扱い、あまつさえそれを好きな女性を「蔑視されて当然の存在」と見なす理由は、本来なら当の女性の側にはありません。男女の恋愛物や百合を好きな人が、BLやそれを好きな女性を「あんなものとは/あんな人たちとは違う。一緒にされたくない」と考えるとすれば、それは上に書いたようなヘテロ男性視点でのホモフォビアとミソジニーを内面化しているからに過ぎません。そもそも、BLを好きな人にも男女の恋愛物や百合も好きな人が当然いるにも関わらず、BLを好きだというだけで「それだけをクローズアップされ異常な種族として扱われてしまう」こと自体、BLにだけ外部からの差別的な視線が働いていることの証拠です。こんな差別的な視線によって分 断されなければならないのも、「男性による女性蔑視」の結果でしかありません。
以上の理由から、当企画では単にBLに対する蔑視だけでなく、「ヘテロ男性の差別的な価値観を内面化して、男女の恋愛物や百合と比べてBLだけを異常視・蔑視すること/さ せられること」自体に反対し、「ミソジニーとホモフォビアによって作られた差別的な決まりを守る必要などない」と表明するために、利用規約のみに従った作品発表を多人数で行うのを目的とします。参加者が「女性に向けて描いた」作品であれば、作品のジャンルはBLだけに限りません。現状の差別的な扱いに疑問を感じていても、一人では行動に移せなかった 方々、ぜひ集まって表明しましょう。もちろん参加者の性別やセクシャリティも問いません。
※当企画の主催者が「ゲイのために企画を行っている」と発言してゲイから批判を受けているというデマが回っています。そのような事実はあ りません。主催者はむしろ「ゲイのためだと受け取られて女性差別が根本の原因であることをうやむやにされたら意味がない」とすら思っています。