よねちゃんのつれづれ便り

病院からわずか5分のレンタルビデオ屋に行っただけなのに。

一緒に行った人が店の中で具合が悪くなり、タクシーを呼ぶも、その人を運転手さんと店員さんで肩で担ぎ上げればタクシーに乗せられるはずなのに。「責任持てない」のひとことで済ませてしまう。裏を返せば責任逃れ。

たとえ、外出届を出したとしても、「車いすで行って途中で何かあったらどうするんですか？」と言って許可が下りるはずもない。

事故で手を骨折して、首が痛いと言いながら、その日のうちに敷地内でたばこを吸い、看護師さんの目を盗んでは、黙って何時間も外に出て、コンビニやレンタルビデオ屋に行くのと何が違うのか、歩けるから何も言われないし、バレることもない。

家にいて、映画を観に行きたいと思っても、交通費を含めるとバカにならないので、親に「レンタルビデオ屋に行ってきて」と頼んでも、「めんどくさい」のひとことで済まされ、通販を頼めば「何を買ったのか」と聞かれ、用事があって外に出るのに「こんな寒い日に出かけなくても」と言われる。

その割に人前では「もっと外に出てほしい」などと、まったく逆のことを言う。

プラッと買い物に行くということも、病院にいる時には、隣にコンビニがあるから行けるが、そこまでが精いっぱい。家に帰れば、一歩外に出れば、段差。出られるわけがない。

買い物に行くといっても、デイサービスでちょこっと行くくらい。それでも、楽しみにしているのに、一般客から、こんな時間（午前11時）に来て」と文句を言われる。文句を言われる筋合いなどない。文句のひとつも言いたいが、事業所やお店に迷惑をかけてはならないと思い、その人をにらみ返すのがせめてもの抵抗だ。

車いすに乗っているというだけで、身体が不自由というだけで、ほんの少しの外出もままならないのかと思うと、腹立たしくもなる。