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胆道がん特有の遺伝子変化発見12月3日 4時8分
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年間2万人がかかる胆道がんに特有の遺伝子の変化を、国立がん研究センターのグループが発見し、この変化をターゲットにした新たな抗がん剤の臨床試験が来年夏にも始まることになりました。
5年生存率が20%余りと低い胆道がんの治療を変える可能性があると期待されます。
胆道がんに特有の遺伝子の変化を発見したのは、国立がん研究センター研究所の柴田龍弘分野長のグループです。
胆道がんは年間およそ2万人がかかりますが、治療が難しく、5年生存率は20%余りにとどまっています。
研究グループでは、胆道がんの患者66人から提供されたがんの組織を詳しく分析し、「FGFR2」と呼ばれる遺伝子の一部が大きく変化していることを突き止めました。
抗がん剤の開発に使える胆道がん特有の遺伝子の変化が見つかったのは初めてで、研究グループでは、この変化をターゲットにした新たな抗がん剤の臨床試験を来年夏にも始めることにしています。
柴田分野長は「胆道がんは日本や中国などアジアで患者が多いが、治療が難しい。この遺伝子をターゲットにすることで、新しい薬の開発を急ぎたい」と話しています。
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