暴行容疑:高齢者介護施設の社長ら逮捕 広島・福山
毎日新聞 2013年11月26日 20時05分
広島県福山市の高齢者介護施設で入所者を蹴るなどしたとして、県警福山東署は26日、暴行容疑で施設の運営会社社長、孫衛容疑者(42)=中国籍、同市北本庄1=ら計3人を逮捕した。
他に逮捕されたのは施設職員らを統括するケアマネジャー、赤井千景容疑者(48)と、その長女の介護福祉士、赤井亜季容疑者(27)=いずれも同市南蔵王町。
逮捕容疑は、孫容疑者と千景容疑者は今年6月1日、同市明神町の介護施設「ゆかりの家」で、入所者の男性(84)の顔や腹を殴ったり頭を蹴ったりした、とされる。亜季容疑者は9月15日、同市北本庄4の「ゆかりの家北本庄」で、女性(61)の後頭部を蹴ったとされる。孫容疑者は「怒鳴ったりはしたが、殴っていない」、他の2人も「暴力は振るっていない」と否認しているという。
福山市は10月に「虐待が繰り返されている」という匿名の投書を受け、関係者の目撃証言などから暴力が繰り返されていると判断、今月12日に福山東署に告発した。同署は施設利用者への日常的な暴力があったとみて調べている。【稲生陽】