【生田大介、小室浩幸】小売り大手セブン&アイ・ホールディングス(HD)は2日、カタログ通販大手ニッセンHD(京都市)を買収すると発表した。ニッセンが持つ通販のノウハウと顧客基盤を取り込み、ネット事業の拡充を急ぐ考えだ。

 セブンは3日から来年1月22日まで株式公開買い付け(TOB)を行い、ニッセン株の50・74%を約126億円で取得する見込み。ニッセンの筆頭株主のコーヒー大手UCCHDなど3社から、ニッセン株の計30・40%を取得することで合意しており、残りを市場から買い付ける予定だ。

 セブン&アイ・グループは、コンビニ「セブン―イレブン」、スーパー「イトーヨーカドー」などがネット販売に力を入れており、昨年度の取扱高は計約1千億円。近い将来には5千億円に増やす計画だ。