石破幹事長:「テロ」文言を謝罪…大音量デモ改めて批判
毎日新聞 2013年12月02日 11時45分(最終更新 12月02日 13時02分)
自民党の石破茂幹事長は2日付の自身のブログで、11月29日付の同ブログで特定秘密保護法案に反対する市民団体らの絶叫調のデモを「テロと本質的に変わらない」と批判した部分を撤回して謝罪した。一方で大音量デモについて「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と改めて記した。
石破氏は「お詫(わ)びと訂正」と題したブログを公表。テロになぞらえた部分について「『一般市民に畏怖(いふ)の念を与えるような手法』に民主主義とは相いれないテロとの共通性を感じて『テロと本質的に変わらない』と記した」と釈明。「整然と行われるデモは、いかなる主張であっても民主主義にとって望ましい」とした。そのうえで「自民党の責任者として、行き届かなかった点があったことをお詫び申し上げます」と謝罪した。
野党各党は2日午後に幹事長・国対委員長会談を開き、追及する構え。訂正は法案審議への影響を最小限にする狙いがある。
これに関連し、菅義偉(すが・よしひで)官房長官は2日午前の参院国家安全保障特別委員会で、石破氏のブログについて「本人が誤解を招かぬように一部撤回など真意を説明している。デモは法令範囲で行われる限り言論の自由だ」と語った。森雅子・特定秘密保護法案担当相も「国会審議や記者会見で、デモはテロには当たらないと明快に答えている」と強調した。【高橋恵子、木下訓明】